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Love Life Rock

行こう 昨日までのキミを 苦しめたもの全て
この世の果てまで 投げ捨てに行こう
(この世の果てまで)

OSCA

2007年07月28日 | Review
 東京事変のシングル「OSCA」を購入。前作「修羅場」では、詩も曲も林檎さんメインでのリリースだったわけですが、本作で林檎さんが担当してるのは、c/wの「鞄の中身」の作詞のみ。表題曲は詩と曲を浮雲が、c/wの楽曲では伊澤一葉がそれぞれ担当してます。んで、表題曲ですが、攻撃的なロック・チューンでなかなかいい出来。初っ端から、亀田師匠のベースがブンブン唸りまくりだし。声弦担当の林檎さんは巻き舌あり、怒声ありのパワーボイスで楽曲を支配。「♪まっきゃきゃなオスキャ」って猿ですか(笑)。で、曲が終わったかなーと思っても、油断してはいけない!ラストはさらにテンポが変わり、まさに疾走する「OSCA」へと変貌。いやぁ、曲の構成もさることながら、各パートの個性が思う存分にぶつかりあってて良いですなー。改めて、このバンドの凄さを再認識した次第。
 c/wの「ピノキオ」は、一転してやわらかいバラード・ナンバー。そして「鞄の中身」は英詩をメインにしたポップ・チューンと、多彩な面を見せ付けてくれる1枚ですが、これに留まらず、来月には第2弾シングル「キラーチューン」、再来月にはアルバム『娯楽』も控えてるってんだから、ファンとしては嬉しい限りですな、こりゃ。

美しい

2007年07月21日 | Review
 ゆらゆら帝国のシングル「美しい」を購入。サイケなロックと、うねうねとまとわり付いて離れないようなグルーヴは、相変わらず健在ですなぁ。おまけに表題曲では、冒頭から「上品なクソがいい 素敵なクソがなおいい」ですよ。さらに曲中では、クソという単語を何度も連発(食事中の方、大変申し訳ない・・・)。しかしながら、タイトルは正反対の意味の「美しい」。うーむ、よくよく考えれば、美しいって一体何だ?汚いって何だ?美しさの陰には汚いこともあるんじゃないか?・・・と答えの出ない自問自答をしている時点で、坂本慎太郎ワールドにずぶずぶと嵌ってしまっているのかもしれません。キラキラ感のあるポップなM2「なんとなく夢を」では、ラストに工夫を凝らしつつ、次第にM3「なさけない&はずかしい」へと移行。闇夜の船出をイメージさせるかのような、怪しげなM4「船」までの全4曲、計22分30秒はシングルというより、ミニ・アルバムのような印象さえ受けます。先日、ツアーの開催とニューアルバムの発売がそれぞれ発表されたということで、やや控えめだった昨年に比べて、今年は精力的な活動が期待されるところですな。
 あと、おまけで感じたことなんですが、歌詞カードがすんげぇ見づらいです。黄色のバックに白文字なもんだから、じっと見てると目が痛くなる(笑)

ワルツを踊れ

2007年07月16日 | Review
 くるりのアルバム『ワルツを踊れ』を購入。初回盤のみボーナス・トラックとして、未発表曲「ブルー・ラヴァー・ブルー」が収録されてるので、絶対に初回盤のほうがお得ですよ。で、今回の作品なんですが、程よく醸成されたサウンドが彩る名盤、と言っても過言じゃない出来。聴いてすぐ分かるように、収録曲のほとんどがクラシックをフィーチャーしてるんですが、単なるストリングスを取り入れた楽曲で終わってないところがミソですね。ジャンルの枠を超えたサウンドの数々は、現代人が忘れつつある音楽の原点のようなものを思い起こさせてくれるはず。その中でも個人的なイチオシは、M2「ブレーメン」かな。メロディに加えて、歌詞の切なさもいいんだよねぇ。「渡り鳥(=ワンダーフォーゲル) 少年の故郷を目指して飛んでゆく」・・・とは、歌詞を深読みしすぎですかね(笑)
 実のところは、大村達身が脱退して二人編成になってのアルバムということもあって、ちょいと不安な向きもあったんだけど、この作品を聴いて「そうかそうきたかー、やっぱすごいぞくるり。」ってな感じ。ただ、流行のギターロック好きには、あまりオススメできないだろうなぁ。正直、バンドのグルーヴ感のようなものが感じられないので、人によっては単にヌルい作品との印象が強いと思われ。従来のくるりファンについても、初期の『さよならストレンジャー』や『図鑑』とは全く方向性が違いますし、音楽の「普遍性」をキーワードにした作品である、ということをお忘れなく。

