ジャーナリスト活動記録・佐々木奎一

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早大生が全裸、窃盗、住居侵入、密漁、暴行ツイート

2013年10月10日 | Weblog

 平成二十五年九月十六日、auのニュースサイト EZニュースフラッシュ増刊号
 
「朝刊ピックアップ」で記事 
 
「早大生が全裸、窃盗、住居侵入、密漁、暴行ツイート」
 
を企画、取材、執筆しました。


 
 飲食店のアルバイトや客が店の冷凍庫などに入ってツイッターなどに写真投稿する事件が後を絶たない中、12日付のスポーツ報知には「バイト店員の悪ふざけ写真のツイッター投稿で有名そば店が閉店」という記事が載った。それによると、小田急永山駅、京王永山駅(東京都多摩市)から徒歩約15分にある有名そば店で今年8月9日、男性アルバイト店員が厨房にある大型食器洗浄機に両足から体を突っ込んだ画像や、頭から入り込んだ画像に「洗浄機で洗われてきれいになっちゃった」などと書き添えてツイッターに投稿し騒動になった。

 その店がなんと閉店した。店の閉ざされたシャッターの貼り紙には、「この度、一部の従業員達(多摩大学学生)による不衛生な行為により営業を停止させて頂く事になりました。皆様には深くおわび申し上げると共に永きに渡り御愛顧頂きまして本当にありがとうございました」とつづっている。

 さらに12日付の毎日新聞朝刊の記事「不適切投稿 早大生が全裸画像などを」によると、

 早稲田大の人間科学部3年の男子学生が、昨年秋以降、京都市伏見区の「伏見稲荷大社」境内の千本鳥居で、全裸になった自分の画像をツイッターに投稿していたという。

 さらに、この学生は、海で無断でイセエビを捕獲したり、果樹園からブドウを盗んで食べたりしたことなどを写真入りで書き込んだという。

 この早大生の事件は、9日付のJ‐CASTの記事に詳しい。それによるとこの学生は裸写真に「千本鳥居にケンカ売ってきた」とツイート。

 さらに過去のツイートには、スノーボードを滑りながら脱いでいたり、神奈川県内のトンネルでも全裸になっていたという。

 それだけではない。今年8月25日には、伊豆で水中メガネを着け、ヤスで刺したイセエビを掲げてガッツポーズを取り、「俺らのサバイバルはレベルがちげーよ」と自慢。翌26日には、イセエビの巣を見つけて10匹ぐらい捕まえたと明かし、友人と一緒にイセエビ料理を楽しんだとする写真も載せていた。イセエビは一般人が獲ることは漁業法違反。逮捕されることもあり、20万円以下の罰金になる。

  学生は佐渡でもサザエを大量に獲ったと告白し、家族から密漁と指摘されたことも明かしている。

 犯行はこれにとどまらない。人間科学部のある所沢キャンパスに狭山湖から向かう途中の果樹園でブドウを盗んだと告白したり、別の日には、キャンプ場から道具をいろいろ盗んだうえ、施設に侵入して無断でシャワーを浴びたり、母校のプールで深夜に遊泳もしていたと告知。挙句の果てに、大阪の路上で寝ていた高齢者男性を踏みつける、とした写真までも投稿していたという。

 にわかには信じられない話だが、毎日新聞電子版によると、「大学が学生に聞き取り調査をしたところ、事実関係を認め、『フォロワー(読者)を笑わせようとした。愚かな行為だった』と反省しているという。大学広報課は『迷惑をおかけした方におわびしたうえで厳正に処分する』としている」とのこと。

 厳正な処分とは何を指すのか定かではないが、もはやこの学生の所業はれっきとした犯罪であり、学内の処分だけで済むレベルを超えているのではないか。

 なお、こうしたツイッター投稿が公然化される裏には、ネット情報を調べ上げて個人を特定して世にさらす人々の存在がある。こうした人々は、無償でネチネチと調べているので、おそらくその人の中の正義感や、自身が調べた情報で炎上することによる快楽が動機と見られている。

 ネット上に情報を載せるということは、そういう類の人々が見る可能性もあるということも、一連のツイッター騒動は示唆しているといえよう。(佐々木奎一)


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