メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

落語「武助馬」 瀧川鯛昇 ほか@日本の話芸

2019-05-11 22:55:31 | テレビ・動画配信
落語「掛け取り」 柳亭市馬
この方もよくこの番組に出るな



大晦日に借金取りが来る長屋の話
前にチコちゃんが、暮れさえ逃れればまた延ばしてもらえるとか言ってたな

妻:毎日借金取りが来るのに、あんたがいないから対応に困る
夫ハチコウ:去年の手でいこう

妻:
死んだふりをするあれかい? 棺桶に入って、脇で泣いてろって
大家さんが本気にして香典まで出して 棚賃もたまってるって断ってたら
棺桶から手を出して「せっかくだからもらっとけ」(w

ハ:
借金取りも人間だ 好きなものに人は心を奪われる
オレがいい気持ちにして帰してやるよ 任しとけ


家主が来て棚賃を払えと言う 彼は狂歌?が好き
狂歌に凝ったと話すと披露してみろと言われて一句詠むと面白いと言われる
貧乏の歌ばかり(ww

大家:じゃあ、私もやろう
歌を詠み、いい気分になり来年の春頃まで待つといって去る

妻:どこで覚えたの?
夫:寄席行くと噺家がやるんだよ(ww

次は両国屋の旦那 相撲が好きで自分もやる 大関並み
ハは「東~掛け取り 西~言い訳」と早速呼び出しをやり始める

ハは旦那をおだてる

旦那:
私が相撲で一番嫌いなのは待っただ
どうしても工面出来ないなら女将さんを質に入れてもらおう

話の中に相撲の言葉を器用に入れ込むハ 相撲甚句を始める

♪たまった勘定を払うのは、桃の節句やひな祭り~ 盆過ぎて~ 大晦日~
それから10年、20年~ 分からないよ~

そこまで言うならと気分よく帰る旦那

次は酒屋の番頭さん 歌舞伎が大好き
長屋にいる三味線のオハルを呼ぶ

「お入り~!」その気になって入って来る番頭さん
歌舞伎調で迎える セリフのようなやりとり 三味線、太鼓も鳴る



番頭:積もり積もって26銭 主人からうけたまわった
ハはその言い訳に歌で返す 「花の盛りを過ぎし・・・」
待つを松にかけた 「秋の月(に払う)」と言うと
芝居がかったまま気分良く帰る番頭さん