記念ライダー1号/記念ライダー2号

2007年02月12日 | Review
 

 奥田民生のベスト・アルバム『記念ライダー1号 ~奥田民生シングルコレクション~』と、『記念ライダー2号 ~オクダタミオシングルコレクション~』を購入。デビュー20周年の集大成的な30曲が、『1号』と『2号』にそれぞれ収録されていますが、この区分に深い意味はそれほど無いようで、単に『1号』が日本語タイトルの曲、2号が英語・カナタイトルの曲という、ただそれだけのことというのが、何とも民生らしいですな。他人とは違う独自のスタイルを貫けば、「変わったヤツ」と指を差されるこの世にあって、民生はどこまでもダラダラでシンプルでお気楽極楽スタイル。まさに「雨降りでも気にしない 遅れてても気にしない(by「マシマロ」)」なのです。
 こう書くと、さも頑張って生きてくことが阿呆らしいかのように聞こえがちですが、彼の楽曲をきちんと聴けばそんなことはない、というのは明白。「汗をふいて涙ふいていつかなれるんだぜ」という男の夢もあれば、「さすらいもしないでこのまま死なねぇぞ」という強い意志も、きちんと持っているのですよ。ただ、本作の唯一残念なところは、全てのリリース・アイテムを持ってる人には不要の一品なんだよねー。つまりレア・トラックとか、未発表曲とかのコレクター的な要素が全くないのです。せめて初回限定盤でもいいから、そういうプラスアルファ的なものが欲しかったところですね。

LOOK

2007年01月18日 | Review
 HALCALIのシングル「LOOK」を購入。前々から言っているとおり、この2人の良い特徴はバカっぽいところなのですよDE SU YO!(笑)。デビュー当時は「PUFFYのパクリ」なんて言われてたこともありましたが、とんでもない!PUFFYはこんなに踊れませんし、バカっぽくありませんぜ(笑)。ただ、O.T.Fプロデュースでそのまま突き進めば、まだ救いはあったんだろうけど、「歌モノ」というジャンルにシフトチェンジしてしまったのが迷走の始まり。今回もヒップホップにポップを融合させたようなナンバーを披露してますが、真面目一辺倒でお遊びの心は全く見られません。「ねぇあたしらしくしたいの」とか、「どんな時もあたしを見つけて」なんてフレーズに成長を感じる反面、過去の脱力系バカっぽさのイメージの欠片も見当たらない内容に、少々愕然とした次第。そういえば、デビューしてもう4年も経つんだよね・・・(しみじみ)。
 c/wの「Sister Ship」は、テクノっぽい雰囲気を醸し出したポップ・ナンバーで、これまたパワーにやや欠ける印象です。なお、初回生産限定盤のみ「ガとチョウ」を収録したDVDが付いてますが、映像の力に頼っているのは否めないものの、この曲が最もアクセントがあって面白い、というのが何とも皮肉な感じですねぇ。

プラットホーム

2006年11月23日 | Review
 Salyuのシングル「プラットホーム」を購入。本作は映画『地下鉄(メトロ)に乗って』の主題歌とのことですが、映画は見てないので正直どうでもいいや(笑)。今回は収録された3曲ともコバタケがきっちり面倒を見た(笑)ということで、非常に納得がいく仕上がりだと思います。特に表題曲は、ピアノをメインにした壮大なバラード。メロディと歌詞から滲み出る、映画のイメージに合わせたかのようなノスタルジックな匂いと、Salyu独特のどこか朧げでミステリアスな声がマッチしていて、これは素晴らしいの一言に尽きます。いやぁ、ここ数作のSalyuの作品はチャカポコとした楽器のアレンジが多くて、どうにも静謐さに欠ける曲が目立っていただけに、このシンプルな組み合わせは非常に好印象ですね。
 c/wには2曲を収録。「夜の海 遠い出会いに」は表題曲とは一転、力強いサウンドと伸びのある声でグイグイと押し捲ったかと思えば、「行きたいところ」ではM2で吹き荒れていた暴風が止んだかのような、穏やかで優しいメロディ。対照的な2曲ゆえ、どちらも印象に残るのですが・・・これはコバタケの作戦ですか?(笑)。あ、あと一言注文を付けるとすれば、デジパック仕様はいいんだけど、中に封入されているチラシや歌詞カードを納めるスペースを作ってくださいよ。でないと、CDを出す度にポロポロ落ちてしまうんです(笑)

CELL No.9

2006年11月03日 | Review
 TROPICAL GORILLA×BEAT CRUSADERSのスプリット・シングル「CELL No.9」を買ってみたりした。うーむ、パンク大好きの若年層向けって感じの1枚。ボリューム最大で夜中に聞いてると、間違いなく近隣から苦情が飛んできそうだ(笑)。互いの個性を余すところなく、ガッツリとぶつけ合ってるというのは理解できましたが、一方でコラボってこういうことなのか?という疑問も少々。コラボレーション(collaboration)でググると、「共同作業。共同製作。」って出るわけなんですが・・・共同で作った割には、従来の枠を飛び越えた作品だとか、目新しい発見というものにはやや欠けているかも。そういった意味ではちょっと残念だったかな、プレイする側の楽しさは十分伝わっては来るんだけどねー。生粋のパンク好きや、従来のファンは飛びついて大正解かと。

