読書の記録

評論・小説・ビジネス書・教養・コミックなどなんでも。書評、感想、分析、ただの思い出話など。ネタバレありもネタバレなしも。

合コンの社会学

2008年01月20日 | 社会学・現代文化
合コンの社会学---北村文・阿部真大---新書

僕は「合コン」というものを今のところ1度しかしたことがない。それも、その1度とは、10年くらい前に会社の先輩に命じられてしぶしぶ幹事としてセッティングしたものだ。だから気乗りもしなかったし、とにかく平穏無事に終了してくれることだけ祈っていた。これからも2度と「合コン」というものをやることはないだろう。

では、なんでこんな本を手に取ったかというと、目次を見てなんだか面白そうだったからだ。実際に読んでみたら、電車の吊り広告でみる週刊誌の見出しみたいなもので、それほどインパクトのあるものではなかったが、光文社のHPで紹介されていた章立て目次を引用して紹介してみる。本当は、各章の中の小見出しがより興味をそそる書き方なのだが、むやみに引用すると著作権にひっかかりそうなので第二章だけ引用してみる。是非、書店で覗いてみてください。

第一章
出逢いはもはや突然ではない―合コンの社会学・序
第二章
運命を演出するために―相互行為儀礼としての合コン
 一 よく似たタイプを集める---ジェンダー間/内の均一性
 二 がっつかない、和と保つ---「自然な出逢い」の演出
 三 核心には触れない---階層性の隠蔽
 四 「合コン」よりも「飲み会」---偽装のためのレトリック
第三章
運命の出逢いは訪れない―合コンの矛盾
第四章
運命の相手を射止めるために―女の戦術、男の戦略
第五章
運命の出逢いを弄ぶ―自己目的化する遊び
第六章
それでも運命は訪れる―合コン時代の恋愛と結婚
第七章
偶然でなくても、突然でなくても―合コンの社会学・結び
補論
合コン世代の仕事と恋愛―自由と安定のはざまで

「よく似たタイプを集める」とか「階層性の隠蔽」とか「偽装のためのレトリック」とか合コンの「矛盾」とか「女の戦術、男の戦略」とか。どうです。興味そそられませんか? SPAみたいだなあという印象も受けた
けど。
まあ、合コンに限らず、今の世の中、計算された自然体というのはとにかく大事なのだよな。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 地下展 | トップ | 寺田寅彦は忘れた頃にやって来る »