暑く激しかった夏。
夏祭り、盆踊り、敬老会と準備も含めて多忙な日々を送った。
区の役員の任期もようやく半分が過ぎる。
色々な山へ出かけようと思ったら、秋の長雨の季節になった。
春に、千曲川と飯山線に沿ったランニング旅を始めた。
第1回は立ヶ花駅からきた飯山駅までの約18キロ。
昨日は雨が降りそうもなかったので、続きのランニング旅に出かけた。
予定では北飯山駅から信濃平駅、戸狩野沢温泉駅、上境駅、終着は上桑名川駅。距離はおよそ15.5キロ。
10時少し前にカメラとGPSだけ持って出発。
15キロくらい楽勝と思っていたのが甘かった。
気温は徐々に上がり、蒸し暑かった。この夏、ほとんどランニングもしなかった。
そのツケが回ってきたのだろう。気持ちだけが先走る。
ウォーミングアップもなしに1キロ6分のペースで走り出す(いつものことだ)が、じきに肺が痛くなった。
汗がどっと吹き出した。2キロも走らないうちにペースダウン。この冬、ピッチ165から180に走法を変えた。そのリズムは体が覚えている。
その為、どうしても速度が上がってしまう。のんびり、ゆっくり走ることが難しくなっている。
1キロ7分以下のペース配分を自分に言い聞かせる。
道路はいわゆる裏道で、交通量は少ない。
飯山は豪雪地帯で、冬には積雪が1メートルを超える。
稲刈りが行われていた。こんな田園風景がたまらなく好きだ。
近くに高橋まゆみ人形館があり、。こんな農夫の姿が人形になっている。
飯山線は電化されていないので、線路だけのすっきりした風景を作り出す。
ここまで数キロだが、息も絶え絶え(うそです)に信濃平の駅に辿り着く。
2時間に1本くらいしか運行されない赤字路線(多分)なのでもちろん無人駅。
ここの駅舎は列車がそのまま使われていて、なかなかに趣がある。
ここで数分の休憩。
TOKYO(東京)は言わずと知れた大都会。ここ北信濃はいうまでもなく大田舎。対極にある。
OYKOT 。TOKYOをひっくり返したネーミング。オイコットというイベント列車が走る。
レトロ感満載の車内は、木製の凝った座席がしつらえられ、新幹線などとは違った高級感がある。
雪国の子供のデザインがかわいい。この車両は戸狩野沢温泉駅に停まっていた。
戸狩野沢温泉駅は珍しく有人駅だ。駅舎の改築中で、回りを足場が囲んでいたので写真は無し。
線路と千曲川に挟まれた路を走るうちに湯滝温泉が見えてきた。
ここまで10キロ余り走っただろうか。
この温泉は後ほど立ち寄ることにして、横目で見ながら通り過ぎる。
その少し先に、今日4番目の駅、上境駅がある。
全国の赤字路線が次々と廃止されていく中で、この飯山線もいつまで存続できるのだろう。
雪深いこの地方の人々にとって、生活に欠かせないかけがえのない鉄道に違いない。
とにかく繋がっているという安心感。お友達ばかり優遇するのではなく、地道に暮らしている人を応援してほしい。
千曲川の川幅もかなり広くなり、水量も増えてきた。
川の向こう側にバイパスができて、メインの道路ではなくなったが、僕がまだ若い頃は、この道が越後の津南町へ通じる道だった。
角栄氏の勢力が全盛の頃で、信州側の狭い道が、越後の入った途端、道幅が倍もある立派な道路になって愕然としたものだ。
あの頃はホンダのN360という空冷エンジンの車で、随分いろいろなところに行った。そんな懐かしい道だ。
感慨に浸りながら走るうちに、目的地、上桑名川駅に着いた。
かみさんに北飯山駅で車から降ろしてもらい、上桑名川駅で待っていてもらった。
何しろ昼間は2時間に1本程度の運行なので、今回は列車に乗らなかった。
この駅にも駐車場があるので、この次はランニング終わりの駅からこの駅まで乗ることになるのだろう。
かみさんには湯滝温泉に行くので、ということで同行してもらった。
飯山線は全長100キロ余り。終点は越後川口駅。今回で多分1/3くらいは走ったことになるのだろう。
走行距離15.53キロ。時間1時間42分50秒。ペース1キロ6分37秒。ピッチ170/分。歩幅0.84メートル。
この後、湯滝温泉に行った。
外湯は誰もいなくて、眼下に千曲川を眺めながら達成感に浸った。
紫米という古代米で作った笹寿司定食。
そば、おやき、笹寿司、こんな田舎料理にことさら惹かれる。
次回はいつになるのだろう。越後に入ったら、名物のへぎそばを食べてみよう。