読書備忘録

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伊映画 『シチリア!シチリア!』

2011-01-02 | 映画
2009年イタリア映画。原題「BAARIA」(イタリアのシチリアの町バーリア名)
『ニュー・シネマ・パラダイス』(アカデミー賞最優秀外国語映画賞受賞)のジュゼッペ・トルナトーレ監督作品
主人公の名は、“ペッピーノ”この名はジュゼッペの愛称だとか、自分と同じ名前の少年。
これは監督自身の半生と、そして彼の父親の人生や祖父の3世代にわたる物語。
1930年代のイタリアのシチリアの町バーリアで貧しい牛飼い一家の次男として生まれたペッピーノ。
幼い頃から父や兄と共に農場や牧場に働きに出て学校に行くことも儘ならなかった。
だが強い絆で結ばれた家族に囲まれ貧しいながらも楽しい少年時代を送る。やがて第二次世界大戦を経て青年に成長して、政治に関心をよせ共産党に入党、その活動にのめりこむ。
ある時ペッピーノ(フランチェスコ・シャンナ)は、美しい娘マンニーナ(マルガレット・マデ)と出会い恋に落ちるが・・・。
主人公の次男坊は「ニュー・シネマ・パラダイス」のトト似でニュー・シネマ・パラダイスを思い出しながら見た。
当時のイタリアの社会背景の説明がないのでわかり難いのだが祖父がムッソリーニの独裁政権への抵抗運動の関わりの結果、父のぺッピーノも、戦後共産党の活動にのめり込んでいくという内容。
エピソードの羅列に何が言いたいのかわかり難い部分があるがある意味
豊かな歴史を持つ石造りのこの“町”こそが主人公なのだろう。
そこで生きた人々を通して、人間らしい暮らしのある町のあり方を描いた映画なのかも。
モニカ・ベルッチなども出演していて2時間31分の長編ながら
エンニオ・モリコーネの音楽とマッチしてシチリアの情景が描写が美しい。




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