以前might(may) as wellについてどのように使われるのかを見てきました。形式が非常に似ているので紛らわしいmay(might) wellとの違いを確認しておく必要が(特に日本ではやたら入試でも問われるので)重要です。may wellの意味は以下のような日本語で表されます。
①おそらく~だろう
②~ももっともだ
なぜこのような意味になるのか、mayとwellの意味を元に考えてみると、簡単に理解できます。これについて説明している文献は江川(1991)、安藤(2005)、大西・マクベイ(2011)、柏野(2010)などがあります。
まず①について。「~かもしれない(may)+十分に(well)」この場合、wellはmayの可能性の度合いを押し上げる働きをしており、よって「おそらく~だろう」みたいな意味になります。
また②について。「~しても差し支えない(may)+十分に(well)」この場合、wellはmayの許可(正当性、容認)の意味を強調しており、よって「~ももっともだ」という意味になります。どちらの意味になるかは文脈次第ですが、①の意味になることが多いことは知っておいた方がよいでしょう。例を挙げておきます。
(1)It may well rain before tonight.(おそらく晩までには雨が降るだろう。)
(2)They may well be proud of their daughter.(彼らが娘さんを誇りに思うのももっともだ。)(例文は江川(1991;144)より)
また、wellは助動詞を強調する働きをしているので、mayやmightだけでなく、canやcouldとともに用いられることもあります。
(3)I can well imagine how happy they were at the good news.(いい知らせを聞いて彼らがどんなに喜んだか、十分に想像できます。)(江川(1991;144)より)
これらは日本では熟語のように覚えさせていますが、単純に助動詞と強調のwellで説明できるため、海外の文献ではほとんど説明されていないか、助動詞を強調するのにwellが使われることがある、程度の短い説明で済ませてしまうことが多いようです。
さて、冬休みももうすぐ終わりです。地元に帰って友人と遊んだりして相当リフレッシュできた一方、これからまた始まる仕事への絶望感がすごいのは生徒と変わりません。次のお盆休みまでまたがんばるしかないですね。
【参考文献】
安藤貞雄.(2005).『現代英文法講義』.開拓社.
江川泰一郎.(1991).『英文法解説』.金子書房.
大西泰斗、ポール・マクベイ.(2011).『一億人の英文法』 東進ブックス.
柏野健次.(2010).『英語語法レファレンス』.三省堂.
①おそらく~だろう
②~ももっともだ
なぜこのような意味になるのか、mayとwellの意味を元に考えてみると、簡単に理解できます。これについて説明している文献は江川(1991)、安藤(2005)、大西・マクベイ(2011)、柏野(2010)などがあります。
まず①について。「~かもしれない(may)+十分に(well)」この場合、wellはmayの可能性の度合いを押し上げる働きをしており、よって「おそらく~だろう」みたいな意味になります。
また②について。「~しても差し支えない(may)+十分に(well)」この場合、wellはmayの許可(正当性、容認)の意味を強調しており、よって「~ももっともだ」という意味になります。どちらの意味になるかは文脈次第ですが、①の意味になることが多いことは知っておいた方がよいでしょう。例を挙げておきます。
(1)It may well rain before tonight.(おそらく晩までには雨が降るだろう。)
(2)They may well be proud of their daughter.(彼らが娘さんを誇りに思うのももっともだ。)(例文は江川(1991;144)より)
また、wellは助動詞を強調する働きをしているので、mayやmightだけでなく、canやcouldとともに用いられることもあります。
(3)I can well imagine how happy they were at the good news.(いい知らせを聞いて彼らがどんなに喜んだか、十分に想像できます。)(江川(1991;144)より)
これらは日本では熟語のように覚えさせていますが、単純に助動詞と強調のwellで説明できるため、海外の文献ではほとんど説明されていないか、助動詞を強調するのにwellが使われることがある、程度の短い説明で済ませてしまうことが多いようです。
さて、冬休みももうすぐ終わりです。地元に帰って友人と遊んだりして相当リフレッシュできた一方、これからまた始まる仕事への絶望感がすごいのは生徒と変わりません。次のお盆休みまでまたがんばるしかないですね。
【参考文献】
安藤貞雄.(2005).『現代英文法講義』.開拓社.
江川泰一郎.(1991).『英文法解説』.金子書房.
大西泰斗、ポール・マクベイ.(2011).『一億人の英文法』 東進ブックス.
柏野健次.(2010).『英語語法レファレンス』.三省堂.