過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
今回はみかん色のルーズリーフからご紹介。
mixiの日記を書きはじめたのが2005年8月7日から。
mixiに映画やライヴレポを全部書いていたわけじゃなさそうなので、
すでに書いたものはコピペ・補足・修正して、抜けていたものは追加で書いてみた。

photo1:Tabooのライヴレポ。
photo2:恵比寿での年越しも楽しかった!
photo3:部長の記事も多数ありv
昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。
あ、あとお笑い芸人さんらを呼び捨てに書いていることも深くお詫び申し上げます/謝罪
■『爆風即完LIVE 東京腸捻転~春宵一刻!!~2004』
テレビで『M-1』見たら、お笑いのテンション上がって、久々レンタル屋に行って、借りてみた。
●いつもここから
金髪のコがまだガリヤセの頃だ~! 2人とも滑舌悪いから、早口でたたみかける“どけどけ”ネタは、聞き取りにくいのが残念。
●江戸むらさき ショートコントの脱力系。
●長井秀和 まだ流行らせはじめか“間違いない”を、これでもかと連発。
●モジモジハンター
初見か? ダークなキャラで、シュールだし、好きかも。銀行強盗ネタ。
「今、口座ひらくと象が6コもらえますけど?」
●ダンディ坂野 面白くはないのに、ここまで長生きなタレントも貴重。継続こそ力なりを証明か。
●ドランクドラゴン
個性をつける講座。前見たかも。“とことんバカ”キャラが笑える。さすがの盛り上げ。
●劇団ひとり
演歌歌手。ズレてるけどキメてる、刑務所でのショー。MDの調子が悪くて急にスタイルを崩す。
●田上よしえ
前一度エンタかなにかで見た。女性ピン芸人で、古いスタイルではあるけど、演劇派。街角で詩を売るコント。
●シャカ
注目しつづけて早数年・・・のわりに伸びないねえ!w 真似っこされるサラリーマンネタ。ナンを出すとか色々やってる。
●ホームチーム
満員電車で乗り合わせた社長と係長。ラストはミュージカルになっちゃう展開が可笑しい。
■『M-1グランプリ2001完全版』
●中川家 川に流された子の救出+遅刻した時の様子→優勝
●チュートリアル 桃太郎とかの昔話をドラマ風に
●アメリカザリガニ ドライブスルー
ネタ。コレ大好きだけど、今のほうがイイ。
●おぎやはぎ 歌が下手なのにレコーディング。キライじゃない。
●キングコング 初めてネタ見た。勢いだけ? 合コンネタ。
●麒麟 ノーマークから。漫才を小説風に解説。
●ますだおかだ 審査員は最高得点。岡田が自殺ネタ。
●Don Doko Don なんか拍子抜け。デパートアナウンスもかぶったし。
●ハリガネロック 大阪バリバリ。文句ばかりでおもしろいか?
なんだろ、このムダな緊張感
審査委員長の島田紳助が司会も兼ねているのがそもそも。
審査員がたくさんいるのにコメントなしってのもヒドイ。一般審査員が札幌、大阪、東京?と分かれて、
点数の分かれ方がハンパなくて妙に・・・可笑しいw
ちなみに、この時の審査員は、いつものラサール石井、松ちゃん、小朝、きよしの他、青島幸男やらが入ってた。
アシスタントのコが、楽屋に行っても誰も喋ってないし、ネタ後のインタビューも中途半端。
登場曲も今の♪イケガンガン・・・ てやつが好きなのに違うし。
第1回目で、しかも生放送なのが、まだどこに行くか分からない面白さはあった。
にしても、これだけのメンツが6000組くらいから勝ち残ったのに、え、これで?って出来で、これも緊張感ゆえ?!
敗者復活もなし。セットもしょぼい。賞金1000万円は玄関に並べてある。
中川家が優勝したあとのホッとした涙にはちょい感動。
■『M-1グランプリ2002完全版』

●ハリガネロック やっぱつまんない。てか記憶にない。
●ますだおかだ 東京と大阪のCMの差? 合併ネタ。
●ダイノジ ヒーローに憧れるって火事になった場合
●テツandトモ なんでだろう。たしかに漫才と比較できない。
●フットボールアワー ファミレス、披露宴の司会ネタw
●笑い飯 ガサガサ入ってきて、機関車トーマスや、席譲るネタ、パン工場も爆!
●おぎやはぎ サラリーマン漫才? 結婚詐欺師w
●アメリカザリガニ カーチェイス。ちょっと弱かったなぁ・・・残念。
敗者復活は、スピードワゴン。
いつもの「甘~い!」じゃなく、戦隊もの。唇パープル、歯イエロー、目レッド、腹黒とか、好きだけどね。
年を追うごとに盛り上がっていく感じかな? 一般審査はなくなって、ネタが終わったら一旦ハケてから、すぐ点数つける。
総合司会は、きよしになって、楽屋インタビューはキムキムが登場。
審査員に中田カウスが入ったのはイイイけど、立川談志が怖い。テツトモに「ここに来るべきじゃない。ホメてんだよ」って、
コメントにいちいちドキドキハラハラするし
しかし、いやー増田くん、嬉しそーだった! 泣いてるの初めて見たし
ラストの感想が「ネタにした芸能人の方すみません。相方が考えたので」てちゃんと謙虚さと笑いもとってた。
でも、ここからの道もまた険しいんだろうね。
フットボールも笑い飯もごっさおもろいし/爆
敗者復活の会場は、隣りの野外で近い! エントリー数は1756。毎年見かける顔もいれば、この人誰?ってヒトもいる。
でも芸の世界は腕次第。いつ上がってくるかは分からない。
やたらにきよしが「緊張する」を連発してたな。
■『M-1グランプリ2003完全版』
●麒麟 声でいろいろ案内ネタ。トイレの下ネタあり。
●スピードワゴン “サッちゃん”の替え歌が全編に渡って消されてるって、ひどくない?
●笑い飯 紳助が99点の土器、民俗歴史博物館ネタ! こんだけ面白くて、どーして優勝しないの?!
●二丁拳銃 ラストチャンスでピクルスネタ。
●千鳥 ノーマーク。でも、やっぱっ千鳥の面白さって分からん。他と違うことをやってるのはスゴイけど。女の子と山へ虫捕りに行くネタ。
●アメリカザリガニ ニュースキャスターネタ。ファンだが、ここまでM-1で頑張ってたことは知らなかった。大阪で賞とってたんだ/驚
●フットボールアワー 結婚会見ネタ。○×とかけて・・・て勇気ある。
●りあるキッズ 7年目で高校生18歳!? 結婚生活ネタ。けっこうイイ点で4位。
敗者復活
●アンタッチャブル チーズバーガーに番号の???(メモ読み取れず)って爆。やっぱ面白い!
●笑い飯 かわいそうな象。学校の避難訓練。なんで子どもの頃のネタが多いんだろw
●アンタッチャブル よく見た合格発表ネタ。柴田のツッコミが褒められてさらに快調。
●フットボールアワー SMタクシードライバー、下ネタで優勝?!
司会を今田耕司にしたのは大正解。一気にお笑い大会の雰囲気になって、リラックスムードで楽しめる。
審査員も島田洋七、ナンちゃんら、いまのメンツと同じ。きよしが司会にまた入ってた。
これで2004年がチャブルだったから、この年は前哨戦だったってことだね。ラスト、誰も票を入れなかったのがフシギなくらい!
3組とも落ち着いてて、もう自分らの芸を確立してる感じで、自信持ってやってるところがイイ。
アワーもとくに涙もなく飄々と受け取ってたし。
■『イン・ザ・プール』(2005)
監督:三木聡 出演:松尾スズキ、オダギリジョー、市川実和子、田辺誠一 ほか
どっかズレてるけど、観た後はすがすがしい気分が残る。
みんなまともに生きてるハズが、積もり積もった小さな「ズレ」がいつかポーンと弾けた瞬間。
それまで、必死にしがみついてた「自分だと思っていた自分」が、そんなに本来の自分じゃなかったと気付く……なるほど。
そんなビッグバンで周囲に多少迷惑がかかったとしても、たがが外れて本来あるべき姿に戻ったなら、いーんじゃない?
松尾部長は「いいとも」にプロモで出た時、「いいんですかネ、僕みたいのが主演で。
今日もフツーに新宿まで電車で来たけど、誰からも何も言われなかったし…」笑
なんてゆってたけど、この伊良部役は、彼じゃなきゃ面白くない!
シュガー・ベイブの♪DOWN TOWN がエンドロールで流れたのはツボ。私の隠れたお気に入りの1曲
これ聴くと「ひょうきん族」のエンディングでかかってたのを思い出す。
あぁ、今週も終わりか~って、祭りのあとみたいな一抹の寂しさを感じる。
DVD特典は出演者のインタビュー&メイキング。
監督の三木聡さんは、なかなかユニークなキャリアの人らしい。
大好きだったネプの「笑う犬シリーズ」や「ダウンタウンのごっつええ感じ」とかにも関与。
もっと調べたら、あの迷曲「エキセントリック少年ボウイのテーマ」の作詞補佐も手がけたらしい/爆
ギリギリのとこで折り合いをつけて、バランスとって生きてる私たち現代人。
そんなに他人と自分で作り上げたルールの中に、自分を押し込めなくてもいいんじゃないか?
…でも、難しいんだよね、実際は。
■『THE有頂天ホテル』(2006)(劇場にて

監督:三谷幸喜 出演:役所広司、松たか子、香取慎吾、佐藤浩市、篠原涼子、西田敏行 ほか
それぞれの事情を抱えた人々が、大晦日のホテルでのカウントダウンパーティーに向けて繰り広げる人間模様が複雑に交錯して、ドタバタ喜劇と化す。
三谷幸喜の得意なシチュエーションコメディ。どんな些細な出来事も、もれなく次への伏線に生きてくる。
とにかく笑った! しまいには泣き笑い!
出演者がほんとにスゴイ。
役所広司と原田美枝子さんの豪華な顔合せが、ドラマの中心を支える。
役所さんさえいれば、日本映画はこれからも安泰だろう/笑
「TRICK」で仲間&阿部とともに怪演を見せた生瀬勝久さんもイイ味出してる。
ストーリーを話すとそのままネタバレになるから、ここでは控えて、観てのお楽しみ♪
ギリギリまでドタバタで畳み込むかと思いきや、ラストは穏やかに締めくくっていたのが意外。
「みんなのいえ」「ラヂオの時間」もぜひおススメ。
笑いながら、最近考えていたこととちゃんとリンクしてたから驚いた
時々、自分なんか1人くらいいなくても世の中全然変わらないんだろうと思うこともあるけど、
自分も複雑に絡み合った車輪の1つで、色々悩んであがいたりしていることも
誰かの励みにつながってたりして、自分のパートはどんなにちっぽけでも、自分にしかできないんだってこと。
「どうして自分のありのままじゃダメだと思うの?」
「やりたいようにやってみればイイ」
人間関係や社会の仕組みの中で、なかなか地を出すのは勇気がいる。
イイ部分ばかりを寄せ集めた“演じてる自分”を信じてるほうがよっぽどラクだ。
そのうちどれが本当の自分なのか分からなくなってしまった。
時にカッコ悪くても、周りに笑われても、失敗か成功か分からなくても、やりたいことをやりたいようにやってみる。
難しいけど、いま一番必要なことかもしれない。
■アンガールズ『ナタリー』(2004)
かなりゆるいw 一番盛り上がってた頃に見たら、もっと違ってたかな?
いままで見たネタの総集編。「空手」「高校球児」「警察官」(「ストーーーップ、都民が見てる」)「カレー」は初見。
ショートコントは2パターンに分けてある。この微妙な間と、田中っちのツッコミ方が面白い。
「テキサス」の広島死闘篇は笑える! 途中途中Vシネはさんでって、みょーにハマる。広島弁の吹替えがイイ!
オマケは、これまたゆるーい「にらめっこ」。10パターンあって、それぞれ「勝った/負けた」→「もう一度/やらない」を選べて、
それに対する2人のリアクションまであるから、つい10コ全部見ちゃったw
あ、あとは「動物の捕まえ方」って、ちょっとMPみたいなくだらんロケものもあり。
上野動物園?で、ハトが捕まらないってオチ。
エンディングトークはつま先立ちで、これがお笑いニューウェーヴだっ
それにしても、ほっそいなあ!!
■『すべてが狂ってる』(1960)

監督:鈴木清順 出演:川地民夫、禰津良子 ほか
思わぬ収穫。それともDVD化されたのが最近なのか? 今まで観たくてもどこにも置いてなかったこの1本。
タイトルといい、撮り方やセリフ、1シーンごとが新鮮で、絵になる美しさ。
繊細でつねに強い不安とフラストレーションを抱えた青年役・川地民夫が、
まるで「理由なき反抗」のジミー・ディーンみたいだ。
モデル出身で鈴木清順監督もお気に入りだったという禰津良子は、
ヌーベルバーグのフランス女優的な美しさと演技力、存在感で新人らしからぬ魅力。
モダン・ジャズの使われ方もおしゃれ
戦争で父を亡くした次郎は母と2人暮らし。混乱期で互いに支え合わなければ
生きてゆけなかった母と愛人の関係に苛立ち、若さゆえのまっすぐさから
次郎はゆすりや車を盗んだりして身を堕としてゆく。
冒頭の戦争シーンから一転して、映画館から出てくる現代っ子らへの移り方が斬新で意表を突く。
「いいコなのよ、本当は」
「じゃあ、こう書いたほうがいいのかい? “すべてが狂ってる”と」
いつの時代もジェネレーションギャップがあった。
この時の若者が今では私たちの親世代で、「今の若者は言葉遣いや、服装が乱れてる」と嘆いている。
■『FESTIVAL EXPRESS』(2005)

監督:ボブ・スミートン
すべてのR&Rを愛する人たちに。とんでもない1本を見つけた
'70のヒッピームーヴメントとロックフェス全盛の只中で、
5日間列車を貸しきって、クレイジーなミュージシャンたちを乗せて、
カナダを東から西へと走らせ、途中止まってはフェスをするという、酒
とドラッグと24時間鳴り響く音楽の祭り
以前、ミュージシャンの伝記本にハマってた時、ザ・バンドやジャニスの本でも書かれていたものの貴重な記録フィルムだ。
●収録バンド・曲の抜粋
♪Cosey Jones/GRATEFUL DEAD
♪Slippin & Sliding
♪The Weiht
♪I shall be released/THE BAND(最高。リチャードがやたら高い声で歌ってる
♪Rock & Roll is here to stay/SHA NA NA(ものスゴイテンション高っ/笑
♪CC Rider/Ian & Sylvia & The Great Speckled Bird(ものスゴイビブラートかけた女性ヴォーカル/笑
BUDDY GUY BLUES BAND、FLYING BURRITO BROTHERS、MASHMAKHAN ほか。
6万人の大観衆。屋根に登って聴いてる人も多数/危険
「音楽はタダで見せるべきだ」と暴動も起こり、ガルシアの提案で近くの公園でフリーライブを開いた。
この作品で最も注目すべきは、私の最大リスペクトなJANIS JOPLIN
♪Cry Baby
♪Tell Mama
ラストも列車内のジャムと思われる♪Me & Bobby McGee が流れた。
この圧倒的なステージパフォーマンスと存在感。
100年に1度現れるかいなかと云われた女性ブルース・シンガー。
列車内でリック・ダンコとガルシアと共に歌う姿もある。
紫の大きなサングラスに、紫のドレスで、煙草を立てて吸うジャニスに
G「初めて見た日から愛しているんだよ」
J「また、ウソばっかり。楽しくてやめられない!
」

主催者に感謝の意を表してプレゼント。
J「列車の模型はこの゛思い出゛のために、テキーラ1箱は“今後もやり続ける”ために」
「今度またやる時も呼んでね!」
赤い羽根飾りと、豊かに伸ばした金色の髪を風になびかせて、
魂の底からふりしぼるように歌うジャニス。泣ける。
たしかに彼女はここに活き活きとして生きていた。
ガルシアと共に樽のように飲みながら/苦笑
ジャニスは「寝てなんかいられない。その間にパーティーを逃してしまうかもしれないじゃない!?」と云っていたっけ。

Let's carry on a party, man!!!
追。リック・ダンコが'99年12月に亡くなったと今知った。
56歳の誕生日を迎えた翌日に。早すぎる。麻薬関連の騒ぎもあったけど、
あの屈託ない笑顔、自由に重ね合わせるような歌声が好きだった。
■『オルランド』(1992)

監督・脚本:サリー・ポッター 原作:バージニア・ウルフ
出演:ティルダ・スウィントン
ほか
ずっと前から気になってて、どこにも見つけられなかった1作。
裕福な貴族に生まれたオルランド(男)は、エリザベス女王から「老いるなかれ」と言われて屋敷と富を与えられる。
そして時空を超え、性別を超えて、幾つもの人生を味わう。
どの時代でも、女性の人間としての尊厳はおろかその自由すら認められず、
結婚することで辛うじて人間に近い扱いを「許されて」きた。
アメリカを目指す力強く自由を求めて旅をする青年にすらついて行くことを断るオルランド(女)。
「そこに私の自由はない」と。
この一瞬一瞬を完全な“個としての自分”として味わうこと。
そこには常に素晴らしい音楽と詩と文学と演劇があった。
人生を芸術として生きるということ。
このタイミングでこの主題!
自分の身の周りの事象に、何の先入観もなく、ただ常に意識的でありさえすれば、
世の中のあらゆることが壮大な学びに向かって慈愛に満ちた示唆に溢れていることが分かる。
主演のユニセックスな魅力のティルダ・スウィントン。
こんな線の細い女優が好き。ナルニアにも出演が楽しみ。そのほかも観てみたい。
デザイナーは『ベイビー・オブ・マコン』『プロスペローの本』『コックと泥棒~』のスタッフ。なるほど同じ系統。
「悲しいの?」
「いいえ幸せなの。ホラ見て」
♪ついに過去から 切り離されて
手招く未来からも 解放されて
突き抜けて 壁を突き抜けて
私はもう女でもなく 男でもない
顔は人間で 一人に溶け合った
この地球にいて 同時に宇宙にも存在する
この世に生まれ 同時に死を迎えている

