「拝啓 小里労働大臣さま」
これは1987年に夫を過労死で亡くした八木さんの手記です。
八木さんの夫は東京にある総合広告代理店「創芸」の製作部門で働く中間管理職でした。人員不足のため、早朝出勤・深夜勤務・徹夜勤務・休日出勤・休日の自宅作業などが常態化していた末の過労死でした。
この事件では八木さんが労災申請したところ、以下の3つの事由で労基署から業務外認定を受けています。
(1)倒 . . . 本文を読む
3.11の原発事故収束のため、2万人近くの労働者が原発労働に従事し、「フクシマの英雄」として祭り上げられました。自然に呼吸することもままならない上に暑苦しい防護服を身につけ、危険かつ過酷な労働に身を投じた彼らの死は、決して美談では済まされない…そんな復興の陰で起こった過労死を取り上げたをご紹介します。 . . . 本文を読む
今回は、労働相談活動を中心に、若者の労働問題について取り組んでいるNPO法人POSSEの代表と事務局長による共著である『ブラック企業に負けない』を紹介します。
この本では、正社員として就職したにもかかわらず、ひどい働かせ方を強いるためそこで長期間働くことができないブラック企業の実態について、POSSEに寄せられた相談事例をもとに説明されています。ブラック企業における長時間労働やパワーハラスメ . . . 本文を読む
『日本は幸福か 過労死・残された50人の妻たちの手記』全国過労死を考える家族の会編(教育史料出版会)
今回は、『日本は幸福か 過労死・残された50人の妻たちの手記』という本を紹介します。これは、夫や息子・妻や娘を働きすぎで亡くした遺族の方々による手記を1冊にまとめたものです。読み進めるほどに、過労死によって突然家族を奪われる苦しみと、労災も認めてもらえない、企業の責任も問うことができないという . . . 本文を読む
世界的に知られた日本の「karoshi」問題。しかし、その防止に向けて日本はどれだけ対策を取り、規制をしてきたのでしょうか?労働時間の規制に関するILO条約を一本も批准していないなど、海外から見た日本の特殊性を指摘した記事です。 . . . 本文を読む