匿名生徒による自警団「ガーディアン」が治安を守る中学校に赴任した秋葉悟朗は、最初は問題が少なく安堵する。スマホやSNSが普及し、教師は生徒の悩みを把握しきれない。いじめ、不登校、夜間徘徊など荒れていた中学校は、匿名生徒による自警団「ガーディアン」によって落ち着いた。ガーディアンのメンバーは、「ともに楽しい学校生活を築いていきましょう」と問題のある生徒らに「制裁」を行っていた。相次ぐ長期欠席を怪しんだ秋葉が生徒の身を案じるが、同僚は激務に疲弊し事なかれ主義だ。赴任したばかりの秋葉だったが単身、学校の謎に迫ろうとし、秋葉が学校の秘密に気づくと、少年少女は一変し、天国から地獄に叩き落とされる。・・・
大人と子供の思惑が幾重にも交差し、生徒の名前が名字で書かれていたり、名前で書かれていたりして、同一人物だとわからなかったこと。ただでさえ登場人物が多くて覚えられないので、読んでいて混乱した。主人公の教師の視点では名字で書かれ、生徒の視点では名字や名前で書かれている。とにかく物語の整理が大変、登場人物の相関図と相互の関わりをメモしながら読むことをお勧め。
2017年2月講談社刊
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