Here I am, again!!!
今回はみかん色のルーズリーフからご紹介。
mixiの日記を書きはじめたのが2005年8月7日から。
mixiに映画やライヴレポを全部書いていたわけじゃなさそうなので、
すでに書いたものはコピペ・補足・修正して、抜けていたものは追加で書いてみた。



photo1:Tabooのライヴレポ。
photo2:恵比寿での年越しも楽しかった!
photo3:部長の記事も多数ありv
昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。
あ、あとお笑い芸人さんらを呼び捨てに書いていることも深くお詫び申し上げます/謝罪
■『爆風即完LIVE 東京腸捻転~春宵一刻!!~2004』
テレビで『M-1』見たら、お笑いのテンション上がって、久々レンタル屋に行って、借りてみた。
●いつもここから
金髪のコがまだガリヤセの頃だ~! 2人とも滑舌悪いから、早口でたたみかける“どけどけ”ネタは、聞き取りにくいのが残念。
●江戸むらさき ショートコントの脱力系。
●長井秀和 まだ流行らせはじめか“間違いない”を、これでもかと連発。
●モジモジハンター
初見か? ダークなキャラで、シュールだし、好きかも。銀行強盗ネタ。
「今、口座ひらくと象が6コもらえますけど?」
●ダンディ坂野 面白くはないのに、ここまで長生きなタレントも貴重。継続こそ力なりを証明か。
●ドランクドラゴン
個性をつける講座。前見たかも。“とことんバカ”キャラが笑える。さすがの盛り上げ。
●劇団ひとり
演歌歌手。ズレてるけどキメてる、刑務所でのショー。MDの調子が悪くて急にスタイルを崩す。
●田上よしえ
前一度エンタかなにかで見た。女性ピン芸人で、古いスタイルではあるけど、演劇派。街角で詩を売るコント。
●シャカ
注目しつづけて早数年・・・のわりに伸びないねえ!w 真似っこされるサラリーマンネタ。ナンを出すとか色々やってる。
●ホームチーム
満員電車で乗り合わせた社長と係長。ラストはミュージカルになっちゃう展開が可笑しい。
■『M-1グランプリ2001完全版』
●中川家 川に流された子の救出+遅刻した時の様子→優勝
●チュートリアル 桃太郎とかの昔話をドラマ風に
●アメリカザリガニ ドライブスルー

●おぎやはぎ 歌が下手なのにレコーディング。キライじゃない。
●キングコング 初めてネタ見た。勢いだけ? 合コンネタ。
●麒麟 ノーマークから。漫才を小説風に解説。
●ますだおかだ 審査員は最高得点。岡田が自殺ネタ。
●Don Doko Don なんか拍子抜け。デパートアナウンスもかぶったし。
●ハリガネロック 大阪バリバリ。文句ばかりでおもしろいか?
なんだろ、このムダな緊張感

審査員がたくさんいるのにコメントなしってのもヒドイ。一般審査員が札幌、大阪、東京?と分かれて、
点数の分かれ方がハンパなくて妙に・・・可笑しいw
ちなみに、この時の審査員は、いつものラサール石井、松ちゃん、小朝、きよしの他、青島幸男やらが入ってた。
アシスタントのコが、楽屋に行っても誰も喋ってないし、ネタ後のインタビューも中途半端。
登場曲も今の♪イケガンガン・・・ てやつが好きなのに違うし。
第1回目で、しかも生放送なのが、まだどこに行くか分からない面白さはあった。
にしても、これだけのメンツが6000組くらいから勝ち残ったのに、え、これで?って出来で、これも緊張感ゆえ?!
敗者復活もなし。セットもしょぼい。賞金1000万円は玄関に並べてある。
中川家が優勝したあとのホッとした涙にはちょい感動。
■『M-1グランプリ2002完全版』

●ハリガネロック やっぱつまんない。てか記憶にない。
●ますだおかだ 東京と大阪のCMの差? 合併ネタ。
●ダイノジ ヒーローに憧れるって火事になった場合
●テツandトモ なんでだろう。たしかに漫才と比較できない。
●フットボールアワー ファミレス、披露宴の司会ネタw
●笑い飯 ガサガサ入ってきて、機関車トーマスや、席譲るネタ、パン工場も爆!
●おぎやはぎ サラリーマン漫才? 結婚詐欺師w
●アメリカザリガニ カーチェイス。ちょっと弱かったなぁ・・・残念。
敗者復活は、スピードワゴン。
いつもの「甘~い!」じゃなく、戦隊もの。唇パープル、歯イエロー、目レッド、腹黒とか、好きだけどね。
年を追うごとに盛り上がっていく感じかな? 一般審査はなくなって、ネタが終わったら一旦ハケてから、すぐ点数つける。
総合司会は、きよしになって、楽屋インタビューはキムキムが登場。
審査員に中田カウスが入ったのはイイイけど、立川談志が怖い。テツトモに「ここに来るべきじゃない。ホメてんだよ」って、
コメントにいちいちドキドキハラハラするし

