昨日、熊谷ラグビー場において関東大学ラグビーリーグ戦1部2部入替え戦
法政

山梨学院の一戦が行われた。
結果は以下の通り。
法政 山梨学院
前半 21 0
後半 10 12
合計 31 12
(得点)
前半:岡本PG⇒岡本PG⇒岡本P⇒岡本T⇒森谷T(岡本G成功)
後半:岡本PG⇒木暮T(岡本G成功)
法政勝利


絶対に負けが許されない法政に対し、失うものがなく、ただ上を狙うのみの
山梨学院。
この精神的位置どりは気がかりであった。
ここで勝つと負けるでは天国と地獄。
今日の内容は二の次でまずは勝てたことを祝いたいし、重圧に勝った
選手の皆さん、お疲れ様でした。
そして今日、最後の試合となった四年生。
苦難続きで不本意であったと思いますが、後輩たちにリーグ戦一部の場を
残せたことは素晴らしいことだと思います。
お疲れ様でした。
地元山梨の新聞では、法政FWは学院よりも弱く、
FW戦に持ち込めば勝てるようなことが書かれていた。
ずいぶん舐められたものだ。
とはいえ、一発勝負の試合。
すごい重圧だったと思います。
よく頑張ったと思います。
さて、試合内容だが、点差ほど褒められた内容ではなく、
今季の法政を象徴するような試合だった。
とはいえ、冒頭述べたように、勝つことがすべての試合だし、
相当なプレッシャーのかかる試合なので、理解したい部分もある。
前半、山梨学院のディフェンスがよいのもあるが、
法政、プレッシャーのせいか、動きが重い。
攻めてもボールが手につかず、ノッコンなどミスが目立つ。
集散も遅い。呪縛じゃ。
しかし地元新聞で言うほど、山梨学院もFWがさほど強くなく、
接点でも法政が勝っていたし、BKも決定力がなく、それほど脅威に感じない。
両者決め手を欠くこう着状態が続く。
前半12分 10mライン付近のところで相手反則に、
法政は迷わずPGを選択。
確実に点を取りに行く。
これを岡本選手、見事に決め、まずは法政がリードする。
法政3-0山梨学院
(先制PG 岡本選手今日も安定したキック)
しかし、両者G前に攻め込むも、決定力欠き、こう着状態。
法政のタックルはまあまあいい。
ブレイクダウンでも勝ってたし、スピードでも上。
しかし、プレッシャーの呪縛は解けていない感じで、依然として
肝心なところでミスが目立ち攻めきれない。
SOのキックも調子が上がらず、この試合通してミスキックが目立つ。
その後またしても先と同じようなところで、26分 相手反則。
ここでもPGを選択。
こちらも岡本選手冷静に決め、
法政6-0山梨学院
更に38分もPGを決め、
法政9-0山梨学院
リードするもトライが取れない。
見ていてストレスがたまる展開だ。
負傷などあってロスタイムは5分と長くとられた。
このロスタイム、法政は爆発する。
敵陣で相手がパントをあげると、センター付近でキャッチした竹下選手、
そのままスピードに乗った気迫あふれるすごい突破で、一気に敵陣Gラインに
迫ると左に転回。
最後は岡本選手が左サイドに飛び込み、法政待望のトライ。
Gは外れたが、ようやく突き放せたことで、
安堵感が出る。
法政14-0山梨学院
今日の竹下選手 タックルも素晴らしく、好守で大活躍だった。
(岡本選手トライ)
しかし、まだロスタイムが残っていて終わらない。
今度は、竹下選手同様、渡邊選手も相手タックルをものともせず、引きずり、
振りほどき、大幅にゲインし、G前に迫る。
今シーズン苦しんだ彼の意地を見るかのようなこちらもすごい突破だった。
そこから右サイドに展開、更に左サイドへと連続転回し、森谷選手が
センター付近に飛び込みトライ。
(森谷選手トライ)
ロスタイムの中での2トライ。
これは相手への精神的ダメージ含め、大きなトライだった。
Gも決まる。
法政21-0山梨学院
ここで前半終了。
入替え戦での勝利に大きく前進し、呪縛が解けて後半の爆発に期待が持てる
前半だった。
後半、一気に仕留めたい法政だった。
後半7分 相手反則からPGで後半も法政が先制。
法政24-0山梨学院。
法政安全圏内に近づく。
しかし、法政は、関東にこの点差をひっくり返して勝利した。
まだ時間はあるので、油断ができない。
法政、この点差で安堵したのか、前半終了の怒涛の攻撃はなりを潜め、
テンションが切れ始める様な気がするプレーが顔を出し始める

すなわちタックル
徐々に手で行くようなタックルが目立ち始め、相手の外人NO.8らの大幅
ゲインを許す場面が増えてくる。
案の定、後半15分過ぎ、中央付近からタックルが空かされたり、甘くて、
あれよあれよという間に一気にトライに持ってかれる。
Gも決まり、山梨学院の選手、そしてスタンドも賑やかになる。
流れが山梨学院へと変わる。
法政24-7山梨学院
(山梨学院反撃 法政タックルが甘く走られる)
そしてその2分後にもタックルの甘さから、山梨学院怒涛のFWの突進で、
一気に法政G前に迫られる。
しかし、ここで助かったのは、山梨学院がそれほどモールも強くなく、
BKも脅威ではなかったことで、法政ディフェンスが対応でき、
連続トライを許さなかったことだ。
これはラッキーだったと考えねばなるまい。
寸手のところで、相手トライを許さないものの、流れは山梨学院に
傾き、法政のタックルも甘く、嫌な雰囲気のまま時間が流れる。
勝っている。この点差。時間も30分を回った。勝利は固い。
安堵感はあるが、少しストレスがたまる。
そして33分 山梨学院にまたしてもトライを奪われる。
どうしたのだ??
後半の法政は??
Gは失敗。
法政24-12山梨学院
残り時間を考えれば点差はあるので、勝利は揺るぎないが、
来季につなぐには印象が良くない。呪縛は解けてるのに・・・何故??
嫌な雰囲気が漂い、山森主将も円陣を組み懸命に鼓舞する。
山梨学院の執念も感じる。敵とはいえスタンドの応援も立派だ。
ファンも部員も負けているとはいえ、選手に懸命に声援を送っている。
そしてこの嫌な雰囲気を引きずったままロスタイムに突入。
(法政BK転回)
BK転回から右サイドややセンター寄りに後半途中から渡邊選手に
代わりWTBに入った木暮選手がトライ。
(木暮選手 ダメ押しトライ)

Gも決まり試合終了。
法政31-12山梨学院
なんとか勝った。試合内容ではともかくだが、これで1部残留が決定し、
また一部で東海や関東との試合が見れる。
課題も山積してるが、まずは、勝ててよかったと安堵感が大きい。
(今期が終了した。来年は巻き返そう!!)
続く試合 拓殖

立正戦はリラックスして見れた。
拓殖もすごい気迫と、素晴らしいディフェンスで立正を寄せつけず、
残留を決めた。
立正も地元ということで、大勢ファンが来ていたが、負けていたとはいえ、
部員、ファンが一体となって選手を応援していた。
トライシーンやG前に迫る場面はもちろん、ピンチの時も大きな声で
声援を送っていた。
これは素晴らしいと思う。
今日の法政、絶対負けられない一大決戦。
勝っていたが、トライのとき以外は声援が静かだった。
選手を盛りたてるためにも、関東戦のような、相手G前に迫ると自然に
わきあがる法政コールなど選手を盛りたてる一体となった
まさしく「IN UNION」の大声援があっても良かったかな
まあ、いずれにせよ来季法政は、2度と入替え戦など来ないよう
新主将の元で、監督・コーチ、部員一丸となって巻き返そう

そして東海から、まずはリーグ戦王座を奪還しよう。
頑張れ 法政