Love Life Rock

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(この世の果てまで)

武士の一分

2007年01月13日 | Movie
 映画『武士の一分』を鑑賞してきました。ストーリーは非常に分かりやすく、この内容ならどの年代でも楽しめるだろうとは思いますね。特に、主人公の失明という圧倒的不利の中、己の妻を弄んだ上役との果し合いに臨む展開。こういった判官贔屓の要素を盛り込まれちゃ、殆どの日本人はコロリと参っちゃうわな(笑)。これはまさに、日本人の日本人による日本人のための映画、ってな感じかな。ただ、ねすさんは藤沢周平の時代劇小説を読破してないので・・・藤沢ファンの方が、この映画を見てどう思ったのかを聞いてみたいところ。
 出演者に話を移すと、恐らく好き嫌いが別れるであろうキムタクですが・・・演技が下手なわけではないです。ただ、ドラマやバラエティの印象が強すぎなんよね。後半に入ると感情の起伏が激しいシーンが続くためか、さほど気にはならなかったけど、とかく前半は「これって、ホリがマネしてるのと変わんねーよな」と思えて失笑。そのお陰かなんか知らんけど、妻を演じた檀れいや、中間役を演じた笹野高史らの演技が非常に対照的で、いい味出しすぎ(笑)。逆に主役を食ってしまうかのような存在感でしたよ。山田洋次監督も、これを狙ってあえてキムタクをキャスティングしたとしたら、相当の器だなーと思った次第(笑)
 さて、タイトルの「一分」とは何ぞや、ということは映画の中でも語られていないし、帰宅して辞書を引いても載ってなかった(笑)ですが・・・恐らくは「プライド」の意だろうと推察できるのだろうけど、そんな簡単な一言では語れないものなんでしょうねぇ。あ、あと「飯炊き女を雇った」という件だけが、脚本的には唯一残念だったなぁ。復縁までの展開が容易に予測できてしまったので(笑)。ハッピーエンド狙いとはいえ、もう少し意外性があっても良かったと思います。
 てなわけで、ねすさんの採点は5点満点で3点。映画館に足を運ぶとき、邦画で何を見るとなったら、現時点ではこれを選んでおけば外れはない一作でしょう。