しかし、いやー増田くん、嬉しそーだった! 泣いてるの初めて見たし

ラストの感想が「ネタにした芸能人の方すみません。相方が考えたので」てちゃんと謙虚さと笑いもとってた。
でも、ここからの道もまた険しいんだろうね。
フットボールも笑い飯もごっさおもろいし/爆
敗者復活の会場は、隣りの野外で近い! エントリー数は1756。毎年見かける顔もいれば、この人誰?ってヒトもいる。
でも芸の世界は腕次第。いつ上がってくるかは分からない。
やたらにきよしが「緊張する」を連発してたな。
■『M-1グランプリ2003完全版』
●麒麟 声でいろいろ案内ネタ。トイレの下ネタあり。
●スピードワゴン “サッちゃん”の替え歌が全編に渡って消されてるって、ひどくない?

●笑い飯 紳助が99点の土器、民俗歴史博物館ネタ! こんだけ面白くて、どーして優勝しないの?!
●二丁拳銃 ラストチャンスでピクルスネタ。
●千鳥 ノーマーク。でも、やっぱっ千鳥の面白さって分からん。他と違うことをやってるのはスゴイけど。女の子と山へ虫捕りに行くネタ。
●アメリカザリガニ ニュースキャスターネタ。ファンだが、ここまでM-1で頑張ってたことは知らなかった。大阪で賞とってたんだ/驚
●フットボールアワー 結婚会見ネタ。○×とかけて・・・て勇気ある。
●りあるキッズ 7年目で高校生18歳!? 結婚生活ネタ。けっこうイイ点で4位。
敗者復活
●アンタッチャブル チーズバーガーに番号の???(メモ読み取れず)って爆。やっぱ面白い!
●笑い飯 かわいそうな象。学校の避難訓練。なんで子どもの頃のネタが多いんだろw
●アンタッチャブル よく見た合格発表ネタ。柴田のツッコミが褒められてさらに快調。
●フットボールアワー SMタクシードライバー、下ネタで優勝?!

司会を今田耕司にしたのは大正解。一気にお笑い大会の雰囲気になって、リラックスムードで楽しめる。
審査員も島田洋七、ナンちゃんら、いまのメンツと同じ。きよしが司会にまた入ってた。
これで2004年がチャブルだったから、この年は前哨戦だったってことだね。ラスト、誰も票を入れなかったのがフシギなくらい!
3組とも落ち着いてて、もう自分らの芸を確立してる感じで、自信持ってやってるところがイイ。
アワーもとくに涙もなく飄々と受け取ってたし。
■『イン・ザ・プール』(2005)
監督:三木聡 出演:松尾スズキ、オダギリジョー、市川実和子、田辺誠一 ほか
どっかズレてるけど、観た後はすがすがしい気分が残る。
みんなまともに生きてるハズが、積もり積もった小さな「ズレ」がいつかポーンと弾けた瞬間。
それまで、必死にしがみついてた「自分だと思っていた自分」が、そんなに本来の自分じゃなかったと気付く……なるほど。
そんなビッグバンで周囲に多少迷惑がかかったとしても、たがが外れて本来あるべき姿に戻ったなら、いーんじゃない?
松尾部長は「いいとも」にプロモで出た時、「いいんですかネ、僕みたいのが主演で。
今日もフツーに新宿まで電車で来たけど、誰からも何も言われなかったし…」笑
なんてゆってたけど、この伊良部役は、彼じゃなきゃ面白くない!
シュガー・ベイブの♪DOWN TOWN がエンドロールで流れたのはツボ。私の隠れたお気に入りの1曲

これ聴くと「ひょうきん族」のエンディングでかかってたのを思い出す。
あぁ、今週も終わりか~って、祭りのあとみたいな一抹の寂しさを感じる。
DVD特典は出演者のインタビュー&メイキング。
監督の三木聡さんは、なかなかユニークなキャリアの人らしい。
大好きだったネプの「笑う犬シリーズ」や「ダウンタウンのごっつええ感じ」とかにも関与。
もっと調べたら、あの迷曲「エキセントリック少年ボウイのテーマ」の作詞補佐も手がけたらしい/爆
ギリギリのとこで折り合いをつけて、バランスとって生きてる私たち現代人。
そんなに他人と自分で作り上げたルールの中に、自分を押し込めなくてもいいんじゃないか?
…でも、難しいんだよね、実際は。
■『THE有頂天ホテル』(2006)(劇場にて

