山と蘭と恋の華

山登りを楽しみながら、趣味で洋らんを育てています。
時々、日常の出来事や美味しい食べ物の話題をブログに綴って行きます。

春を背負って。

2014-06-04 06:00:05 | 日記
2014年6月4日(水)天気は曇り空。
現在の外の気温は20℃です。
今にも泣き出しそうな空模様。
そろそろ関東地方の梅雨入りも秒読み段階かな?
週末は山に行く予定だが、せめて曇り空位で推移してくれる事を願いたい。
と言う事で、今日は蘭の話は一旦お休みして、山小屋を舞台にした本の話をする事にします。

「春を背負って」
先ずは、著者を紹介します。
この本の著者の名前は、笹本稜平。
(ささもと・りょうへい)
千葉県生まれ。以下の内容は省略します。
本のタイトルになっている「春を背負って」の舞台になった山小屋(梓小屋)は実在する山小屋ではありません。

長野県松本方面、北アルプスにある甲武信ヶ岳と国師ヶ岳を結ぶ稜線(りょうせん)のほぼ中間から長野県側に少し下った沢の源流にあります。

千曲川支流と梓川の谷の上部に位置するので梓小屋の名前が付いたそうです。
山小屋では無くて、避難小屋かな?
山で遭難した時の緊急の待避所?
それとも、人生の避難小屋?

小屋主は、まだ若い長嶺亨(ながみね とおる)
スタッフは、人生経験豊富な多田悟郎(ただ ごろう)
小屋の看板娘は、若い女性、高沢美由紀。
(たかざわ みゆき)の3人で山小屋の忙しい仕事を分担して運営しています。

6月14日から全国東宝系で公開します。
多田悟郎(通称ゴロさん)役は、豊川悦司。
山小屋の小屋主長嶺亨(とおるちゃん)役は、
松山ケンイチ、山小屋の看板娘、高沢美由紀(みゆき)役は、蒼井優です。

北アルプスでもなく八ヶ岳でもなく、奥秩父の山小屋を舞台にした、内容です。
この本を読んでいると、自分の歩んできた人生とリンクする事が不思議な位に沢山ある。
人生と、山登りは実に似ている部分がある様に思います。
人生は、山あり谷あり。
山登りも山あり谷あり。
春を背負って。人生は色々な事を背負って、色々な季節を背負って、色々な人間と関わって、時には支えられて、時には傷付き、時には励ませれて、時には挫折して、様々な場面を乗り越えて今の自分が生きていて、人間として形成して生きているんだと思う。

春夏秋冬、春、夏、秋、冬、その季節ごとに、色々と背負う物があるのかな?
それは、下界で暮らしていても、山小屋で、暮らしていても、人と関わって生きていかなくてはならない!
山小屋で起こる人生の悲喜こもごも、喜怒哀楽等、様々な場面を細かく繊細に描写している。
時には、自らの命を断とうとする。
時には、もっと飛躍したくてもがき苦しむ。
山は、人の心を豊かにしてくれる。
忘れかけた笑顔を失いかけた笑顔を取り戻して、人間本来の姿にリセット出来る場所の様にも思う。

辛かった過去を洗い流せる場所なのかな?

山の頂きに佇んで、思いっきり深呼吸をすると、全ての身体の細胞が生き返ってくる。

心の洗濯をする場所なのかな?

山登りをしていて、イライラする人は居ない。
山登りをしていて、怒鳴る人は居ない。
山登りをしていて怖い顔をしていてる人は居ない。
山登りをしている時は、穏やかな気持ちになれます。
無心になってひたすら登ります。
だから余計な雑念は無用です。
ただただ登ります。

山は、長い人生で背負って来た重たい荷物を、下ろして一休みする場所なのかな?

人間らしさを取り戻してくれる場所なのかな?

人が人として居られる素の自分に戻れる場所なのかな?
そんな風にも思います。

ここ最近、山登りは非常にメジャーな娯楽になりつつある様に思います。
でも、やっぱり相手は自然です。
気軽な気持ちで登る事は、良い事だとは思うけど、自然を相手にしているんだと言う事を忘れずに、山と向き合って山と話をしながら、山の声を聞きながら、自然の恵みに感謝しながら山登りを楽しみたいと思います。
春を背負って。人生の重みを背負って。
これからも乗り越えて行きたい。

山姫と一緒に。

春を背負って。良い本です。ありがとう(^^)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする