過労死によって夫を亡くした寺西笑子さんと中原のり子さんの話が紹介されています。裁判で使用者側の責任を認めさせてきましたが、それでも死者は還ってきません。やはり過労死を未然に防ぐための法律が必要だと訴える記事になっています。 . . . 本文を読む
“ストップ!過労死”実行委員としても活動しているNPO法人POSSEで、事務局長をしている川村遼平さんへのBLOGOSのインタビューを紹介します。若者を中心に数多くの労働相談に当たってきた経験をもとに、若者がいわゆる「ブラック企業」で過労状態に追い込まれても、そこで働かざるを得なくなっている現状と背景をわかりやすく解説しています。
また、労働基準法が形骸化しており、そうした過酷な働き方に対す . . . 本文を読む
過労死を出した企業が、その事態について反省し労働環境改善のための措置をとるのは当然です。そのような企業を社会全体で監視し改善を促すためにも、過労死を出した企業名が公表されなくてはいけません。
過労死がどういった企業で発生しているのかを明らかにするために、過労死を考える家族の会代表の寺西さんは2009年に、大阪労働局にたいして過労死として労働認定をうけた従業員がいる企業名の公開を求めました。し . . . 本文を読む
小林美希さんの著作『看護崩壊 病院から看護師が消えてゆく』(アスキー新書)を紹介します。
この本は、看護師に焦点を当て、看護師不足の実態やその原因である看護師の労働状況、医療現場に関する国の制度の問題点などをまとめています。患者さんの命を預かる看護師がどのように働いているか、あなたは知っていますか?
国による看護師の労働実態についての調査はほとんどないため、地域や労組、一病院など小規模の . . . 本文を読む
私は、2008年10月に主人の弟、つまり義理の弟を過労による自殺で亡くしました。本来なら今日は兄弟である主人がこの場でお話できればより幸いであったと思いますが、残念ながら都合がつかず、私がその強いメッセージをお伝えしたいと思いこの場に参りました。
義理の弟とは申しましても、私とは同い年であったこともあり、主人と結婚する以前から会えばお互いの近況を報告しあったり、冗談を言い合ったり仲の良い関係でした . . . 本文を読む
ストップ!過労死実行委員会 2012/03/08 院内集会
後を絶たない過労死や過労自殺をなくそうと、昨日東京都内で遺族が集会を開き、長時間労働をなくすため企業などの責任を明確にする法律が必要だと訴えました。
この集会は過労死した人の遺族でつくる、全国過労死を考える家族の会などが開いたものです。この中で、6年前に当時27歳の長男を過労死で亡くした神戸市の西垣迪世さんは、
「息子はうつ . . . 本文を読む
【写真】福島第1原発で働く東京電力の社員ら原発労働者は、第2原発の体育館で防護服のまま雑魚寝していた=2011年5月(谷川武愛媛大教授提供)
静岡県御前崎市の配管工、大角信勝=当時(60)=は5月14日、汚染水処理施設の配管設置工事にあたっていたさなか、心筋梗塞で死亡した。雇い主である建設業者の説明は、こうだ。
深夜に宿舎を出発し、午前3時半、前線基地である「Jヴィレッジ」で防護服に着替えた . . . 本文を読む
人が人として生きられる法案を!
今日ここにいる皆様は、過労死遺族というと大人の話なら幾分か耳にしたことがあるかもしれません。しかし子どもの立場からの話を聞いた事はありますか?私は10歳の時に父親を亡くし、今は23歳になりましたので、もう子どもの声とは言えませんが、私の個人体験を通して子ども期、そして青年期に過労死遺児がどんな思いをするのかをお話する事はできます。そしてそれはどうしても皆様に知って . . . 本文を読む
二十代の若者の過労死にストップをかけよう過労死防止法制定で
西垣迪世
息子西垣和哉は、2002年に神奈川の富士通SSLに23歳で入社、03年春から地上デジタル放送のシステム開発プロジェクトで、深夜・早朝まで働かされる日が続きました。03年4月~9月の一ヶ月あたりの残業時間は記録に残るだけでも97時間、残業が150時間を超える月や、朝9時から徹夜して翌晩10時まで37時間連続勤務という異常な記録 . . . 本文を読む
命こそ宝
中学3年辻田真弘
僕は、父を小学校に上がる前に、亡くしています。父は過労自死でした。
父は、市役所で働いていました。市の文書を扱う大切な仕事をし、係だけではけっしてできない大きな仕事を任され、毎日、仕事の相談に来る職員が後を絶たず、それにも父は親切に答えながら、毎日16時間以上仕事をしました。
胃潰瘍になりましたが、仕事をたくさん抱えた状況では休む余裕もなく、通院しながら土日も出 . . . 本文を読む
前回、「ストップ!過労死 大阪のつどい」の記事で一部紹介した塚野さんの『「過労死」が死語になる日』を全文掲載します。過労死のない世の中を切に望む遺族の方の強い思いが綴られています。
「過労死」が死語になる日
塚野信子
2004年6月に夫を亡くしてから、本当に色んな事がありました。私たち遺族の生活は激変し、心の底から思い切り笑うことができなくなってしまいました。
5年後に行政訴訟を起こしまし . . . 本文を読む
3月2日(金)、過労死防止基本法制定に向けて正式に大阪実行委員会の旗揚げ式が行われました。計92名の方にご参加頂き、過労死防止のためにますます署名活動を盛んに行っていこうと決意を共有しました。
最初に実行委員長の森岡孝二さんから「今なぜ過労死防止基本法が必要か」というテーマで経過報告がありました。近年、精神障害についての労災申請が増え続けており、特に若年層において過労自殺や就職失敗自殺が多発 . . . 本文を読む
今月(3月)は自殺対策強化月間です。警察庁によると、昨年1年間に自殺した人は全国に30513人で、1998年以降14年連続3万人を超えています。しかも、これは把握できている数ですので、実際にはこれ以上だと言えるでしょう。世界的に見ても日本の自殺者数は突出しています。
この3万人の中には、仕事が原因で自死された方も含まれています。本ブログでもとりあげたウェザーニューズ過労死事件では、最長1カ . . . 本文を読む