監督:三谷幸喜 出演:役所広司、松たか子、香取慎吾、佐藤浩市、篠原涼子、西田敏行 ほか
それぞれの事情を抱えた人々が、大晦日のホテルでのカウントダウンパーティーに向けて繰り広げる人間模様が複雑に交錯して、ドタバタ喜劇と化す。
三谷幸喜の得意なシチュエーションコメディ。どんな些細な出来事も、もれなく次への伏線に生きてくる。
とにかく笑った! しまいには泣き笑い!

出演者がほんとにスゴイ。
役所広司と原田美枝子さんの豪華な顔合せが、ドラマの中心を支える。
役所さんさえいれば、日本映画はこれからも安泰だろう/笑
「TRICK」で仲間&阿部とともに怪演を見せた生瀬勝久さんもイイ味出してる。
ストーリーを話すとそのままネタバレになるから、ここでは控えて、観てのお楽しみ♪
ギリギリまでドタバタで畳み込むかと思いきや、ラストは穏やかに締めくくっていたのが意外。
「みんなのいえ」「ラヂオの時間」もぜひおススメ。
笑いながら、最近考えていたこととちゃんとリンクしてたから驚いた

時々、自分なんか1人くらいいなくても世の中全然変わらないんだろうと思うこともあるけど、
自分も複雑に絡み合った車輪の1つで、色々悩んであがいたりしていることも
誰かの励みにつながってたりして、自分のパートはどんなにちっぽけでも、自分にしかできないんだってこと。
「どうして自分のありのままじゃダメだと思うの?」
「やりたいようにやってみればイイ」
人間関係や社会の仕組みの中で、なかなか地を出すのは勇気がいる。
イイ部分ばかりを寄せ集めた“演じてる自分”を信じてるほうがよっぽどラクだ。
そのうちどれが本当の自分なのか分からなくなってしまった。
時にカッコ悪くても、周りに笑われても、失敗か成功か分からなくても、やりたいことをやりたいようにやってみる。
難しいけど、いま一番必要なことかもしれない。
■アンガールズ『ナタリー』(2004)
かなりゆるいw 一番盛り上がってた頃に見たら、もっと違ってたかな?
いままで見たネタの総集編。「空手」「高校球児」「警察官」(「ストーーーップ、都民が見てる」)「カレー」は初見。
ショートコントは2パターンに分けてある。この微妙な間と、田中っちのツッコミ方が面白い。
「テキサス」の広島死闘篇は笑える! 途中途中Vシネはさんでって、みょーにハマる。広島弁の吹替えがイイ!
オマケは、これまたゆるーい「にらめっこ」。10パターンあって、それぞれ「勝った/負けた」→「もう一度/やらない」を選べて、
それに対する2人のリアクションまであるから、つい10コ全部見ちゃったw
あ、あとは「動物の捕まえ方」って、ちょっとMPみたいなくだらんロケものもあり。
上野動物園?で、ハトが捕まらないってオチ。
エンディングトークはつま先立ちで、これがお笑いニューウェーヴだっ

それにしても、ほっそいなあ!!
■『すべてが狂ってる』(1960)

監督:鈴木清順 出演:川地民夫、禰津良子 ほか
思わぬ収穫。それともDVD化されたのが最近なのか? 今まで観たくてもどこにも置いてなかったこの1本。
タイトルといい、撮り方やセリフ、1シーンごとが新鮮で、絵になる美しさ。
繊細でつねに強い不安とフラストレーションを抱えた青年役・川地民夫が、
まるで「理由なき反抗」のジミー・ディーンみたいだ。
モデル出身で鈴木清順監督もお気に入りだったという禰津良子は、
ヌーベルバーグのフランス女優的な美しさと演技力、存在感で新人らしからぬ魅力。
モダン・ジャズの使われ方もおしゃれ

戦争で父を亡くした次郎は母と2人暮らし。混乱期で互いに支え合わなければ
生きてゆけなかった母と愛人の関係に苛立ち、若さゆえのまっすぐさから
次郎はゆすりや車を盗んだりして身を堕としてゆく。
冒頭の戦争シーンから一転して、映画館から出てくる現代っ子らへの移り方が斬新で意表を突く。
「いいコなのよ、本当は」
「じゃあ、こう書いたほうがいいのかい? “すべてが狂ってる”と」
いつの時代もジェネレーションギャップがあった。
この時の若者が今では私たちの親世代で、「今の若者は言葉遣いや、服装が乱れてる」と嘆いている。
■『FESTIVAL EXPRESS』(2005)

