みんながいつも笑顔でありますように

私と家族と脳腫瘍G4の姉と

高次機能障害

2009-10-22 | 病気の話 
先週までの熱はどうやらテモダール服用の副作用だったらしい。

そう言えば、と思い出す。

昨年、テモダール2回目以降の服用後に高熱を出したっけ。
今回は2ヵ月ぶりのテモダールだったのでまた熱が出たみたいだ。

なので、今は平熱に戻り、散歩も毎日行っている。
以前の半分以下になっちゃったけど、。



でも、、
ステロイド0の影響はより一層色濃く出ている。


以前からも

歯磨き
トイレ
食事
寝る時
散歩

とにかく動く時には誰か人がいないと駄目だったけどね。

より一層、モタモタ、できなくなっちゃてる。


「歯磨き位、大丈夫だよ」
と私は母に言ったけれど、どうやら、そうでもなかった。

母が外出した時、半信半疑で歯磨きの姉に着いて行ったら、、、

歯磨き粉をつけない → 私が手伝う
歯ブラシも2,3回適当に動かすだけ → 虫歯になったら大変だから手伝う
口をゆすぐ → これまた泡が残ってても2,3回で終わりにしてしまう

口をゆすぐ時も、さながら志村けんのコントを見てるように、
口から滝の様にダァーッと出しちゃう。
周りを汚さない様に、とか、濡れない為に、とか
腰をかがめる事に考えが及ばないみたいだ。


などなど、とにかく周りのサポートが必要である。



鼻の掃除
爪切り
化粧水を顔に着ける
着替え



信じられないけれど、全て できなくなっちゃった。
全部、笑顔ニコニコで、母にやってもらう。


食事もね、箸やフォークをうまく使えないと、
手で食べ始めたりしちゃう。
鼻水も垂らしっ放しなんだ。

洋服を汚さない様に前掛けを付けるんだけど、
その前掛けも上手く付けれないんだ。
だから私が蝶々結びをしてあげる。

「手で食べない!」 
「鼻水、鼻水!」

出来るだけ、自分でやってもらう。
あんまり手は出さない様にする。
それが母のやり方。


初めは… やるせない気持ちで一杯だった。

「どうしたんだ!」
と、姉に厳しく躾ける様に接した事もあった。

でも、これが今、精一杯、姉が出来る事。


今じゃ、母はオムツを替えながら言う。


「赤ちゃんに戻ったみたいで、もう可愛くて可愛くて
 ギューーーーってしたくなるよ~」

って。


今の姉の特等席は窓際に置いた新しいマッサージチェア。
足もモミモミしてくれるから、
静脈血栓で腫れあがっていた足も大分すっきりとなり、
足首なんかも見えてくるようになったよ。

「足細くなったねぇ 良かったねぇ」

と言うと、

「そぉぉう? フフフ?」

なんて笑顔満面で答える。
そして気がつくと、ポカポカうたた寝。

ZZZZZ …


確かに可愛いな。フフフ


でも私はいつも思い出してるよ。

バリバリ働いていた頃を。
海外旅行ばかり行っていた頃を。


誰も忘れてない「姉自身」

それを少しでも取り戻せるように。
好きな本を少しでも読めるように。