メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

変容の力@奇跡の星

2020-06-21 15:43:24 | テレビ・動画配信
奇跡の星


環境破壊、森林伐採、地球温暖化、気候危機、異常気象、、、
あらゆる言葉でかれこれ何十年も警告したけれども
ヒトは経済・テクノロジー信仰を優先してきた

でも、つまるところ、滅ぶのはヒトであって地球ではない

これまで溶岩だらけ、氷河時代
あらゆる変容を遂げてきた地球にとっては
また1から始めるだけ

さて、ヒトは動植物、青い空と海をなくして
どう生きていけるだろうか?

新しい世代は国や政府が動く前にもう動いている
この世界を天国にするか、地獄にするかは
私たちひとり一人の意思なのだから




変容の力 前編 奇跡の星

地球は恵まれた惑星です
青い空になだらかな山、豊かな水
生きていくにはいい場所です

しかし、初めからこうだったわけではありません

地球は最初はカオスでした
大きな変容の末にこの楽園ができたのです





変容にかかった歳月は約40億年
小さな変化、大きな変化
その結果が今の地球です

宇宙に行くとその変革を担っていたのが生命だと気づきます

生き物は生きて死ぬだけでなく
周りの世界を変えます

生物の多様性は海から山まで至る所に見られ
輝きを放っています

宇宙から地球を見ると生命の存在を感じます
命こそが地球を形作ったのだと

陸も空も川も岩も全て命が作りました
しかし生命には作るだけでなく破壊する力もあります
生命は不思議なだけでなく恐ろしいんです


ニューヨーク




900万人近くが住むこの都市に宇宙飛行士のマイクは暮らしています
ニューヨーク出身で、その後ヒューストンに22年間暮らしました

アポロ11号の月面着陸は6歳の時でした




怖がりな子どもだったので
ニール・アームストロングのようにはなれないと思っていました
高いところも速い乗り物も苦手
宇宙飛行士に向いているとは思ってもいませんでした

しかし何年にも渡る厳しい訓練の末
マイクは宇宙に飛び立ちました








そこで恐怖は消え去りました

2回目の船外活動が順調に進んだので
少しの間地球を見ました





あまりの美しさに胸がいっぱいになりました
泣けてきました

涙がこみ上げてきて、その時思ったんです
これこそ天国からの眺めに違いないと
天国から地球を見下ろしたら
きっとこんな風に見えるんだろう

でもはっと気づいたんです
違う これはそれよりも美しい

地球こそ天国だと
まさに楽園を見ている気持ちでした


地球はいわば楽園です
しかしはるか昔の地球は天国とは程遠い
まさに地獄でした





猛烈な火山の噴火
地球の内部では、溶けた岩が湧き上がり渦巻いていました
つまり地表にあるものは全て動くということです



ボリビア カル・オルコ





地球は燃え盛る中心部から地表に巨大な変化を引き起こしました
地表の専門家たちには喜ばしい変化です
土を深く掘ることなく化石を見られるからです


古生物学者 オマール・メディナ・ラミレス:
40cm ティタノサウルス類の足跡





巨大恐竜のことを想像するのは難しくありません
ここはかつて淡水の湖の岸辺でした

その時水平だった土地は今では完全に直立しています
とてつもない力が働いたことが見て取れます


地球の力は、湖の岸辺を切り立った崖に変えました/驚×5000

しかし、こうして形成された岩も、そもそも大陸自体も
ある奇妙な生物なしには存在しなかったかもしれません

それは藻類でもあり、菌類でもある生物
最も過酷な場所でも生息し
トナカイの食料でもあります



北極圏 ノルウェー






星野道夫さんの写真集みたいだけれども
犬を使ってトナカイを追い立てている
これだけの数を一人で飼ってるの?!
スノーモービルみたいのに乗ってる








トナカイ飼育者 イサク・マティス・トリウンフ:
年に2回トナカイを移動させます
食べさせるためです
トナカイは生きるために必要なすべてを与えてくれます

トナカイの移動はかなりの重労働です
最後はほとんど眠れません

トナカイは地衣類を食べます
雪で隠れていても匂いを嗅ぎつけます
(前足で雪を掘って美味しそうに食べてるトナカイ





イサク:
私にとって地衣類はとても大切です
金や銀よりも価値があります
地衣類が存在しなければ
ここでトナカイは生きていけません
そして私も


地衣類はクールなんです
地球上のあらゆる場所に生息しています

地球のおよそ8%は地衣類に覆われています
岩の形を変えることもできます
成長とともに伸びる菌糸が岩を崩すのです/驚





このプロセスが新しい陸地を作る助けになります
地衣類をはじめとする生物は
長い年月をかけて岩を砕いてきました

その結果、小さな岩のかけらがたくさんできました
かけらの一部は海に流され水を含みます

そして海底にたまり、やがて地球の中へと引き込まれ
マントルの岩石と溶け合って流動しやすくします
こうして火山の噴火が引き起こされます





(すごい連鎖だな!


