OMITSU BLOG(おみつ ブログ)

オイラは“おみつ”シュガビのターギ弾き

聖夜の回想録

2007年12月25日 08時45分16秒 | つれづれ
何年か前のクリスマス・イブの出来事を、ふと思い出しました。

仕事を終えて夕方帰宅した拙者は当時、逢いたい人に逢う事もできず
割と早い時間から、行きつけのSOUL BARへ出掛けていました。
そのお店は、雑居ビルの3Fに位置し、ガラス越しに我が町の駅前通りを
眺める事ができるロケーションでした。
その夜は、さすがにクリスマス・イブと言うだけあって、
来店されるお客さんも、いつもより少なめでした。
入ったお客さんも、いつもより短時間で店を出て行かれたような気がします。
いつの頃か、クリスマスにその店に居る人たちを“寂しい人達の集まり”
などと形容するようになっていました。
夜も更けていき、やがて日付も変わった頃には、お客さんは拙者と
常連の居酒屋店主の二人のみ。カウンターの中にはマスター1人。
男が3人、密室の中でSOUL MUSICと酒に酔いしれていました。

そんな頃でしょうか、同じ雑居ビルの上階にある“韓国パブ”の
お姉様方が3名、異常なハイテンションで、SOUL BARになだれ込んできました。
彼女たちは、口々に「イブニコンナトコデ男バカリデ集マッテ、サミシイネ!」
「コンヤハ、合コンヨー!」彼女たちは自分達の女3人と店の中にいた、
拙者、居酒屋店主、マスターの男3人とで似非合コンを始める気らしい。
淋しくイブを過ごしていたので、こんなクレイジーな夜も良しかな?
と考え、彼女たちのノリに飲まれていったのでした。
適当に隣に座った相手同士で、しばらくバカっ話や世間話をしていると
彼女達の中のリーダー的な方が、「席替エスルネ~!」と叫んだ。
男達は別にどうでも良かったので、彼女達で勝手に決めな、とうながした。
すると彼女達は、男達に選んで欲しいらしく、各々持っていた百円ライターを
カウンターの上に出し男達にそれを引かせ、自分のライターを引いた男の
横へ座ると言うおもしろい発想を見せた。
“ライターくじ”席替えによってパートナーチェンジをし、適当な会話が進む。
しばらく時間が経つと、また席替えをしたいと言うので、ライターは持ち主が
わかってしまっているので、違う物でくじ引きをと注文をつける。
彼女達は、上の店からそのまま降りてきたので、大した荷物は持っていなかった。
全員が、かなり酔っているような状態だった。男の誰かが(拙者かも知れない?)
「それじゃ、ブラジャーくじ引きで席替えをさせろ」と提案。
日本の女ではあり得ない事だと思うが、彼女達はイソイソと店の外へ出る。
ドアの外は、いきなりエレベーターホールになっている。
そこで彼女達は、ブラジャーを脱ぎ始めたのでした。
店内は薄暗いのでドアの丸窓からは、中が見えません。
しかし、店内からは明るいエレベーターホールは、丸見えなのです。
彼女達、光々と明るいエレベーターホールで、パイオツを出しちゃっています。
突然エレベーターのドアが開き、お客さんが降りてきたら、どうするつもりだったんでしょうか?
程なく彼女達は、手にブラジャーを持ち店内に戻ってくる。
丸窓からパイオツが見えていた事を伝えると「ニホンジン、スケベネー!」
早速、脱ぎ立てブラジャーを使った席替えくじが始まる。
まだホカホカと彼女達の肌の温もりが残ったブラジャーを、3人の男が選ぶ。
色は、ピンク、黄色、黒だったように記憶する。
男達3人は引いたブラジャーを持ち【お約束どおり】匂いをかぐ。
時刻は、丑三つ時をとうに過ぎているのに店内は大騒ぎ。
まさにクレイジーとしか言いようのない夜。
異国から来た彼女達は、聞けばいろいろな苦難、悩みを持ちつつも
この場を底抜けに明るく楽しもうとしている。
何となく、大陸の強さを感じてしまった。

かなりの時間、騒いで飲んでいたので、彼女達のロレツも怪しくなり
そろそろお開きと言う事になり、彼女達は退出していった。
店内は、また元の男3人に戻った。
誰からとも無く「今の、なんだったの?」「突然の嵐のようだった」

現在では、そのSOUL BARもなくなってしまい、上階の“韓国パブ”も
なくなっていたと思う。
あのクレイジーな夜を、共に騒いだ異国から来ていた3人の彼女達。
どこかで幸せにクリスマスを迎えていると良いな。
コメント
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