美しき旋律 麗しき雑音

忘れるための記憶/覚えておかないための記録

無題

2004-10-05 17:07:47 | 詩・散文・ショートストーリー
ささやくような風、匂いが鼻腔をくすぐる。
窓辺には雨、雨の香りが。
暮れていく空、グラデーションの響き。
木々の揺らめき、木々のざわめき。
高い空、高い雲の流れ。
水辺のダンス、水滴のダンス。
見つめているのは、花瓶。
水を得てはしゃぐのは、過敏。
終わりの時を待ちながら、希望は捨てない。
進化の途中、退化を始める僕達。
時は止まらない、暴走を始める空間。