こんにちは
今年1番の暖かさ・・・
ゆぎがどんどんとけていきます
さてさて、2月22日。
毎日映画を1本見るのが日課の2人

きんなは「プライベート・ウォー」
2019年に配信された映画で実話をもとにしたもの
Sunday Times の特派員メリー・コルヴィン(ロザムンド・パイク)は、スリランカ内戦を取材していた2001年に左目を失明します
この時から着けている黒い眼帯は、コルビン氏のシンボルとなります

実際の被弾時の写真
PTSDに苦しみながらも、世間の関心を紛争地域に向けるために彼女は戦場を駆け巡る。2012年、シリアで過酷な状況下に置かれた市民の現状を世界に発信しようとホムス入りしたメリーは、命懸けのライブ中継に挑み・・・
戦死します。

これが本人!
1986年から戦場取材を始める。レバノン内戦や第1次湾岸戦争、チェチェン紛争、東ティモール紛争など世界中の戦場や紛争地などの危険な取材を重ねる隻眼の記者

映画を見始めたのが遅い時間で、今日までずれ込んだところでエンドロールでびっくり・・・

今日、2月22日がメリーの命日でした
運命だなぁ

映画の一コマ
紛争取材が評価され表彰されます。

死の数時間前にも、メリーはホムスから英BBCテレビに電話で強烈な光景を伝えます
それは、爆弾の金属片が当たった2歳の男児の話「今日、幼い子どもが死ぬ現場に居合わせました。本当に恐ろしい状況でした。小さなお腹を波打たせながら、彼は死んでいきました」・・・
映画で再現されています。
泣き崩れる父親・・・・

彼女のインタビューで語った言葉で映画は始まります

シリアの内戦・・・
50万人以上の死者が出ているのにいまだに大統領は否定しています・・・
それを世界に伝えようとしたメリーは政府軍からの爆弾で死亡したとされています。
映画『プライベート・ウォー』予告編
すべてが忠実に再現された映画・・・

この時、相棒となった若きカメラマンもメアリーとともに死亡しています。
映画『プライベート・ウォー』本編映像
世界中の戦地を取材してきた戦場記者メリー・コルヴィンの半生を描いた伝記ドラマ。黒い眼帯を着けて戦地に赴くメリーを、『ゴーン・ガール』などのロ...
youtube#video
平和な日本にいるとこんな事すら知らずにいてしまう・・・

サンデー・タイムズはメリーの最後の特報となった19日掲載の記事を、無料でオンライン公開します
そこでメリーはホムスについて、次のように書いています「ここは、砲弾と銃撃戦の音がこだまする冷気と飢えの街だ。人びとのくちびるは、こう問いかけている。『私たちは世界から見捨てられてしまったのか』」
世界はメリーのような記者がいなければ何も知らずにいて・・・
紛争のただなかにいる民間人は次々に死んで行ってしまう。

深い映画ですがPTSDに苦しみながらも、メリーの奔放さに惹かれ、観れてしまいます
酒と男とたばこがメリーのエネルギー
映画にも描かれていますが、常に戦地に行くときはフランスや、イタリア製の高級ランジェリーを身にまといます

戦死したときに女性としての身なりを、人なりを感じてほしいから・・・
メリーと報道カメラマンのなかでも唯一気心が知れた仲だったと言われるポールとのシーンでは、ポールに「そのすてきなブラは?」と聞かれたメリーは・・
「これがブラ? “ラ・ぺルラ”高級ブランドよ。私が死体で掘り出されたとき感銘を与えたいから」
と、答えています。
常に「死」を意識していたのでしょう
“伝説の記者”メリー・コルヴィン本人のジャーナリズム魂/映画『メリー・コルヴィンの瞳』本編映像
「私たちの使命は、戦争の恐怖を正確に、先入観抜きに報道すること。私たちはいつも自問する必要がある。取材のリスクはその報道内容に見合うものなのかと。何が真の勇気で、何が虚勢なのかと。戦闘を伝えるジャーナリストは大きな責任を負い、難しい選択と向き合っている。そして時に究極の犠牲を払うこともある」
こんな言葉を残していますから・・

シリアの内戦で虐殺された市民たちが掘り出される映像・・・
泣き崩れる家族や親族たち・・

リビアでは、内戦中に外国人記者として最初にカダフィ大佐へのインタビューを敢行して、その時の模様は映画の中で恐ろしいほど忠実に再現されています
すげぇ

これが本人のインタビュー
映画のエンドロールで流れます

この言葉が・・・

映画の冒頭に出てきます

報道が無ければ世界は何も知らないで終わっていたかもしれない。
だけど人間として倫理が全くなくなるという非道はやはり許してはいけない・・・
他国に介入してまですることなのか・・・
介入しても「人として生きる事」の為に世界に伝える意味は。
やはり「神」を感じているからなのか。
様々を考えさせられる映画でした。

今日が命日の隻眼の記者。

未だに大統領は裁かれずに、犠牲を友わない戦争は無いと公言しています。

左から2番目が彼女

実際の映像。
皆様にはステキな2月22日をお過ごし下さいませ
るうさん、いつも考えさせられるステキな映画のチョイス、ありがとう