近鉄問題を整理しよう

 トラブルだったり、組織変更だったり、はたまたクライアントの横暴だったり…。突発的なできごとがあると、私たちは結構パニックに陥ってしまいがちです。徹夜で用意した見積書、先方から電話があって「あのぉ、ちょっと仕様が変わって、新しい見積もりが必要なので、急ぎで今日中にもう一回出してもらえますぅ」なんていう経験がある方もいらっしゃるのでは?
 そんな時真っ先にすべきことは、情報を整理し、業者と連絡を取り合い、新しい見積書を特急で作成すること。当たり前ですよね。それに加えて、先方の申し出に改善点があれば、こちらから新しい企画を提案すればいい。間違ったらいけないのは、新企画をたてることが先決じゃない、再見積もりが大優先なんだということです。

 何の話かというと、近鉄の話です。新聞報道を見ると、いろいろな情報がゴチャゴチャに混ぜられていて、情報整理ができていません。近鉄とオリックスが合併協議をしていることと、1リーグ制を導入することはまったくの別問題。ライブドアが近鉄買収に立候補したことも、球界再編とはまったく次元の異なる問題であって、これを同列に語ることが未来に幕をかけています。

 今、考えなければいけないことは、バファローズという球団の運営が立ち行かなくなっている状況をどうするかということ。それを救済すべくライブドアが名乗りを上げたのだから、何を迷うことがあるのでしょう?
 たしかにオリックスとの合併協議が進行している中での、買収騒動。合併協議が先行しているのならば、ライブドアの態度も一考の余地があるかもしれません。でも、昨日の記者会見では2月からライブドアは名乗りを上げているというではありませんか。ならば、この話を進めることが近鉄にとって優先事項なのでは?

 1リーグだったり、ウェーバーだったり、放送権だったりというのは、今回の買収騒動とは別の話で、仮にライブドアが買収に成功して、新生大阪バファローズとなっても、球界改革は続けて議論すればよい。オリックスの宮内社長が言う、「球界再編に水を指す動き」というのは、ライブドアを排除するための詭弁でしかありません。
 「Sports-Business View」でレポートしているように、まずはファンの意を汲み上げることに注力し、その意向にそった方向、買収なり合併なりに、球団を持っていくことが近鉄の責務でしょう。
合併ありき、1リーグありき、ナベツネありきでは、子供のママゴトにもなっていない。ここは、近鉄球団、オリックス球団には切に大人の対応を願いたいものです。
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ナベツネの退場を求む

 近鉄買収は不可能だ 巨人・渡辺オーナーが見解 (共同通信) - goo ニュース

 同オーナーは「加盟できないんだよ。おれが知らない人は入るわけにはいかない。プロ野球というのは伝統がそれぞれ(の球団に)ある。金さえあればいいというもんじゃない」と受けつけなかった。


 開いた口がふさがらないとはこのこと。この爺さん、何を考えているのか? 日本のプロ野球をスポーツではなく、金持ちの道楽とでも考えているのでしょうか? いや、ナベツネ自身は単なるサラリーマン社長だから金持ちですらない。

 自分が何を言っているのか、まともに考える頭がない人には一刻も早く退場していただきたい。ファンが何を望むのか、選手は何を望むのか、関係者は何を望むのか。

 広い視野が必要な際に、「おれが知らない人は」って…。リンク先には記述がありませんが、「野球協約に照らしてもノーだ」とも言っていますが、それはオーナー会議の3/4の承諾が得られなければ球団を持つことができないのであって、ライブドア=協約違反ではまったくありません。

 心の底から呆れ果てました。読売新聞、日本テレビの社員はこのクソじじいのことをどう考えているのでしょう?
 昨日・今日の動きで書くことはまだまだあるのですが、あまりの脱力感に取り急ぎココで。
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