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【記事紹介】神戸新聞 3月6日 連載「過労死の現場から」⑥ <対策急務 防止法制定を>

2013-03-17 18:39:20 | 記事紹介
職場の悲鳴 聞こえますか―過労死の現場から―⑥
 対策急務 防止法制定を


父の過労死をきっかけに弁護士になった下中喜代美さん=豊岡市寿町

 弁護士を志すきっかけは、父の過労自殺だった。下中喜代美さん(36)は今年1月、豊岡市で弁護士としての一歩を踏み出した。
 高校1年生の3月のことだ。父は休日出勤から帰宅し、深夜の夕食を取っていた。何を話しかけても振りむいてくれない。ふだんはとても優しく、学校での出来事を聞いてくれるのに…。初めて父に無視されたと思った。
 翌朝、父はいつも通り家を出たが、行方が分からなくなり、2日後、福井県の日本海で見つかった。自殺だった。「父に捨てられた…」。そんな悲しみに包まれた。
 父は京都府舞鶴市の日立造船舞鶴工場の設計技師。46歳だった。遺書から過重労働に悩んでいたことが分かった。
 父の死から3年半後、母とともに舞鶴労働基準監督署に労災を申請した。「父は私たちを捨てたんじゃない。過労で心の病気になり、家族のことが考えられないくらい大変だったんだと証明したいと思っていた」。申請は遺族の心の整理でもあった。
 しかし、労基署は不支給を決定した。当時、自殺が労災で認められるケースはほとんどなかった。遺族は審査請求とともに勤務先を相手取り、損害賠償請求訴訟を起こした。
 「過労自殺の遺族は2度傷つけられる」と下中さんは振り返る。1度目は自殺のとき。2度目は労災申請のとき。審査の過程で「自殺は家庭内の問題ではないのか」との指摘を受け、家族関係や借金の有無などがしばしば取り上げられる。残された遺族は周囲の冷ややかな視線を感じる。
 弁護士らの支援を得て、2000年に労災が認められ、勤務先との和解も成立した。こうした取り組みの中で下中さんは弁護士になることを決意した。「今度は私が恩返しをする番。過労死、過労自殺に直面した遺族に寄り添いたい」
                ■   ■
 労災認定は、過労死・過労自殺のごく一部でしかない。下中さんは裁判の渦中、「私たちのような思いを繰り返さないでほしい」と願ったが、その後も過労死はなくならない。今、遺族支援を誓う一方で、防止法の制定を求める活動に加わる。
 家族を過労死などで亡くした全国の遺族や弁護士が署名を集め、過労死防止基本法の制定を目指している。基本法は、国が過労死に関する調査・研究を担い、国・自治体・事業主の責任を明確にすることが柱になっている。
 過労死防止法制定実行委員会事務局長の岩城穣弁護士は「長時間労働やパワーハラスメント、リストラを背景にしたノルマなど、非人間的な職場が増えている。過労死、過労自殺の現状を明らかにし、総合的な対策を取らなければならない」と訴える。(中部 剛)


・神戸新聞 職場の悲鳴聞こえますか―過労死の現場から―
 ①「うつ自殺」認定少なく http://blog.goo.ne.jp/stopkaroshi/e/7e1b478fa09903e494dda20de69e009d
 ②赴任2ヵ月で練炭自殺  http://blog.goo.ne.jp/stopkaroshi/e/0f86e8f715e1f6063513948ba81007bd
 ③自発的出勤 証言届かず http://blog.goo.ne.jp/stopkaroshi/e/e32691336b073d15073efddea2fcb1f6
 ④ブラック企業 使い捨てられる若者 http://blog.goo.ne.jp/stopkaroshi/e/f2694e271771e5df4610e4df6572a0a6
 ⑤黒塗り 明かさぬ企業名 http://blog.goo.ne.jp/stopkaroshi/e/dff7bd8adff6f88a038b60f091e5a834

***「過労死防止基本法」制定実行委員会が求めていること***********************

  「過労死」が国際語「karoshi]となってから20年以上が過ぎました。
  しかし、過労死はなくなるどころか、過労死・過労自殺(自死)寸前となりながらも
  働き続けざるを得ない人々が大勢います。

  厳しい企業間競争と世界的な不景気の中、「過労死・過労自殺」をなくすためには、
  個人や家族、個別企業の努力では限界があります。
  そこで、私たちは、下記のような内容の過労死をなくすための法律(過労死防止基本法)の
  制定を求める運動に取り組むことにしました。

  1 過労死はあってはならないことを、国が宣言すること
  2 過労死をなくすための、国・自治体・事業主の責務を明確にすること
  3 国は、過労死に関する調査・研究を行うとともに、総合的な対策を行うこと

署名へのご協力のお願い
私たちは「過労死防止基本法」の法制化を目指して、「100万人署名」に取り組んでいます。
署名用紙≫(ココをクリックお願いします)をダウンロードしていただき、必要事項をご記入いただいた上で、東京事務所もしくは大阪事務所まで郵送をお願いしたいと思います。

まずは過労死のことや過労死防止基本法を多くの人に知っていただきたいので、ツイッターでつぶやくなどして広めてもらえると助かります。記事の一番下についているボタンからも気軽にツイートできますので、ぜひともご協力お願い致します!
 

連絡先】 ストップ!過労死 過労死防止基本法制定実行委員会
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