gavan80's blog

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はだしのゲン アニメ劇場版(1983年)

2010-04-25 | オススメ映画
小学校の図書館にも何冊か置かれてるということで、
息子が最近興味を持ちはじめた「はだしのゲン」

先日図書館へ行っても「はだしのゲン」を持ち出していました。
活字の本を読ませるために来たのにね・・

「そういえば、数年前スカパーで放送されていてDVD録画したものが
あったよな~もう息子も話わかる頃だな・・」
と家の整理されてないDVDケースを探しまくり見つけました。


『はだしのゲン アニメ劇場版(1983年)』

先週末、息子と一緒にDVD鑑賞しました。
俺の実家には確か昔、第一章単行本版(第1 - 4巻)が置いてあって
それを何回も繰り返し読んだ記憶があります。
ちょうどこの映画はその第一章の所あたりの物語となっています。
(妹、友子の死のあたりまでのお話)

とは言っても密度の濃いこのお話、設定のアレンジと数々のエピソードが
カットされてます。ま、映画の時間に収めるのはしょうがないところですかね。

俺的にはゲンの長兄の浩二が「非国民」と言われる家族の為に海軍の予科練に志願し、
それまで断固として反対していた父大吉が
「バンザーイ!バンザーイ!!」と見送るシーンや、
売れないガラス屋さんの為にゲンがこっそり人の家の窓ガラスを割って歩き、
それに感動した主人が軍艦をくれる。
自分が欲しいのにそれを弟・進次にあげるエピソードなんかは
本当に心に残っているのでカットされてるのは残念なところです。



原爆が落ちるシーンの描写は息を呑む感じで、息子もじっと観ていました。
戦争を知らないし体験してない俺が言うのもなんですが、
「お前、本物はまだまだこんな生易しいもんじゃないぞ。」
と付け加えておきました。

息子は妹・友子の死が理解できていなかった様子でしたので、
「お前、栄養失調って分かるか?食べたくても食べられなくて死ぬんだぞ。
食べ物大切にせんといけんっていつも言ってる意味わかるか?」
と最近食べ残しが多い彼にまた教育。
感受性の強い彼は泣きながら観ていました。

少しでも、この悲惨な世界をわかってもらえただけでも
見せた甲斐ありましたね。

あとあまり話題になりませんでしたが、
この映画のエンディング曲はバラードは
「ウルトラマン80」主題歌や、「未来警察ウラシマン」で有名な
HARRYさんが歌われています。



アニメ劇場版「はだしのゲン」エンディングテーマ
『どこから来てどこへ行くのか』
作曲:羽田健太郎
歌:HARRY

この歌詞、心して聴いてください。
こみあげるてくるものがあります。

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あれこれ。 (東京の兄)
2010-04-25 09:42:19
そうだよね、おっさんのところもそろそろそういう時期だよなー。ウチにも汐文社版の全10巻は揃ってるから、読んでもいい頃だよなー、とは考えている。
(資料館にはまだ連れていってないので、そっちが先かな? とも思いつつ)

この映画、当時は一般の劇場で公開するスタイルではなく、呉市民会館にひとりで観に行きました。あらゆるジャンルの映画を観ていた高校生としては、ハズせないと考えたもので。
少し話は飛ぶが……数年前に放送されたドラマには、原作にはある「肝心な部分」が欠落していると感じました。比較対照してもらうとわかると思うけど。

