白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

一体どうなってしまったのだ

2023年10月08日 19時16分38秒 | 日記
最近、ネットニュースで山の遭難や事故が異常に多い気がする。
一体どうなってしまったのだ。
非常事態ではあるまいか。
最近のネットニュースは、その人が見た記事のデーターを解析して優先的にその傾向の記事を提示するのだろうが、それでも多過ぎる。このところ毎日数件以上の遭難や事故がある。
身近なところでは戸隠の蟻の塔渡りで今日滑落事故があった。この場所は若いころ月に一度は登りに行っていた場所で、両側が深く切れ落ちている。200メートル落ちたそうだが、助からなかった。
みんながみんなそうだというわけではないが、この時期の山を甘く見過ぎていないだろうか。山の上は既に冬山だと思った方がいい。五月の山もそうだ。天気が崩れれば冬山だ。かなり年配の登山者が事故を起こしている例が多い。年配だからと言って経験者だとは限らないし、経験者だとしても過信があるのだろう。
さらにいえば、スマホですぐに救助要請が出来て、山岳保険に入っていれば費用面でのハードルもそれほど高くないのだろう。安易過ぎないか。
体力がなくなって動けなくなって救助要請。街中で救急車を呼ぶようにヘリを呼ぶ。
そんな風潮に山が怒っているように思えてならない。
この時期に山に登る人は真摯に山と向き合うべきだ。
僕は七十二歳になるが、それでも山に登り続けるために自転車をこぎ、ランニングをし、一日八千歩以上は歩いている。
それでもなお、この時期クマに遭遇するのではないか、スズメバチに襲われないか、敬虔に畏れている。ましてや二千メートル以上になれば日本海を吹き渡ってくる季節風に、いつ吹雪かれるか戦々恐々としている。
天気の見極めだって必要だ。
スマホで簡単に天気予報をみれるが、山の天気はあてにはならない。
昔は自分で天気図を書いた。それで初めて気象の基本を或る程度理解することができた。
この時期、登山者は決して安易に山に行ってはいけない。山と真摯に向き合うものだけに許された特別な季節なのだ。






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