龍の末裔 第1章 その3 2006-05-28 | 小説 サーガに連れられてブランがやってきたのは大衆酒場であった。 『ドフルク』というこの店の名前は、イェンロン語で「酒」を意味している。 「私には酒を飲んでいる暇などはない!」 「怒鳴るなって、本当にせっかちなじいさんだ・・・ 言ったろ?信頼できるやつを紹介するって。この時間はいつもここにいるんだよ。」 急かすブランをなだめながらサーガは店の中に入った。 「いらっしゃいませぇ! 」 活発な、耳に心地よい . . . 本文を読む