この先、まったくの余談で。
汐文社の単行本(実家にあるヤツね)は、1975年の初版。これ、当時は小学校の先生のオススメといった形で子どもたちが読み始めた。
(なので図書館にも置かれたし、ウチの親も買ったんだと思う)
で、この年はカープ初優勝の年。
俺はちょうど秋口に原作を熱心に読んでいて、時節柄「ゲンの広島」と「カープの広島」がどどーんといっぺんに迫ってきて……幼いながらも「広島」を意識するようになったという記憶があります。そのため、俺にとって「原爆」と「カープ」は今もって分かち難いもの、といった感じで認識している。
(その後、バイトその他で広島市内を駆け回るようになったこともあり、俺、今でも呉より広島の地理の方が詳しい。呉の地名を言われてもよくわからないけど、広島だと大体わかるから)
……と、そんなこんなで今日は午後からひとりで東京ドームへ行ってきます(笑)。
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東京の兄へ・・ (今日だら)
2010-04-25 21:23:47
テレビ版は少し観た覚えあるけどイマイチ記憶が・・ゲンの子は良かったですね。
「ゲンの広島」かあ・・なんか納得。
これは広島の人にしかわからない心情なのかもね・・


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もひとつ余談。 (東京の兄)
2010-04-25 21:49:51
テレビも劇場もそうだけど、これは広島弁じゃないと本質?が伝わらない典型的な物語の気がする。「仁義なき戦い」みたいなエセ広島弁だと台無しになるというか。その意味では、アニメも実写版もテレビ版もゲン役はいいよね。納得できる広島弁をちゃんと喋ってるから。

去年の9月に野球を観にそっちに行った時、母親から初めて戦後の広島市の様子を聞いた。
なんでも彼女が小学校低学年の時、学年全体か学校全体かで(母ちゃんにとっては生まれて初めて)広島市に行ったんだそうな。母ちゃんには、当時の広島市は「すごく大きな街」という印象があったらしい(今でもそう思ってるかもしれない・笑)。
で、実際に行ってみると、市内のあちこちで大工さんが家や建物を建てていて(復興の真っ最中で)、トンカントンカンという音がやたら響き、耳に残った……という話。
時期はどうやら昭和25年あたりで、市内が本格的に復興し始めたのはそのころらしい。
俺は俺でその話聞きながら、「そうかー、カープは街がそういう時期に誕生したんだー」などと思った次第。

例えば、映画「原爆の子」やら「その夜は忘れない」なんかを観ていると、ストーリーはそっちのけで背景の街にばかり目が向いてしまうモンなー。
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ごめん! (大阪兄)
2010-04-27 11:11:45
実家にはゲンのマンガはもう無いよ。かなりボロボロになっていたけど、数年前にうちの子が実家で読んでる途中で帰省日程が終わったんで、大阪へ持って帰ってしまいました。
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大阪へ。 (東京の兄)
2010-04-27 18:00:42
おー、久しぶり。相変わらず忙しいのかな?
↑にも書いたけど、ウチはウチで新規購入したから、持っていって全然OKだよ。
しかし、そりゃボロボロだよなー、俺らがガキのころ読んでた本だから(笑)
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東京・大阪の兄へ・・ (今日だら)
2010-04-27 21:21:08
こんばんは。
マンガは俺もOKです。
いや~「はだしのゲン」は三兄弟が読んだという大切なマンガだね。



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良い話ですね。 (フハハハーン)
2010-05-12 21:04:55
はだしのゲンのアニメの2作とも見て僕は号泣きしてしまいました。はじめて見た時は死体の事気持ち悪いと思いました。でも今はそう思ってはいません。1作目のEDは良い曲ですね。聞いて泣いてしました。小学校の卒業祝いで家族で広島に行ってきました。原爆ドームを見てきました。戦争は絶対にしたらいきないと思いました。
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フハハハーンさんへ・・・ (今日だら)
2010-05-15 10:23:32
コメントありがとうございます。
実はアニメは1作目しか観ていないのです・・

そうですね。
実体験はしていませんが、親は子供になんらかの形で「いけないんだ」ということを伝えないといけない責任があると思います。


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Unknown (vergleich、comparison_2010)
2010-09-25 00:27:05
はだしのゲンは小学生の時に教室に置いてあり、初めてみた時にその描写におどろいた記憶があります。
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vergleich、comparison_2010さんへ・・ (今日だら)
2010-09-26 21:56:55
そうですよね~。
やはり原作を初めて読んだときは衝撃でしたよね。

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