読書備忘録

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映画「最後の忠臣蔵」

2010-12-06 | 映画
2010年日本映画。
制作総指揮は、W・アイアトン、配給は「ワーナー・ブラザーズ」で、12月18日世界同時公開。
コテコテの時代劇で武士道を扱った地味な2時間を越える長編はたして、日本以外で受け入れられるか?
監督は杉田成道(日本の国民的ドラマの「北の国から」の監督)
忠臣蔵の赤穂浪士の吉良邸討ち入りの結果46人が主君に殉じ切腹するが、
二人の男が生き残った。
討ち入り前日に逃亡した瀬尾孫左衛門(役所広司)と、討ち入りを後世に伝えるため逃がされた寺坂吉右衛門(佐藤浩市)。
正反対の運命を背負う二人が16年ぶりに再会。瀬尾はなぜ討ち入りから逃げたのか、寺坂は元同志が抱えてきた秘密を知る。
映像は美しい京都の四季や竹やぶ、紅葉、ススキ原など日本の風景を取り入れ
これまた今や日本人でもあまり見なくなった人形浄瑠璃「曾根崎心中」場面を劇中に取り入れ物語と
交錯しながら展開されます。
自己の感情を殺して、主君への忠義に生きた男の生き様、武士道を描いた作品です。
いまどきの日本で何処を探してもありえないもう人々が遠く忘れてしまった化石のような生き方を美しく感動的に描いています。
武士の時代の生き方、その心の葛藤を主演の瀬尾孫左衛門役の役所広司さんは見事に演じていました。
大石内蔵助の忘れ形見可音(かね)役の桜庭ななみの凛とした演技も好演でした。
育ての親である瀬尾孫左衛門に恋する娘心を見事に演じていました。
平成の時代渾沌とした生き方を失くした日本人に「命をかけて忠義に生きる生き方」の意味を問われた感動作でした。

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