妻も喜んで「次、誰が来るか楽しみだねえ」(w

次は三橋の旦那 三橋美智也が好き(客席から拍手が起きる
♪呼んでいる 怖いお顔の掛け取りが~ 演歌を歌いだす

歌が得意な落語家さんなのね

ミ:
今、酒屋の番頭とすれ違った
「あの家は手強いから気をつけろよ」て言ってたぞ
私は違うよ 勘定払わないなら私はここで暴れるよ

また歌いだす いい声

ミ:自分だけ気分よく歌って

ハ:
大変ながらくお待たせいたしました 旦那にも歌っていただきましょう
数ある三橋美智也のヒット曲の中から♪哀愁列車 (客席から手拍子が起きる

ミ:
いい加減にしなさい 長屋の人たちも手拍子なんかして(w
前奏をやっても歌わないよ と言っていながら歌いだす
どうあっても払ってもらうよ

ハ:じゃあ、払いましょう 旦那は他の人と違いますから ♪銭がない
ミ:うちは火の車 ♪うちの帳面真っ赤っか~

ハ:春には払うので
ミ:じゃあ待ってやるか 名残が惜しいが
ハはまた歌いだす ミハシも歌いながら帰るw

妻:隣りにも借金取りが来てるから2、3人こっちへ呼んでこよう


毎回歌うのかなw



落語「源太と兄貴」 笑福亭仁智
三味線で外国の民謡を演ってる! 何だっけこの曲



去年、上方落語の会長になりました
前会長が15年勤めて、ちょっとした理由で・・・選挙に出るから

会長になってからろくなことがない
いきなり大阪北部地震があり、初めて休館になった
7月には大雨で楽屋が浸水した
9月には台風21号直撃 24号も来た

1月 繁昌亭の提灯が今朝方落ちました
寿命だからかえるのに500万円かかる
空調もかえるのに2500万円かかる

私が何回出なきゃいけないか計算したら、5回(w
これはWヤングさんのネタですが

7月リニューアルオープンした
記者会見をした日に嵐が記者会見をして載らなかった(w

いろんな協会がありますね
ボクシングの会長が「私は賭けマージャンはしてない 博打や!」

バイトテロとか、異物混入とかありますね
僕ら若い時、うどんに虫入ってるって言ったら逆に怒られた
「若いもんが好き嫌い言うたらいかん!」

いいニュースもあります プロ野球にも時々行く
応援風景が変わった 昔は阪神vs巨人でやりあってた

阪神♪江川の耳はロバの耳~
巨人♪聞こえません~ 岡田の鼻はブタの鼻~
阪神♪その通り~

あんまり好きじゃない解説者は掛布さん 声が高い+「くんづけ」

好きな解説者は3人いる 代打だけで17年間いたカワダ

辞めてすぐは皆面白い 何言うたらいい、悪いが分からないから
「いい奴なんだがなあ 技術的なことは分からん!」

世界の盗塁王フクモトユタカ 1人で106盗塁! ばりばりの河内出身
「今日は暖かいですね」「ぬくいねえ」
「23時になりました」「はよ終わらんと、加古川の人間帰られへんでえ」

国民栄誉賞を断った イチローさんも断った
フ:立ちションベンが出来へんようになる

釣りのオープニングで「何狙うてはるんですか?」「二塁」

もう1人はクリハシシゲルさん 近鉄の4番 ほんとにいい人 パリーグ一筋だった
「クボは藤井寺に住んでる 今日は僕電車で来ました」

こっからの本題! とぼけた2人の話
風呂屋から入浴剤を持ってこいという兄貴
ゲンタ、これは入れ歯洗浄剤!

儲け話はないか?
年寄りがやってるタバコ屋がお金を持ってるって噂

金出せ!
ばあさんが出て来て「私がカネでございます」

パーラーにいちゃもんつけましょう
ウインナーコーヒー2つ
ウインナー入れ忘れてないか?

伝書鳩売り 売っても戻ってくる
みんな鳥屋へ帰ったぞ!

豊臣の埋蔵金の地図を手に入れた 億いくかも
掘るとツボが出て来る これは豊臣のマイ雑巾や!(w

競馬で当てましょう 出目がある 555 今日は5番
これは5着やないかい!

頭使いましょう ラジオのクイズ番組 正解したら10万円
第1問 南の夜空にあるのは?
「ミナミにあるのは松竹座!」

人間やっぱり働かなきゃいけない 2人で甲子園でビールとか売りましょう
ビールはいいがアイスはいかん 高利貸しは儲からん

アドリブだけで延々と喋っていられそう 面白かった



落語「子は鎹」林家正蔵
顔は知ってても落語を聞くのは初めてかも?
すぐに話に入って、生真面目さが出ている話し方



クマゴロウという大工 腕はいいが酒を飲んでだらしがない
オトクというできた女房とケンカになり、カメという子どもを連れて家を出る
後悔しても後の祭り

番頭:うちの旦那は気が短くて 出来上がりを聞きたい
ク:左官が来ている 2、3日に伺おうと思ってた

番頭:うちの旦那が茶の湯に凝ってて、ちょっと付き合ってもらえないか
出掛ける時は隣人に声をかけて独り者だと言う

番頭:評判のいい女将さんをなぜ追い出した?