大量に放出された溶岩
それこそが新しい陸地を形成してきたのです





生物が陸地をもたらしたんです
生物がいなければ7つの大陸はおそらく存在しませんでした
あったとしても溶岩の量が少なくて
広い海に陸地が一つ

陸地は生物のおかげで作られたのです
ゆっくり時間をかけて


宇宙では時間に対する認識が変わります
長い年月をかけて変化してきた地球を前にしているわけですから

どんな生物も地球の変化に関わっていると思います

地衣類のような単純なものでも
動物や人間のように複雑なものでも

どんなレベルの生命体であったとしても
時間はかかるでしょうけれども


地球を眺めていると、突然地球の歴史が見えてきました
自分が基準としていた時間の感覚が変わりました

地球が45億年前に誕生したことは知っていましたが
それが本当に意味することを理解していませんでした


ウィル:
生物が今の世界を形作るまでには数十億年かかりました
ただし、その過程では様々な事態が起こりました
時には思いもよらないようなことも

私は熱帯の島が大好きです
飛行機から降りたらビーチへまっしぐら
潮風を肌に感じ、砂を踏みしめる

では砂はどこからきたのか?
実はそのほとんどは魚が作っているんです!




モルディブ バア環礁






地質学者 クリス・ペリー:
水深5mまで潜って、サンゴ礁に沿って調査しよう

(海に潜る2人

珊瑚礁にいるのはブダイの仲間
(綺麗な色で可愛い! 笑ってる♪♪♪





食欲旺盛
固いサンゴを食べ続けています(食べ方も可愛い♪

ガリガリと噛んですりつぶす音が聞こえます
生命の営みを感じさせる音です

ブダイの仲間は食べたサンゴをサンゴ砂として排泄します




(完璧にエコだね そして笑ってる!
 このくらいシンプルに生きたいなあ


ブダイの仲間が1年間に排泄するサンゴ砂は、1匹あたり約1トン
そんな魚がここにはたくさん生息しています

(サンゴが少なくなった今はどうしてるんだろう?

島の砂からは、ブダイの仲間が排泄したと考えられるサンゴ砂が見つかります
島によっては糞が砂の構成の70%以上を占めています!





ブダイの仲間はこれらの島々の形成に欠かせません

生命の物語は続きます
魚が新たなビーチを作ると
さらに多くの生物が現れます
そして瞬く間に楽園が出来上がっていくのです








(まさに奇跡 感動



宇宙にいると海に淡いブルーの小さな輪がいくつも見えます
周りには濃いブルーの海が広がっているのですが
浅瀬になるにつれてグラデーションをなしていくのです






宇宙から見えるこの美しい光景を生み出したのが
そこに住む生命かと思うと実に興味深いですよね

小さな命が為せる技に驚きます
日々の営みを通して、小さな魚たちが島を作るのですから
衝撃です

ブダイの仲間は、島を作ろうとしたわけではなく、ただ食べていただけ
島々は偶然生まれたわけです


しかし、そうした偶然がいつもうまくいくとは限りません

(銀のボールみたいなものが藻から次々離れていく





約30億年前、初期の海のバクテリアが
あるものを作り出しました
酸素です(あんな色してるの?!

それは世界を変えました

偶然作り出された酸素によって
温室効果のあるメタンなどが減り
地球は冷えていったのです

(氷が張っていく


やがて地球は凍り始め
しまいには赤道まですっかり凍りついて
巨大な雪の玉のようになりました

数十億年前の地球は、生物にとって過酷な場所でしたが
幸運にもそこには水がありました


氷は水に浮きます
氷の下は一種の避難所でした





生命は何百万年もの間、氷の下で生きながらえました
火山によって状況が一変するまで

火山が二酸化炭素を放出すると
気温は上昇しました

(氷山が崩れていく
 ダイナミックな変化だなあ!


