ブリコラージュ

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考察シリーズ 途中を軽視する傾向Ⅱ 子どもの意識

2018-05-30 07:48:14 | 中学受験

梅雨入り間近です、食品管理に留意しましょう。

さて、シリーズのお題目。早速複数のお母様から反応を頂きました。どうして途中をきちんと書いてくれないんでしょうか。家でも塾でも困ったものです。昨日の授業でも初めて指導する生徒に対して、その必要性を話したところです。最近は次のように板書して説明しています。

途中をきちんと書くと良い事が3つある。→

① 慎重さが生まれミスが減る。

② 見直し、間違い直しが容易にできて次のプラスにつながる。

③ 入試でプラスされる。(逆にきちんと書かないとマイナスされる。)

昨日の生徒は③のマイナスはかなりショックだったようです。

 この話をすでにしていて、コツノートにもメモさせているクラスで先週その3つの良いことを意識しているのか確認のため質問をしてみました。すると、まずはじめに出たのが②の見直ししやすい、それから日頃からきちんと書いている生徒から③のプラスされる。でした。結局一番大切な①のミスが減る、を答える生徒はいませんでした。この意識が問題です。どうして日頃から実践しないのか理由はここにあります。ミスを減らす意識よりも面倒くさいが優先されるのでしょう。実際①に関しては②③に比べるとなかなか直接指導し辛い内容です。でも繰り返し訴えて意識を刷り込ませるしかないのです。テストではプラスマイナスして採点し、雑が原因でミスした場合それを指摘しています。ご家庭でも同様にして頂くと効果倍増です。ミスが減ることを強調して。

昨日のお母様がおっしゃってました。「長い目で指導して下さい」と。まさに同感で、諦めず辛抱強く見守って指導していきましょう。宜しくお願い致します。

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考察シリーズ 途中を軽視する傾向Ⅰ 解答ではなく回答する子ども

2018-05-25 06:30:51 | 中学受験

 

図も式もない。式があってもどこに何を書いているのか不明。どのよう解いたのか解読不能。筆算もない。ひどいのは踊った数字の羅列。こういうケースの答案用紙が最近増えているように思えます。

   20年前だと4年生であればまだ間に合った。が、最近は違う。低学年から塾に通っているケースが当たり前になっているためなかなか修正が難しい。途中の過程を書き残す重要性は以前記載した通り(念のため次回話題にします)で、授業でも、宿題チェックにおいても指導をしています。毎回の確認テストでもプラスマイナスにて評価していても、なかなかいっこうに改善されない。ポテンシャルの高い頭の回転が速い子どもに多く見受けられます。

早く回答することが優先。答えが出せれば良い。あっていればいい。途中を書くのが面倒くさい。世の中便利になれぼなるほど、目的達成のためには、スピードを重視、結果が優先、過程は軽視、になっているように思えてなりません。

そこであらためて途中式の重要性を昨日の授業で尋ねたところ、やはり・・・・・実情は次回に続く。

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お疲れ様 イチロー様

2018-05-04 10:50:40 | 中学受験

この時がきた。イチローを尊敬しています。今も真似してストレッチをしました。

まだ引退ではありませんが、敬意を表すために以前保護者会で配布した資料を再度掲載します。

 

 

算数学習における心技体 

~ 理想はイチロー ~

「心」⇒ 師曰く「もっと上手になりたいから練習をする」

 1.次の3つの意識を常に肝に銘じておく  

「わかった」から「できた!」へ進化させてはじめて身につく

「解く力」と「正解する力」は違う 

「工夫」が知恵の源

 2.目標を設定

  長期・中期・短期(一球入魂)の具体的な目標

 3.あせらず、あわてず、あきらめず!(AAA)で学習に取り組む 

 

「技」⇒ 師のような走攻守そろったスキルを追求

 1.やくて

     計算の工夫、学ぶは真似ぶ、コツを覚える

 2.んたんで

             「比」を使った解法、多角的な解法(発想の転換)

 3.いかくに

     途中を丁寧に、確認しながら解き進める

 

「体」⇒ 師は常にコンディションに気遣い、入念なストレッチや体調管理を怠らない

 1.元気(病は気から)

   心身とも健康、規則正しい生活、睡眠不足は百害あって一利無し、免疫力アップ                         

   2.大脳生理学的視点

   ドーパミンの効用、エビングハウスの忘却曲線、知識と思考のバランス

 3.パラダイムシフト

   態勢を整える(「タイムテーブル」「優先順位」の2つの計画を立てる)

 

 いつの日かまたプレーする勇姿が見られるかもしれない。そう思わせるだけでも充分だ。

 

 

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