ク:
女なんてみんな同じだと思ってたが違った ガキのことを思い出す
3年経ったから今年で10歳 居所は分からない
今ごろ新しい亭主もらってるでしょう

番頭:あの子、カメちゃんじゃないか? 声かけてやんな 先に行ってるよ

声をかけられて喜ぶカメ
母は再婚はしてないと言う

母は縫い物をして、カメもいろいろお手伝いをして稼いでいる
父は吉原の女とは別れて、酒もやめて働いていると話す

カメ:おとっつぁんは酒さえ飲まなきゃ日本一の大工だって言ってるよ

50銭の小遣いを渡す
カメの額に傷を見つけて理由を聞く

カメ:
金持ちの中村さんの坊っちゃんにオモチャで叩かれて血が出た
あすこから仕事をもらってるから、おっかさんはガマンしてくれと泣いていた

ク:
必ず近いうち迎えに行くからそれまでの辛抱だ
ウナギ食うか? 明日ここで待ってる

カメ:男と男の約束だよ

ク:
今日会ったことは内緒にしてくれ ものには順がある
まずおっかさんに詫びを入れなきゃならない

カメが帰宅すると糸をほどく手伝いをさせる母
カメの手から50銭が出て、知らないおじさんからもらったと言う

母:
お礼を言わなきゃいけないから 誰にもらったの?
うちは片親だから間違ったことはさせまいとしてきたが、盗んできたんだろ?
お詫びに一緒に行くから

カメ:おとっつぁんにもらったんだ! と事情を話すと喜ぶ

翌日 父はカメをウナギ屋に連れて行く
母は化粧してウナギ屋に偶然来たフリをする

カメに呼ばれて、再会する夫婦
夫婦はかしこまって挨拶し合う

カメ:
時々、隣りにおっとっつぁんが寝てる夢を見る
もうケンカはよして仲良く3人で暮らそうよ
3人でまた川の字で寝たい
 と泣き出す

オトクに謝り、一緒に暮らして欲しいと頭を下げる父
泣きながら謝る母

母:昔から子は鎹ってよく言ったものだね
カメ:おいらがカスガイ? どうりでおっかさんゲンノウでぶつと言った


バリバリの人情話だった



落語「武助馬」 瀧川鯛昇
すごいためてから話し始める



季節柄で疲れた状態が思えば50年続いている 子どもの頃からくたびれている

うちは病の心配がない 体温計がない
熱っぽいから寒暖計をとりあえず脇の下に入れたがダメ
ガラスの棒だけにするのに小1時間かかった
板がなくて何度か分からなかった(w

翌年の元旦 女房が高熱を出した 熱が80度あった
右で測ったら40度 左も40度 足して80度

インフルエンザと言われて
医者:高熱が続くと異常行動が出る人がいるから気をつけて

あちこちで飲み歩くのは4軒までにして
玄関を開けたら妻が三つ指ついて待っていた
掃除もして、大好物が揃っていて、異常事態だと思ったらインフルのせいだった(w

物忘れも多くなった
静岡の思い出は鮮明によみがえる

オリンピックがあった年 ブルーインパルスが飛んでた
あれが浜松の航空自衛隊だった 昭和39年
ひこうき雲に色がついて五輪を描いたのを毎日眺めていた 小学校6年生の頃
将来の夢を聞かれると「ヘンタイとなってヒコウに走りたい」と語った

小学校4年の夏休みの日記帳に将来の夢が書いてあった
ファッションモデルなど 役者になりたいともあった
楽屋で話したら、似たような先輩・後輩が10人くらいいた

それを叶えようとなり歌舞伎「シュンカン」をやることにした
岩にしがみついて幕が上がるとすぐに幕がおりる「瞬間」という芝居(w

(ここからが話

役者になりたいと昔飛び出したブスケが旦那を久々訪ねる

ブスケ:
修業に上方に行った カタオカニザエモンの所に入った
カタオカドザエモンという名前になった
役は「忠臣蔵」のイノシシ あとはイヌ、ネズミ、トラ

旦那:十二支を順番にやってるのか

ブスケ:
腰元でセリフが「もうよい 次へ下がれ」と言われて「へへー」とさがる
芽が出ないと思い、こちらに戻ってきた
家柄・血筋が大事でいい役がつく

旦那:
落語家は家柄・血筋がないほうがいい
人類なら誰でもなれると聞いてるが


ブスケ:
ナカムラカンザブロウの婿をはってる役者・ナカムラカンブクロがいる
そこの弟子でナカムラズダブクロと言います
もじもじしてたら本名を聞かれて、ブスケと言うとナカムラブスケになった
歌舞伎座には出ない おととい急に出来た八百屋の裏手のかけ小屋に出ている

旦那:サーカス、ろくろ首の後がお前たちか

ブスケ:
入りがあまりよくない イチノタニ狂言をやってる
役はウマの足 中に2人いるからなかなか大変
前足は首の所作が難しいので兄弟子のイケブクロさんがやってる
後足ならなんとかなる

旦那:明日あたり友だち誘って行ってやろう 弁当の差し入れをする

ウマの足では誘ってもなかなか人が集まらないため
仕方なく弁当、酒、肴をつけて30人ほど集めて行くと
楽屋ではウナギ弁当の差し入れでブスケの株が上がる

幕が上がるが兄弟子が裏で昼寝している
起こすとすっかり酔ってる

30人も客が来ていると聞いて気合いはあるがフラフラの兄弟子
客は弁当などもらったお蔭でウマの足を褒める
「待ってました後足! 前の足を追い越せ~」

喜んで跳ねたブスケ
上に乗ってる親方が張子のウマの首にしがみつくと
ポキっと折れて、親方は落ち、兄弟子の顔が出た(w

「これは書替狂言だ 私は大好きなんだ」と野次が飛ぶ

幕を閉めるが、客が開けての大合戦して幕が落ちる
背景が倒れて、裏の家の塀にかかり、塀ごと倒れると
裏の女将さんが庭で行水をしてまっぱで立っていた(爆

「どーする どーする!」とまた野次が飛ぶ

ブスケは顔を覚えてもらおうと、顔を出して「ヒヒーン」
客:普通は前脚だろう? 後足、真面目にやれー!

旦那:首もないんだ これがほんとのウマの耳に見物


ドタバタ劇が見えるようなテンポよくて面白かった



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