氷は解け、命は急速に多様化しました
大気を変えた生命は、危うく自滅するところでした
しかし生き延び、大地に根をはりました

新しい生物達(トビー?
私たちの世界が作られたのは生物のおかげです
ただし、それは思いもかけない方法でした



変容の力 後編 奇跡の地球




植物にはものを見る力も歩く力もありません
しかし植物の威力は無限です
地球を変化させる究極の存在なのです

(岩を押し破って根を張っていく
 こんな映像をどうやって撮ったんだろう?!


カンボジア アンコール遺跡(私の両親も行った





(ものすごい巨樹の中から人が出てきた/驚







僧侶 ラ・ブン・テウルム:
永遠のものなどありません
人も、大地も、寺院でさえも

寺院を建てた人達は、強大な力を持っていました
しかし自然の力はもっと偉大です

植物の根は、岩に絡まり、時には貫きます
岩の形を変え、破壊します

(建物と樹が一緒になってる!





根はスローモーションの採掘機のように岩を割っていきます
しかし破壊するだけではありません

(自然が生み出す美しさは、どんなアートよりも素晴らしいなあ!







植物は川の流れを形作ります
植物の地球への影響は絶大です

植物が成長すると、根は広がり、絡まります
そして土を抱き込みます
生きた接着剤のように

(脳内のネットワークみたい


植物の根は土を固くするため
川はそこを避けて流れるようになります
植物がきっかけで川は曲がりくねるのです



(そうなのか
 それをヒトが洪水が起きるから等の理由でまっすぐに直していったわけね


川の造形には目を見張ります
誰かが地球に樹木の絵を描いたかのようです
曲がりくねった川は、あらゆる生物にとって重要な住処となりました
人間にとっても





宇宙からナイル川が見えます
文明のゆりかごです
チグリス川、ユーフラテス川、長江も見えます
人類の歴史と文明の開花に畏敬の念が湧いてきます


川の湾曲部に築かれた大都市もあります
植物が川を湾曲させ、人類がそこに定住し
石を積み上げ、町を築きました






生物は建設用地を提供してくれただけではありません
建設に使用した岩の一部もかつては生きていました



恩施大峡谷 中国
(中国は何でもケタ違いにデカいな!




あんな絶壁を登ってる!!
スケールがでかすぎてよくわからない・・・





プロクライマー カロリーヌ・シアヴァルディニ:
地質学的な視点から地形を見ています
一番大事なのは岩です

(指の先に白い粉をつけて、ほとんどロープもなしに登ってる
 これを撮ってるカメラマンもどうなってるんだ???


ここの岩は溶岩からできたものではありません
生物の骨と殻によってできています
生物の死骸が層となり圧縮されて岩になったもの 石灰岩です






石灰岩は固い岩ではありません
常に落石の危険があります





誰も到達したことのない頂に立つというのはとても特別なことです

(登頂して抱き合う2人
 頂上もほとんど2人立つくらいのスペース


石灰岩が柔らかいのは、生物の死骸でできているからです
登るのは大変ですが、切り出したり、削ったり、建物に利用したりするのは簡単です


ピラミッド





グランドセントラル駅@ニューヨーク
石灰岩を使って建てられています
壁に生物の痕跡が見られることも







建材だけではありません
人工物だと思っているもののほとんどは
他の生物の力を借りてできています


アスファルトの道路
服の繊維
歯磨きの研磨剤

どれも何百万年も前に死んだ生物からできています
(思いっきりシンクロニシティ!

太古の生物がいなければ
人類は明かり一つ灯せなかったでしょう
宇宙ステーションなんてとんでもないです
人類の繁栄は生物のおかげです


(なんだろう、この模様?





しかし、全て順調かというと、繁栄の裏には問題が

生物が数十億年にもわたって地球を形作ってきたところに人類が加わりました
新参者の人類がもたらした変化は明らかです







昼間、地球の上空を飛んでいる時には
建物も人間も何も見えません
まるで静止しているかのように静かで
絵画を見ている感じです


ところが夜になると地球は命を得たようになります





夜の宇宙は魔法の世界のようです
明かりから人々が暮らす場所
文明がある場所が分かります
都市を別の視点から見ることができるのです


夜、光のパターンを見ていると
人間の存在を感じます

光の線はまっすぐ、あるいは円形で
明らかに人工的です

都市は輪のように作られています



(これだけ電気を使ってるってこと
 それを知ってから「夜景がキレイ」と思えなくなった


夜、宇宙から地球を見ると、人間の足跡が見えます
都市や脇道、幹線道路、家々の光、全てが見えます
人間の存在がどれほど強力なのかを思わされます


私たちは地球上の至る所に進出し
地表に新たな層を築きました

しかし何もないところから
全てを作り出したわけではありません



イタリア カッラーラ大理石採石場
石を掘る巨大ブルドーザー







採石業 フランコ・バラッティーニ:
カッラーラの大理石は粒子が細かく
強度があるため、とても人気があります
ビルや住宅、オフィスなど
とにかくありとあらゆる場所の内装や外装に使われています