監督:ボブ・スミートン
すべてのR&Rを愛する人たちに。とんでもない1本を見つけた

'70のヒッピームーヴメントとロックフェス全盛の只中で、
5日間列車を貸しきって、クレイジーなミュージシャンたちを乗せて、
カナダを東から西へと走らせ、途中止まってはフェスをするという、酒


以前、ミュージシャンの伝記本にハマってた時、ザ・バンドやジャニスの本でも書かれていたものの貴重な記録フィルムだ。
●収録バンド・曲の抜粋
♪Cosey Jones/GRATEFUL DEAD
♪Slippin & Sliding
♪The Weiht
♪I shall be released/THE BAND(最高。リチャードがやたら高い声で歌ってる
♪Rock & Roll is here to stay/SHA NA NA(ものスゴイテンション高っ/笑
♪CC Rider/Ian & Sylvia & The Great Speckled Bird(ものスゴイビブラートかけた女性ヴォーカル/笑
BUDDY GUY BLUES BAND、FLYING BURRITO BROTHERS、MASHMAKHAN ほか。
6万人の大観衆。屋根に登って聴いてる人も多数/危険
「音楽はタダで見せるべきだ」と暴動も起こり、ガルシアの提案で近くの公園でフリーライブを開いた。
この作品で最も注目すべきは、私の最大リスペクトなJANIS JOPLIN

♪Cry Baby
♪Tell Mama
ラストも列車内のジャムと思われる♪Me & Bobby McGee が流れた。
この圧倒的なステージパフォーマンスと存在感。
100年に1度現れるかいなかと云われた女性ブルース・シンガー。
列車内でリック・ダンコとガルシアと共に歌う姿もある。
紫の大きなサングラスに、紫のドレスで、煙草を立てて吸うジャニスに
G「初めて見た日から愛しているんだよ」
J「また、ウソばっかり。楽しくてやめられない!


主催者に感謝の意を表してプレゼント。
J「列車の模型はこの゛思い出゛のために、テキーラ1箱は“今後もやり続ける”ために」
「今度またやる時も呼んでね!」
赤い羽根飾りと、豊かに伸ばした金色の髪を風になびかせて、
魂の底からふりしぼるように歌うジャニス。泣ける。
たしかに彼女はここに活き活きとして生きていた。
ガルシアと共に樽のように飲みながら/苦笑
ジャニスは「寝てなんかいられない。その間にパーティーを逃してしまうかもしれないじゃない!?」と云っていたっけ。

Let's carry on a party, man!!!
追。リック・ダンコが'99年12月に亡くなったと今知った。
56歳の誕生日を迎えた翌日に。早すぎる。麻薬関連の騒ぎもあったけど、
あの屈託ない笑顔、自由に重ね合わせるような歌声が好きだった。
■『オルランド』(1992)

監督・脚本:サリー・ポッター 原作:バージニア・ウルフ
出演:ティルダ・スウィントン

ずっと前から気になってて、どこにも見つけられなかった1作。
裕福な貴族に生まれたオルランド(男)は、エリザベス女王から「老いるなかれ」と言われて屋敷と富を与えられる。
そして時空を超え、性別を超えて、幾つもの人生を味わう。
どの時代でも、女性の人間としての尊厳はおろかその自由すら認められず、
結婚することで辛うじて人間に近い扱いを「許されて」きた。
アメリカを目指す力強く自由を求めて旅をする青年にすらついて行くことを断るオルランド(女)。
「そこに私の自由はない」と。
この一瞬一瞬を完全な“個としての自分”として味わうこと。
そこには常に素晴らしい音楽と詩と文学と演劇があった。
人生を芸術として生きるということ。
このタイミングでこの主題!
自分の身の周りの事象に、何の先入観もなく、ただ常に意識的でありさえすれば、
世の中のあらゆることが壮大な学びに向かって慈愛に満ちた示唆に溢れていることが分かる。
主演のユニセックスな魅力のティルダ・スウィントン。
こんな線の細い女優が好き。ナルニアにも出演が楽しみ。そのほかも観てみたい。
デザイナーは『ベイビー・オブ・マコン』『プロスペローの本』『コックと泥棒~』のスタッフ。なるほど同じ系統。
「悲しいの?」
「いいえ幸せなの。ホラ見て」
♪ついに過去から 切り離されて
手招く未来からも 解放されて
突き抜けて 壁を突き抜けて
私はもう女でもなく 男でもない
顔は人間で 一人に溶け合った
この地球にいて 同時に宇宙にも存在する
この世に生まれ 同時に死を迎えている

Here I am, again!!!