ザ・クロマニヨンズ

2006年11月01日 | Review
 やー、ご心配をお掛けしましたが、ようやく体調も快方に向かいつつあります。コメントとかTBのお返事は、もう少し待ってくださいね。で、今日はザ・クロマニヨンズのアルバム『ザ・クロマニヨンズ』を購入したネタを。なんといっても、14曲も収録されてるのに40分ちょいで全て聞けるというお手軽さは、まさにねすさんのような病人向きの仕様(笑)。それでいて、冒頭から聞かされるのは「んわぁぁおおぉ!!!!ペチペチペチ(←これ何の音?)・・・うらぁららあぁ~!!!!」という、意味不明の叫び声。良くなりかけた体調も、思わず悪化しそうな心配が頭をよぎるが(笑)、曲が始まるとそんな不安も一掃。疾走感溢れるM1「キラービー」からM2「エレキギター」と続けて聞けば、一気にクロマニヨンズ・ワールドへ引き込まれること間違いなし!曲も詩もタイトルも、シンプルな直球パンク・ロックで攻めまくったかと思えば、ちょっとセンチなM10「夢のロッケンロール・ドリーム」もあったり、男なら思わずニヤリとしてしまう隠語が潜んだ曲もありと、とことん楽しめる1枚だと思いますよ。とっておきはM14「土星にやさしく」のラストですね。おお、これは!なトラックが収録されてるので、ぜひ直接聞いて確認してみてください。落ち込んでるときでも、このアルバムさえ聞けば一気に痛快な気分になれるんじゃないかなー。
 なお、初回生産限定盤は、ザ・クロマニヨンズの初ライブ映像5曲と、バックステージの模様を収録したDVD付きです。もちろん、モザイク付き映像もちゃんと入ってますのでご安心を(←何だそりゃww)

JOHNNY HELL

2006年10月15日 | Review
 浅井健一のアルバム『JOHNNY HELL』を購入。初回生産限定盤は、DVD付きトリプル紙ジャケット仕様となってます。JUDEの頃に見られた、幻想的でメルヘンチックな物語性を秘めた詩は大幅に少なくなった感じ。その一方で、現実世界での自らの思いを詩に込めつつ、より繊細で研ぎ澄まされた楽曲の数々が、ベンジー独特の世界観をダイレクトに表現している、といった印象です。アルバム作成に加わったSHERBETS、テリー、欣ちゃん、岡村美央とのセッションは、ブランキーやSHERBETSでもなければ、もちろんJUDEでもない。これは以前にもちょこっと書いたけど、すごく不思議なことなんですよね。ベンジーが言うところの「化学反応」ってやつか?
 そしてもう一つ特徴的なのは、作品的にどっちかっていうと、聴いて血肉がグワーッと沸き立つような内容じゃなくて、切なさや哀しみといった色合いが濃いアルバムだということ。空港での悲しい別れを歌ったM7「空港」、ドルトン・トランボ監督の映画『ジョニーは戦場へ行った』を思わせるかのようなM9「JOHNNY HELL」、絶望の中の小さな希望を描いたM13「人はなぜ」・・・バンドを離れソロとして出すからなのか、狂ったこの世界をどこまでも受け入れる覚悟だからなのか。正直、考えを巡らすほど分からなくなるんだけど、ただ一つ言えることは、彼の冒険はまだまだ続いていくんだろうなー、ということなのかも。

タリホー

2006年09月28日 | Review
 ザ・クロマニヨンズの1stシングル「タリホー」を購入。初回限定盤には「ザ・クロマニヨンズ出現映像」を収録したDVDが付いてきますが・・・これは賛否分かれるだろうなぁ。あえて詳しくは書きませんので、実際に皆さんの目で見て判断してください。ちなみにPV映像は収録されてませんので、ご注意を。表題曲を始め、ねすさんはエゾで一足先に生演奏を体験してますけど、まさにあの時の感動と興奮が蘇ってくるかのような、スコーンと突き抜けたストレートなパンク・ロック。もう曲も歌詞も難しい御託は一切抜き!とにかく単純明快で、それこそ人類の祖先であるクロマニヨン人でさえも、この楽しいノリを理解できるかもしんない勢い(笑)。なんつったって、タイトルが「ラリホー」ですよ・・・って、そりゃドラクエだろがww
 それにしても、なんでクロマニヨンなわけ?って思うんですが、歴史の授業で北京原人は原人で、ネアンデルタール人は旧人だ、とかって習ったでしょう?で、クロマニヨン人は「新人」なんだよね(うろ覚え)。そんでもって、彼らのバンドも一応「新人」・・・これってわざとかいな?(笑)。さて、彼らのこの後ですが、アルバムリリースや全国ツアーのほか、「CDTV」と「ミュージックステーション」の出演も決定するなど、かなり精力的に活動するようで、今後がとても楽しみですね。ただ、地上波ではさすがに半ケツは拝めないだろうなぁ~(笑)