みんなで過労死を考えるつどい
~ブラック企業対策としての過労死防止基本法~
採用された若者が、数か月でうつ病になり、退職され、過労死・過労自殺で亡くなっています。
大量採用・大量退職、長時間労働と採用後の選別と競争。
日本を食いつぶす”ブラック企業”の実態を告発します。
すべての労働者を守るためにも、過労死防止基本法の制定が待たれます。過労死の問題を、みなさんで考えましょう。
入場無 . . . 本文を読む
3月19日に島根県の浜田市議会と出雲市議会において「過労死防止基本法の制定を求める意見書」が採択されました。
地方自治体法第99条では、「普通地方公共団体の議会は、当該普通地方公共団体の公益に関する事件につき意見書を国会又は関係行政庁に提出することができる。」と規定されています。これに基づいて今回の意見書は採択されたので、今回、両市議会から国に対して過労死防止基本法の制定を求める意見書を提出 . . . 本文を読む
職場の悲鳴 聞こえますか―過労死の現場から―⑥
対策急務 防止法制定を
父の過労死をきっかけに弁護士になった下中喜代美さん=豊岡市寿町
弁護士を志すきっかけは、父の過労自殺だった。下中喜代美さん(36)は今年1月、豊岡市で弁護士としての一歩を踏み出した。
高校1年生の3月のことだ。父は休日出勤から帰宅し、深夜の夕食を取っていた。何を話しかけても振りむいてくれない。ふだんはとても優しく、 . . . 本文を読む
職場の悲鳴 聞こえますか―過労死の現場から― ⑤ 黒塗り 明かさぬ企業名
「お金なんていらない。あのときの元気な自分に戻してほしい」
姫路市の俊雄さん(41)=仮名=は今もうつに悩む。何にも興味が持てず、疲れが取れない。人と話をするのもおっくうだ。「いっそ死んだ方が…」と思い詰め、3年前に服薬自殺を図り、病院に運ばれた。
発病までは、人を笑わせるのが好きだった。ギターを弾き、家族とわ . . . 本文を読む
職場の悲鳴 聞こえますか ―過労死の現場から―④
ブラック企業 使い捨てられる若者
2月5日、兄の3度目の命日を迎えた。家族の悲しみと怒りが収まることはない。2010年、兄は出勤前に東京都内の自宅で突然倒れ、亡くなった。33歳。冠動脈狭窄による心臓性突然死と診断された。
「サービス残業、ノルマによる締め付け、パワーハラスメント。兄の会社は社員を人扱いしない、いわゆる『ブラック企 . . . 本文を読む
職場の悲鳴聞こえますか―過労死の現場から―
念願のマイホームがもうすぐ建つ。「ゴルフクラブを振る場所がちょっとあればいいねん」
報知新聞社社員の塚野保則さん=大阪府岸和田市=は、妻信子さん(42)にうれしそうに語っていた。
2004年6月、棟上げ式を終えた新居の建築現場から、保則さんは自家用車で出張先の徳島県に向かった。その徳島で倒れた。
くも膜下出血。35歳の若さだった。
電話で . . . 本文を読む
職場の悲鳴聞こえますか―過労死の現場から―
2月25日、鳥取地裁米子支部3号法廷。傍聴の40席はすべて埋まっていた。
養父市の公立八鹿病院の医師の自殺をめぐり、両親が病院と当時の上司2人に対し、損害賠償を求めた訴訟の尋問があった。原告の弁護士が、母親の京子さん(66)=仮名=に「裁判所に伝えたいことがあれば…」と促した。
「私の長男はありえない形の死を迎えた。長時間労働だけでなく、た . . . 本文を読む
4週にわたって掲載したシリーズ「追いつめられて」には、手紙やメールで多くの反響が寄せられた。過労に悩む人やその家族が、連載で紹介した若者の姿に、自分や家族を重ね合わせた。その一部を紹介する。
「抱えきれないほどの仕事に追いつめられた方々の姿が、以前の自分と重なりました」
「デスマーチ」と呼ばれているシステムエンジニアの働き方を紹介した連載第1回を読んだ関西地方の20代女性から、こんな . . . 本文を読む
職場の悲鳴聞こえますか―過労死の現場から―①
「うつ自殺」認定少なく
職場の過労死、過労自殺が後を絶たない。不況やリストラを背景に追い詰められる人がいる。過重にのしかかる仕事につぶされる人がいる。残された遺族は追い詰められ、家族が壊れていく。働く現場の悲鳴に耳を澄ましたい。(中部 剛)
「お父さんはどんな人やった?」「なんで死んだの?」小学5年生の長男が尋ねてくる。
そんなとき、美世さん( . . . 本文を読む
過労死防止法で若者守れ
過労死を考える家族の会 西垣廸世
この国に過労死防止法を求め、北陸から九州まで多くの方々に訴えている。老後は一人息子と、教師時代の教え子たちと静かに送るつもりだった。
2006年、神奈川県でシステムエンジニアとして働いていた息子が、27歳で突然亡くなった。その知らせを授業中に受けた。
救急車で運ばれ、看病のつもりで駆け付けたのに、息子はもう冷たかった。大事な息 . . . 本文を読む
2009年6月に脳出血で死亡した茨城県の男性会社員(当時35)について、東京地裁(竹田光広裁判長)は2月28日、「労働災害だ」とする両親の訴えを認める判決を言い渡した。労災にはあたらないとした労働基準監督署の判断を取り消した。
男性の死亡前の4カ月間の時間外労働時間は、月65~72時間で、過労と認定する際の目安として厚生労働省が定める月80時間を下回っていた。しかし判決は「肉体的、精神的な負 . . . 本文を読む
「世の中から過労死をなくしたい。何よりも命を大切にする社会になってほしい」。福岡市でシステムエンジニアとして働いていた次女=当時(31)=を、6年前に過労死で亡くした両親=大分市=は願い続けている。次女は長時間勤務が続く中、業務上のトラブルがきっかけで自殺を図り、約1カ月後の復職直後、心臓疾患で突然死した。毎年、過労死で労災認定される人は全国で100人以上。精神的に追い込まれての「過労自殺」も . . . 本文を読む