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読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

柳広司著「ジョーカー・ゲーム」

2009-04-15 | や・ら・わ行
第30回吉川英治文学新人賞。2009年「このミスが凄い」第2位。
スパイ養成学校「D機関」常人離れした精鋭たちを率いるのは、
「魔王」・・・カリスマ結城中佐=悪魔的な魅力。
結城中佐の発案で陸軍内に設立されたスパイ養成学校「D機関」。
超難関試験を突破した一期生に課せられたのは、外国語、学問はもちろんのこと、
爆薬や無電の扱い方、変装術、女の口説き方など多様な訓練を受けた。
彼らは長髪、背広姿で互いを偽名で呼び合った。
「スパイとは“見えない存在”であること」、
「殺人及び自死は最悪の選択肢」、これが結城中佐が訓練生に叩き込んだ教えだった。
当時、軍隊組織の信条を真っ向から否定する「D機関」の存在は、
当然のことながら猛反発を招いたが、スマートさと実行力で結城中佐は、
魔術師の如き手さばきで諜報戦の成果を上げ、陸軍内に確たる存在感を築いていくのだった・・・5つの連作短編集。
D機関をスパイする。軍隊とD機関の違い・・・表題作「ジョーカー・ゲーム」
ポーカーの相手を勤めながら英人グラハム氏をマークする・・・「幽霊 ゴースト」
イギリス諜報機関に捕まってしまって・・・「ロビンソン」
上海を舞台に敵の内通者を見つける・・・「魔都」
ドイツ人の独ソ二重スパイの死は自殺か他殺か?・・・「XX ダブル・クロス」
東京、横浜、上海、ロンドンで繰り広げられるスタイリッシュな太平洋戦争前夜を舞台にしたスパイ・ミステリー!
陸軍中野学校をモデルにして書かれているのだろうが
読みやすく面白い。
2008年8月刊角川書店


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