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メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『私がクマにキレた理由』(2007)

2011-05-02 23:28:33 | 映画
『私がクマにキレた理由』(The Nanny Diaries)(2007)アメリカ
監督・脚本:シャリ・スプリンガー・バーマン、ロバート・プルチーニ
出演:スカーレット・ヨハンソン、ローラ・リニー、ポール・ジアマッティ、ニコラス・アート、アリシア・キーズ、クリス・エヴァンス、ドナ・マーフィー ほか

「自分のやりたいことって何?」
「そもそも自分ってどんな人間?」

story
アニーは大学を出て、かねてから母親に言われていた一流企業への面接を受けに行くが、
「あなたはどんな人ですか?」ていうカンタンな質問の答えにすっかり詰まって、逃げ出してしまう
キャリアウーマンらしき女性を見てもピンと来ず、公園のベンチで鳩にエサをやるオバサンになってしまうのか?と悩んでいると、
自転車にぶつかりそうになっている少年グレイヤーを助けたのがキッカケで、ナニーのバイトを始めることに。

グレイヤーはわがままたっぷりな男の子。でも、それは孤独の裏返しだった。
父ミスターX氏は金儲けの仕事と浮気、母は夫に相手にされない欲求不満から様々な催しやショッピングに明け暮れ、
2人とも息子のことを邪魔者かオモチャ扱いしかしていなかった。

24時間、休みなしで奉仕して、自分を見失ってしまうアニー。母にもウソをついて誤魔化している。
雇い主の住むマンションの上階にいる青年と知り合うも、ナニーにカレシはご法度!
ミスターX氏に口説かれたり、ナニーカメラでチェックされたりで、アニーはもう爆発限界になる


大学を出たばかりの20歳そこそこで、自分がどんな人間かハキハキ言える人のほうがインチキ臭いよねぇ
歳をとったら必ず分かるってものでもないし、それだけ人生は複雑で、日々刻々と変化しているわけだし。
もしハキハキ答えられる人がいたら、面接用、対人用に都合のよいペルソナを披露しているか、
「自分はこうありたい」「こう見られたい」という願望じゃないのかな。

憧れるセレブライフであっても、そこに「正直な自分」がいなければ、すべて上っ面だけの空しい虚構に過ぎないと知って、
途中で辞めたくても、孤独な少年と、奥さんに対する愛情、責任感でなかなか言い出せないアニー。
「さっぱり辞めて、バカンスに行こうよ」なんて誘うカレシは、
彼女を元気づけようとしてるのかもだけど、なんだかちょっと無責任に見えた
中途半端に投げ出しても、結局気になるし、なんの成長にもならないもんねえ。

アニーの母は「若くて、自由なんだから、なんでもやれるじゃない!」と言いつつも、
一人娘には一流企業に就職して金を稼いで、ゆくゆくは青年実業家とでも結婚して家庭を持ってほしいと期待している。
娘を育てるのに自分のやりたいことも我慢していた、そんな母親の苦労や期待の大きさを知っているからこそ、
ガッカリさせたくなくて嘘をついてしまった気持ちがよく分かる。

セクシー女優として人気のヨハンソンは、あまり好きなタイプじゃないんだけど、
ニュージャージーから来たちょっとダサめな等身大の女の子役を好演していて、演技の幅を見せている。
人類学専攻だけあって、街を歩いているいかにもパターンにハマってる人物像を観察しながら、
自分の進路を模索するってゆう展開が面白い。


自由と夢の国、アメリカにも、生まれた土地や環境、稼ぎの大小による壁、差別がある。
お金や教養があってもなくても、それぞれ抱えている問題があって、
それらを1つ1つ乗り越えて学んでいく過程は同じなんだ。


映像特典は、メイキング:凡人から見た金持ちの暮らしぶり、原作者の告白、ファニーカット集、
削除シーン集、オリジナル版劇場予告、日本版劇場予告集。



「観察者になろうとしたのに、私は人生の“傍観者”になっていた」

「人類学者たちは、こう信じている“自分の世界を理解するためには、未知の世界に身を沈めるべきだ”と」



『もやしもん』(全11話)

2011-05-02 09:12:56 | マンガ&アニメ
『もやしもん』(全11話)
原作:石川雅之 監督:矢野雄一郎

カリキュラム(op theme)作詞・歌:依布サラサ 作曲:Anders Hellgren & davld Myhr 編曲:松田岳二

Rocket(ed theme)作詞:Hiroyuki Hayashi 作曲:Hiroyuki Hayashi、Fumi 編曲・歌:POLYSICS

2007年10月11日 - 12月20放送。
知人から面白いと教えてもらって、ずっと気になっていたので、やっと借りてみた♪
エンディングテーマはポリが歌ってるんだあ! OPには実写とCGの合成?よくできてるv

あらすじ
都内の農大に入学した酒屋の息子・結城と、「もやし屋」こと種麹屋の息子・沢木。
沢木は幼い頃から菌が見える特異体質。祖父の旧友・樹教授にその能力を認められ、なにかと研究を手伝わされる。
なぜかボンデージファッションの助手・長谷川 遥は、沢木の能力を信じず、ライバル心をむき出しにしてくる。
密造酒造りに失敗し、古い校舎も壊したことで借金を負った先輩の美里(笑い飯の西田幸治そっくり)・川浜も仲間に。

突然始まった「春祭」では、校内を封鎖し、完全に自給自足となる(「友だち」出現?!
現金の代わりに校票が使われ、教授の作った怪しげな媚薬を巡って争いとなる。

沢木は、休校していた結城がゴスロリの格好でバイトしてるのを見たショックで、菌が見えなくなってしまう。
ラストはなんだかふつーに友情物語になっちゃってたけど、「菌はいつも側にいるよ」って、
嬉しいよーな、気持ち悪いよーな、複雑な気持ちw


ゆるキャラ大好き!!!
毎回巻末には菌たちによる小ネタ「菌劇場(菌劇)」もある/爆
まさか菌が主人公のアニメができるとはねぇ・・・しかも感情持ってるしw
でも、これをF氏が見たら卒倒もんだな。それとも菌に対して親近感持つかな?(ダメか
第4話の「あちこち菌祭り」で、沢木が腹痛で病院に運ばれて、「病院は菌祭りだからイヤなんだよ」てセリフはヤヴァくない?

とにかく一番カワイイのは「オリゼー」
沢木の実家の味噌にもたくさんついてて、「あ!沢木だぁ~」なんて挨拶してきたりw

元々の細菌の形を模しながらも、たくさんの菌たちを、それぞれ特徴づけながらデザイン化する作業は大変だったろうな。
メインメニューのつくりも可愛い。

実写ドラマ化もされたのか?!/驚


「かもすぞ~!」