フランコは、地球上で最も美しい天然資源の一つを砕石しています
それは危険な仕事です

(2本の指の先がない/驚







ここでは古代ローマ時代から丹精込めた技で大理石が砕石されてきました
しかし、白く輝く大理石は思いがけない場所からも見えます

宇宙から雪がないはずの時期に
雪原のようなものが見えることがあります
白い大理石が地表から切り出された跡です

大理石だけではありません
宇宙から見ると、人間が天然資源を求めて
地球を変えている例をたくさん目にします
必ずしも良いことではありません








上空を旋回していると見えるんです
石炭や鉱物、金属などを採掘した土地が
広範囲に渡って広がっているのが

その跡がまるで傷跡のように地表に残っているのです
それを見るとゾッとします


地表に残された傷だけではありません
本当に恐ろしいのは目には見えないダメージです

私たちが地球に及ぼしている変化の中でも
最も心配すべきは大気の変化でしょう
深刻な問題を引き起こしかねません

地球の歴史を振り返れば
それがどれほど恐ろしいことがわかります


地球は数十億年にわたって変化し続けてきました
私たちは地球を変化させる生物としては新参者です

しかし、これまでの生物と違うのは
私たちは変化をもたらしながらも
何が起きているかに気づいていること
その影響を認識し、コントロールすることができるはずです

私たちは日々地球を変化させています





もし地球があまりにも傷つけてしまったら
そして地球にいられなくなったら
もし人類が消えたらどうなるでしょう

(地球にとってはいいんじゃない?


生命は驚くべき惑星を作り上げました
しかし人類は、いつまでもその恩恵に預かれる保証はありません
それでも地球は回り続け、生命は生き続けるでしょう


宇宙飛行士マイク:
宇宙で暗闇から光の射す場所へと移動する
特別な瞬間があったのです

地球を見下ろすと、光と影が境目となって移動していました
その時思ったんです
明日になれば陽はまた昇ると





地球は自転しながら太陽の周りを回っています
何十億年にもわたって

それは私たちがいなくなった後も続くでしょう
地球も命も私たちを必要としているわけではありません

たとえ人類が絶滅しても
生命は依然として地球を変え続けるでしょう

私たちが残したものさえ



軍艦島 端島(出た!







木下稔さんが端島、通称・軍艦島を離れたのは13歳の時
50年ぶりに初めて戻ってきました



(ヘルメットをかぶって歩く


木下:
端島は自分の生まれ国境でもある
どっちだったっけな
ここだ ここが俺の部屋
ただいま
懐かしい
本当にただいま
絶対間違いない





ここはかつて世界有数の人口密度を誇りました

炭鉱の島として栄えましたが
閉山とともに人々は出ていきました







40年以上たった今、命が島を取り戻そうとしています
人類が滅亡したら、人類が築き上げたものの多くも崩れ去るでしょう

生命によって破壊され、変容させられるからです
建物は崩れ、塔は倒れ、明かりは消えるでしょう
(コンクリートのビルはまだ建ってる


















しかし地球は持ちこたえ、存在し続けることでしょう
この巨大な青い惑星は、生命によって故郷へと作り変えられたのです

宇宙飛行士:
どこを故郷と感じるかは歳とともに変わりました
子どもの頃はロングアイランドにある自分の家とその近所が私の故郷でした
それが私の世界でした

宇宙に行き、そこから私たちが住んでいる地球
そして周りに広がる宇宙全体を見渡しました

今、私の故郷は地球です
私が暮らしているのは、その中の一点に過ぎませんが
地球こそ私の、そして人類の故郷だと思うのです


私たち人類は、生命に溢れる惑星、地球に現れ
短期間のうちに変えました

しかし、私たちは優れた職人ではなく
ちょっと家具を動かしてきただけです

生命は数十億年にわたって地球を形作ってきました
不毛な岩の塊を楽園に変えたのです
注意深く守るべき楽園です




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