白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

少人数学級 蕎麦の会五月例会

2021年05月16日 20時13分45秒 | 日記
今回の蕎麦の会は一応先生役の僕と生徒役の二名の少人数学級。
こまめにみて上げられるので、これはこれでありがたい。


今回も高山製粉の八ヶ岳という蕎麦粉の二八蕎麦。

気温が高くなるこの時期から蕎麦粉の劣化がどんどん進む。
思い切って、蕎麦粉保存用の冷凍庫を買った。
98リットル。18,800円。
蕎麦粉も通販で1万円以上購入で、送料無料になるのでまとめ買い。
冷凍庫の容量が大きいのでかなりの量の蕎麦粉が保存できる。

水回しの工程は申し分ない。


手延しで麺帯の厚さは15ミリ目標。
これまで曖昧にしか示してこなかったが、はっきりと目指す暑さを提示した。



麺棒による丸延しは目標5ミリ。

麺帯もしっとりしていい感じ。



最終の目標は1.2~1.5ミリ。




切りの作業も絵になる。

これまでとは違う旨そうな蕎麦ができた。

これからコロナが落ち着いて蕎麦振る舞いができるようになったら、二人にも打ち手になってもらうという話もした。
目標を持つというのは上達を促す。

目標。そう、僕の目標は五人くらいの打ち手を育て、区の行事で蕎麦を振舞うこと。五人で10人前ずつ打てば五十食ができる。
人と人が繋がりコミニュティができる。

それを実現するために食品衛生責任者の講習も受けてきた。
蕎麦屋などの飲食店を開くにも必要な資格だが、この六月から食品衛生法が大幅に改定される。
これまで必要なかった八百屋さんなどにまでこの資格が必要になる。
ハザード アナリシス & クリチカル コントロール ポイント というアメリカ発の技法が、これまでの一般衛生管理に加えて導入される。この方式はNASAでも活用されているとか。食中毒を防ぐためとはいえ、業者にとっては手間が増える。
丸一日の講習だったが、ずいぶんいろいろなことを教わった。とてもよかったと思っている。
六月の改定に向けて多くの人が講習に申し込み、昨年度は予約が取れなかった。今年は受付開始を待って申し込んだため四月に受講できた。
受講料は9千円だが、十分元は取れたと思う。

毎月一回、蕎麦の会便りを発行している。
A4版の縦書き。新聞風の体裁。
蕎麦の会の様子や次回の予定、写真、カット、蕎麦の蘊蓄など、老人には優しくない小さな文字で多くのことを書いている。
一方的になってはいけないので、原稿を依頼して、リレーエッセイを掲載し始めた。蕎麦打ちに関することばかりではなく、趣味のことや日ごろ思っていることなど、気軽に書いてもらう。一人目は依頼して書いてもらい、二人目は僕が書いた。三人目は今日依頼した。こんな風にバトンが渡っていくといいなと思う。
ここは田舎だが、団地なので、子供のころからずっと住んでいる人はいない。
つながりが希薄なのだ。リタイヤ世代のおとっつぁんは特にそうだ。
どちらかというとそんな問題に背を向けて花鳥風月を楽しむのが合っていると自分では思っているが、乗り掛かった舟、もうちょっと漕ぎ出していこう。

おまけ
庭の巣箱にシジュウカラが巣をかけた。
毎日楽しみに見ている。