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私と家族と脳腫瘍G4の姉と

金刀比羅宮 狗が参る

2010-08-12 | 旅行
むかーし むかしの話

かつて、庶民が旅行を禁止されていた江戸時代

神仏の参拝はその限りではなかったそうです。

数ある神社仏閣の中でも、伊勢神宮への参拝は特別で

人生に一度の夢であったそう。


それに並び

「丸金か京六か」

と言われ、讃岐の金毘羅大権現と京都六条の東西本願寺への参拝も

人生の一大イベントだったそうです。


当時は江戸を中心とした東日本の各地から

これらの参拝はご想像の通り、大変困難なもので、

なので代理で参拝に行く事があり、これを「代参」と言っていました。



そして・・・

この「代参」をしたのは「人」だけではなかったそうです。


「こんぴら参り」と記した袋を首に掛けた 「犬」が

飼い主の代参をすることもあったのです。



袋には飼い主を記した木札、初穂料、道中の食糧袋が入っていました。

犬は、旅人から旅人へと連れられ、街道筋の人々に世話をされ、

目的地にたどり着いたのです。


金毘羅大権現へ辿り着いた犬も、そんなのどかな風習により

立派に務めを果たしたのでしょう。

この「こんぴら参り」の代参をした犬は特に

「こんぴら狗」と呼ばれたそうです。



                           


昨夏、暑い中、あの785段の階段を昇り終え、

             

             


出会った 「こんぴら狗」に

なんだか、暖かい気持ちになるとともに、ホロっとしました。

             

も、もちろん おいしい讃岐うどんも頂きました 


                           
            
         




そして、我が家にも 

「こんぴら狗」 

がおります。

おねいちゃんの代わりに私達がお参りしたけれど。



そして、夫さんの実家もこの 「こんぴら狗」が見守っています。


夫さんのお母さんは昨日、十数回目の抗がん剤治療から退院しました。

これから、新たな抗がん剤を試すのか、手術をするのかの決断をします。


そうそう、私達が気付いていると言う事、夫さんのお母さんも知ることとなりました。

でも、お母さんは元気です。

「知ってたの~?ごめんね。心配掛けて…。」


私達の気持ちも、お母さんの気持ちも

多くの言葉を出さなくても分かりあえる、そんな暖かい関係が大好きです。

お互いを大切に思いやっているからこそ出来ることなんですよね。



私にはこういう世界もあるんだ、と思うと夫さんに感謝です。



みんなみんな・・・       
                         
どうか病気が良い方向へ行きますように