獲物にされた「正社員」
産経新聞 2011.12.27
「本人には悪いが、息子は就職戦線での"負け組"でした」。長男を「過労自殺」で亡くした父親は、そう言葉を絞りだした。
平成20年8月2日朝、村井義郎(65)=仮名=は兵庫県尼崎市の自宅で長男、智志=当時(27)、仮名=の変わり果てた姿を見つけた。スーツのズボンに白い肌着という出勤時に着る服装のまま、首を吊っていたという。
智志は、 . . . 本文を読む
鬱病からの「自殺」蔓延
産経新聞 2011.12.26
今年世界規模で起きた、ある重大ニュースの発信源は米ニューヨークだった。「ウォール街を占拠せよ」。格差社会に疑問を持つ若者たちによって9月に自然発生したデモが、フェイスブックやツイッターといったメディアを通じ、わずか1ヵ月間で東京を含む1400以上の都市に波及したのだ。
貧困と表裏一体
デモは、先導者がおらず統一した要求もない . . . 本文を読む
2011年11月18日に発刊された森岡孝二さんの『就職とは何か―の条件』(岩波新書)を紹介します。
本書では、大学生の就職活動の現状を豊富な統計データで示しつつ、新入社員に今どんな働き方が求められているのか論じています。
中でも印象的なのは、「社会人基礎力養成講座」の話です。
もし明日の企画会議までに企画を10個出せと言われたら、帰宅が午後11時になるほどの残業にもかかわらず、明日までに最低 . . . 本文を読む
◆中日新聞 「過労死防止へ 新たな規制を」
2011.12.23
働き過ぎによる病気や自殺で家族を失った遺族と弁護士らが「過労死防止基本法」の制定を求める請願のため、全国で百万人の署名を集める活動を開始した。労働基準法による規制や、遺族による裁判を通じた社会への警鐘だけでは過労死はなくならないと考え、議員立法による規制で国や事業主の責務を明確にすることを求めている。 (稲田雅文)
「過労 . . . 本文を読む
◆産経新聞 ひとりで苦しまないで
2011.12.19
大切な人を過労死・過労自殺で失った遺族たちに、伝えたい言葉がある。「悲しみは消えないが、自分を責めることだけはやめてほしい。ひとりで苦しまないで」。かつては、自分自身もそうだったからだ。
平成8年2月、夫の彰さん=当時(49)=を過労自殺で亡くした。長時間の残業を心配して「体、壊すで」「倒れるで」と何度、声をかけてきたことか。休めば . . . 本文を読む
臨床工学技士が自殺 母親が労災申請 「仕事量変化で心理負担」 京都
2011.11.26 02:12 (msn産経ニュース)
京都市内の病院に勤務していた臨床工学技士の男性=当時(22)=が、就職してから約1年8カ月後に自殺したのは、仕事量の急激な変化で心理的負担が増大したことが原因として、大阪府に住む男性の母親が25日、労働災害を京都下労働基準監督署に申請した。
母親の代理人弁護士の意見書 . . . 本文を読む
◆佐賀新聞 過労死防止
2011.11.26
「命より大切な仕事って何ですか?」。
全国過労死を考える家族の会と過労死弁護団全国連絡会議の呼びかけで11月、過労死防止基本法の制定を求める実行委員会が結成され、100万人署名運動がスタートした。
遺族らでつくる家族の会は1991年に発足以来、この20年間、勤労感謝の日の前日に厚生労働省などを訪れ、過労死の早期労災認定や過労死防止対策を繰 . . . 本文を読む