昨夜のNHKの「クローズアップ現代」にて、日本が資源大国となる可能性を秘めた新素材「セルロースナノファイバー(CNF)」の開発の様子が放映されました。
全く知りませんでした。「セルロースナノファイバー(CNF)」とは紙の繊維をナノレベルまで細かくしたもので、なんと鉄の5倍の強さがあり、しかも軽い夢の新素材です。紙産業の盛んな日本の強みを生かした産業になると期待されています。すでに京都大学は自動車メーカーと手を組み、CNFで軽量化した車の実現を目指しているそうです。
以下2015.10.22付け産経ニュースより引用
CNFは植物繊維を化学的、機械的に解きほぐしたものだ。繊維1本の直径は数ナノ~数十ナノ(1ナノは10億分の1)メートルしかないが、鉄の5分の1の軽さで強度が5倍と、炭素繊維に迫る性能を備える。しかも透明で、熱を加えても膨張しにくいほか、化粧品などに加えると粘りを出すこともできる。
このため化粧品以外にも、ソフトクリームの形を保ったり、ガラスの代わりに利用するといった、さまざまな利用法が考えられている。中でも樹脂と混ぜて自動車部品に使えば、1台あたり20キロの軽量化につながるといわれる。
この分野の研究で世界をリードしているのが日本だ。9月29日には、森林分野のノーベル賞といわれる「マルクス・バーレンベリ賞」を磯貝明東大教授ら日本人研究者3人が受賞。特定の酸化反応を使い、木材繊維を20分の1以下のエネルギーでナノレベルまでほぐす方法を発見したことが評価された。
番組では森林分野のノーベル賞といわれる「マルクス・バーレンベリ賞」の様子も映し出され、初めてこのような賞の存在を知った。ここでも日本人の活躍です。
資源の少ない日本では常にあるものをうまく利用できないか工夫する開発能力に秀でていて、これこそが地球を救う発想であると確信しています。アメリカ、ロシア、中国確かに資源が豊富でうらやましい限りですが、ものには限界があります。あるものを工夫して上手に使う。我が家の食卓も同様です。