読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

楡周平著『血戦 - ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京2 』

2010-07-30 | な行
前作の続編。今回は政権交代を賭けた衆議院選挙が舞台。
今は弁護士として事務所勤めの元大蔵官僚・有川崇は、ついに出馬を決意する。
自分を飼い殺しにした義父への「刺客」として野党最大の目玉候補として同じ選挙区で議席を奪い合う、義父と娘婿の選挙戦。
それは、母と娘の、姉と妹の、壮絶な戦いでもあった。
完璧な閨閥をつくり、権力の頂点を極める野望が絶たれた一族は、真っ二つに割れ、欲望と憎しみをぶつけ合う・・・。
崇の奥さんとその妹のお受験対立や弟の恋愛問題などのエピソードもあるが、2代続けての政権短期投げ出し後の1年間の
現実政治経済情勢を背景にしている為オリジナリティの少ない予想できる背景での展開は何処か他で読んだ印象。
政権をめぐる与野党の駆け引きの裏事情を覗き見る面白さはあるが、これも新聞や週刊誌で過去に読んだ思い。最後は比例復活当選で幕。
最初と最後の宣子の話を語り続編の下準備?
2010年3月講談社 刊

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