著者は2004年「カタコンベ」で江戸川乱歩賞受賞を史上最年少で受賞1980年愛知県生まれ。
物語の舞台は14世紀初頭、端麗王フィリップ四世が統治するフランス。イスラム教徒の父の血が半分混じるパリに暮らす鍛冶屋ジェラールは、ある日突然、妻と共に投獄される。無実の罪を訴える彼に王の腹心が出した解放の条件は、神殿(テンプル)騎士団逮捕直前に失踪した、一人の神殿騎士を探し出して捕らえろというものだった。
身重の妻マルグリットを人質に取れれたジェラールは妻を救う一心で理不尽な申し出を受け入れ、わずかな手がかりを頼りに、お目付け役に付けられたピエールという従騎士と共に謎の騎士を追う旅に出る。
あまり日本では馴染みのないしかも中世ヨーロッパの歴史のなかに題材をとった慟哭のサスペンス。
当時のキリスト教を巡る社会情勢や宗教生活が説明されて入るが理解し難い部分もあるが、後半剣を交えての戦いシーンが多く結末は悲しい。
「大切なのは生まれや身分ではない。自分の意志で生きて、満足のいく死を迎えることだ。」(P408)
2011年9月 講談社刊
物語の舞台は14世紀初頭、端麗王フィリップ四世が統治するフランス。イスラム教徒の父の血が半分混じるパリに暮らす鍛冶屋ジェラールは、ある日突然、妻と共に投獄される。無実の罪を訴える彼に王の腹心が出した解放の条件は、神殿(テンプル)騎士団逮捕直前に失踪した、一人の神殿騎士を探し出して捕らえろというものだった。
身重の妻マルグリットを人質に取れれたジェラールは妻を救う一心で理不尽な申し出を受け入れ、わずかな手がかりを頼りに、お目付け役に付けられたピエールという従騎士と共に謎の騎士を追う旅に出る。
あまり日本では馴染みのないしかも中世ヨーロッパの歴史のなかに題材をとった慟哭のサスペンス。
当時のキリスト教を巡る社会情勢や宗教生活が説明されて入るが理解し難い部分もあるが、後半剣を交えての戦いシーンが多く結末は悲しい。
「大切なのは生まれや身分ではない。自分の意志で生きて、満足のいく死を迎えることだ。」(P408)
2011年9月 講談社刊
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