単語や熟語は、なんでもかんでもイコールで結んで覚えていても、なかなか実際に使えるようにはならないので、どのようなニュアンスの違いがあるのかを簡単な例文とともに頭に入れておくことは非常に有益です。もちろん意味のほぼ同じものをイコールで結んで覚えることは記憶する上で有効であることは否定できないと思います。ただ、ニュアンスがかなり異なるものは、使うことを前提にするならば、その違いに焦点を当てることで理解を深めることが大事です。
ニュアンスを無視してイコールで覚えるように多くの学習参考書で書いてあるのがcome acrossとrun intoでしょう。どちらも「偶然会う」と覚えている人は多いと思います。しかし、実際にこれらの意味を詳しく見てみると、かなりの違いがあることがわかると思います。質の高い単語帳ではこの2つがイコールになっていないものも出てきていますが、そのような教材はまだ少数派といってよいと思います。
では実際にどのような違いがあるか、見ていきましょう。まず下の2つの例では、どちらかが不自然です。どちらでしょうか。
(1)I came across Mike, but he didn't notice me.
(2) I ran into Mike, but he didn't notice me.
この中で不自然なのは、(2)です。なぜならcome acrossが「偶然見つける」という意味であるのに対して、run intoが「ばったり出会う」という意味だからです。
come acrossはacrossの意味が生きており、目の前を人や物が横切るニュアンスがあります。よって、人や物にかかわらず、偶然見つけた場合には幅広く用いられます。
(3)I came across an interesting article.(偶然おもしろい記事を見つけたよ。)
首を動かしてたら、偶然ある記事が目の前を横切るようなニュアンスを感じ取れたでしょうか。
次にrun intoは、intoのイメージが生きており、正面から人に「ばったり会う」という感じの意味です。よって、相手が自分に気づかないわけはなく、少なくとも何かしら(挨拶などの)話をした、という感じを暗示させます。ただし、物を目的語にとると全く異なる意味になるので注意が必要です。
(4)I ran into the wall.(僕は壁に突っ込んだ。)
つまり、何かに衝突する、という意味になります。
このように、多くの単語や熟語は、イコールで結んでいても、お互いに少しずつ使われる文脈に違いがあることが多いので注意が必要です。もちろん、まずは使って覚える、ということが一番大切。間違って恥をかいて覚えたことや、使ってみてうまく通じた表現はなかなか忘れません。
ニュアンスを無視してイコールで覚えるように多くの学習参考書で書いてあるのがcome acrossとrun intoでしょう。どちらも「偶然会う」と覚えている人は多いと思います。しかし、実際にこれらの意味を詳しく見てみると、かなりの違いがあることがわかると思います。質の高い単語帳ではこの2つがイコールになっていないものも出てきていますが、そのような教材はまだ少数派といってよいと思います。
では実際にどのような違いがあるか、見ていきましょう。まず下の2つの例では、どちらかが不自然です。どちらでしょうか。
(1)I came across Mike, but he didn't notice me.
(2) I ran into Mike, but he didn't notice me.
この中で不自然なのは、(2)です。なぜならcome acrossが「偶然見つける」という意味であるのに対して、run intoが「ばったり出会う」という意味だからです。
come acrossはacrossの意味が生きており、目の前を人や物が横切るニュアンスがあります。よって、人や物にかかわらず、偶然見つけた場合には幅広く用いられます。
(3)I came across an interesting article.(偶然おもしろい記事を見つけたよ。)
首を動かしてたら、偶然ある記事が目の前を横切るようなニュアンスを感じ取れたでしょうか。
次にrun intoは、intoのイメージが生きており、正面から人に「ばったり会う」という感じの意味です。よって、相手が自分に気づかないわけはなく、少なくとも何かしら(挨拶などの)話をした、という感じを暗示させます。ただし、物を目的語にとると全く異なる意味になるので注意が必要です。
(4)I ran into the wall.(僕は壁に突っ込んだ。)
つまり、何かに衝突する、という意味になります。
このように、多くの単語や熟語は、イコールで結んでいても、お互いに少しずつ使われる文脈に違いがあることが多いので注意が必要です。もちろん、まずは使って覚える、ということが一番大切。間違って恥をかいて覚えたことや、使ってみてうまく通じた表現はなかなか忘れません。