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読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

中村柊斗著「 最後の贈り物」

2014-07-28 | な行
家族を事故で失った人々の絆の意味を考える小説。高校時代に母を亡くした友和は弟を列車事故で喪った。
自分のせいで死んだと苦しむ友和を、小料理屋を営む妻は彼を懸命に支える。
そんな時、開発計画が持ち上がり、小料理屋は追い立てに遭う。黒幕は最愛の母を自殺に追い込んだ伯父だった。
友和は闘うことを決意するが酒浸りの毎日。
挙句の果てには今は店を手伝う弟の同棲相手だった女とも過ちを犯す。物語は兄弟の父親はどうしてるかの誰の謎をはらんで進行していきます。
やがて死んだ弟の幽霊が・・・。一人の死をきっかけに、バラバラになってしまった家族。誰が悪いわけでもないのに、互いを傷つけ、苦しむ悲惨な展開に、
胸が締め付けられました。
もがけばもがくほど、泥沼にはまっていく彼らに家族はついにバラバラに・・・?。
なぜ死者が見える人と見えない人がいるのかという謎が最後に明かされますが理解できませんでした。
壊れかけた家族の再生の物語です。
2012年12月双葉社刊

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