読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

大沢在昌 著 「やぶへび」 

2011-01-03 | 大沢在昌
「金もない、女もなし」で迎えた40歳の年の瀬。
だがこれは元刑事・甲賀悟郎にとっては悪いことでもないと思えた。
運命の分かれ道には、かならず最悪の選択をしてきたからだ。
ところがそこに「奥さんを保護しました・・・」という警察からの電話。
以前借金苦で戸籍を売り偽装結婚した中国人女性・李青珠が、怪我をしたうえ記憶喪失の疑いがあるという・・・。
甲賀悟郎と李青珠。初対面の“夫婦”がなにやらややこしいことに巻き込まれる事態。頭ではいつだって自問自答、「やめとけ、俺」・・・「わかってる、でも」。
装結婚の相手とはいえ打ち捨てる訳にもいかず、その女性が誰で、どんなトラブルに巻き込まれたのかを追ううちにヤクザや見知らぬ中国人達から逆に狙われたり。
追いつ追われつの展開のうえに思いもよらぬ方向に話が展開していく。
でも、この中国人妻が意外にもカンフーの全国大会入賞の使い手だったなんて
都合が良過ぎるのだが相変わらずの大沢ワールドがノーストップでしっかり楽しめました。
2010年12月講談社刊

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 伊映画 『シチリア!シチリア... | トップ | 初 詣 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

大沢在昌」カテゴリの最新記事