アバスチン4回投与が終わった。
今日、MRI撮影があったのだが、
目に見えて腫瘍と壊死の部分が薄くなっているのです。
実際、3回目投与まで効果がないのではないかという感じで
アバスチンを止めるか、という話も出ていたのですが、
とにかく6回はやってみましょうという先生の言葉について行ったのでした。
でも、、、
病気の影は薄くなっていても
姉の行動は後退するばかりです。。。。
一人で何もできません。
かと言って寝たきりと言うわけでもなくて、、、、、、
姉の状態を記すのはとても難しいです。
尿意 便意を感じなくなっているのか、失敗が多い。
記憶力もほとんどなし というか なし
食事も一人で取るのは難しい
お箸が使えないとかそういうことじゃなくて・・・
どう食べて良いか忘れちゃったみたい
お刺身は何をつけて食べるのかとか そういうこと
なんでだろう
病気は影を薄めているのに
姉自身がなくなっちゃって
先生は水頭症じゃないかと言っており
6月に6回目のアバスチンが終わったら
入院をして髄液を取って調べようという事になっています。
1週間ほどの入院。
姉の場合、前頭葉の左に腫瘍があります。
治療の結果、腫瘍以外の右前頭葉も放射線壊死になってしまい、
その為、前頭葉が司る機能がほぼ損なわれている状態です。
前頭葉
人間を人間たらしめているのが前頭葉であるという
人間とサルを隔てる分水嶺だと書いてあるものもあった
思考や創造性を担う脳の最高中枢と考えられ、
生きていくための意欲や、情動に基づく記憶、実行機能などをつかさどっている
前頭前野は、脳全体の司令塔、あるいはオーケストラの指揮者にたとえられる…
そう、そこがほとんど損なわれてしまっている姉・・・
命あることだけでも有難いと心では思っても…
もし姉が病気になる前、将来、自分に起こることが分かっていたら・・・
姉はどうしていただろうと思う。
「治療なんかしないで」
と言うんじゃないか
・・・と家族である私達は分かっている
元気な頃
母にも私にも温泉でさえ裸を見せることを恥ずかしがっていた姉は
もういない
平気で歩き回る
でも生きていて欲しいから我々は出来る限りの治療をしてもらっている
これは姉を苦しめているんだろうか
何も出来なくなってしまった姉を見るとふとそんなことを考える夜もある
姉の尊厳を考えてないのではないかと思ってしまう
でも
水頭症ならば、その治療如何によって
少し
「姉らしさ」
を取り戻せるのではないかって
先生も私達も期待しているのです。
そう だから治療しているんだ
だから お姉ちゃん 少し待ってね
時々
自分の抜け出せない思考に迷い込んでしまうけど
明日は来るから
歩きだす
未来のために