昭和40年代の団地に暮らす子供たちの成長を描いた長編小説。両親がいて、子どもは二人。
それが家族の「ふつう」だった昭和のあの頃。一人っ子で鍵っ子だったぼくとハム子は、仲良しというわけではないけれども、困ったときには助け合い、確かに、一緒に生きていたんだ。小学校1年のとき、信夫のクラスに公子が転校してきた。
黒板に書かれた名前を公子をハム子と読んだ信夫は彼女の跳び蹴りをくらう。以来、同じ団地に住むハム子は信夫にとって最強女子だった。6年生になり、クラスで一人っ子は信夫とハム子だけだったが、間もなくハム子に父親と弟ができた。だが、ハム子は、2人を認めず、弟を邪険にする。
一方の信夫も、実は一人っ子ではなく、6歳のときに交通事故で亡くなった兄がいた。
修学旅行が迫り、信夫は少ない小遣いの中から兄にお土産を買うべきか悩む。一方でハム子が弟にお土産を買うのかも気になる。
昭和40年代の団地で生きる小学校六年生の少年と少女。
それぞれの抱える事情に、まっすぐ悩んでいた卒業までの日々の記憶が揺れる心理を丁寧に描かれた感動小説。
2014年9月新潮社刊
それが家族の「ふつう」だった昭和のあの頃。一人っ子で鍵っ子だったぼくとハム子は、仲良しというわけではないけれども、困ったときには助け合い、確かに、一緒に生きていたんだ。小学校1年のとき、信夫のクラスに公子が転校してきた。
黒板に書かれた名前を公子をハム子と読んだ信夫は彼女の跳び蹴りをくらう。以来、同じ団地に住むハム子は信夫にとって最強女子だった。6年生になり、クラスで一人っ子は信夫とハム子だけだったが、間もなくハム子に父親と弟ができた。だが、ハム子は、2人を認めず、弟を邪険にする。
一方の信夫も、実は一人っ子ではなく、6歳のときに交通事故で亡くなった兄がいた。
修学旅行が迫り、信夫は少ない小遣いの中から兄にお土産を買うべきか悩む。一方でハム子が弟にお土産を買うのかも気になる。
昭和40年代の団地で生きる小学校六年生の少年と少女。
それぞれの抱える事情に、まっすぐ悩んでいた卒業までの日々の記憶が揺れる心理を丁寧に描かれた感動小説。
2014年9月新潮社刊
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