読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

篠田節子著「ミストレス」

2014-12-21 | 篠田節子
表題作含む5つの中短編が収録。
睡魔と闘いながら聴いたクラシュックコンサートの最中、舞台上に現れた「いるはずのない女」 。粛な悲しみをたたえのだろうかて演奏する姿に男は魅了されてその面影を追い続ける・・・「ミストレス」
同性の女がもっとも嫌う女に、男はなぜ引きつけられる・・・「やまね」
新婚旅行で出かけたタイのプーケットで思いがけない再会。それは現実なのか? それとも幻なのか・・・「ライフガード」
TV局の取材で出かけたのだがいつのまにか従軍記者気取りで紛争地長居した男が十二年ぶりに帰国。
面やつれした妻は以前と変わらぬ態度で出迎えてくれた・・・「宮木」
アルコール依存症治療のために参加した農作業の会。そこで彼が出会った"中年天使"の正体は意外なことだった・・・「紅い蕎麦の実」
慣れた世界があるとき反転する、男が女性に翻弄される不思議、 男女の性と心理の不可思議を生々しく、
幻想的に描き出した、愛のさまざまな形を描いた短編集。
何度か行ったことがあるプーケットの風景が懐かしかった。

2013年8月光文社刊


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 竹吉優輔著「レミグスの夏」 | トップ | 重松清著「一人っ子同盟」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

篠田節子」カテゴリの最新記事