メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

探偵犬クロ

2009-09-29 19:29:32 | 
少年探偵シリーズ13『サーカスの怪人』
江戸川乱歩/作 柳瀬茂/カバー絵・山内秀一/挿し絵 吉崎正巳/装てい
サーカスの象の上に骸骨人間が乗っかってる絵を見ただけで、実はもう、
犯人は二十面相でしょ?てバレバレなんだけどw、今作で初めて二十面相の素性が明かされている。
遠藤平吉という名で、『グランド・サーカス団』というサーカス団の元団員。
笠原太郎という仲間に二代目団長の座を奪われ、サーカス団を去った後に復讐を企てる話。
といっても、この時点でもう明智は彼の実名も知っていて、二十面相だということも見破っている。
笠原を閉じ込めて、息子を誘拐したりしてるのも、明智への挑戦という意味も大きい。

人騒がせな男だけれど、彼のいいところは、「血を見るのがきらい」で、
「人を傷つけたり殺したりする、残酷なふるまいは、一度もしたことがない」から、
ある意味安心して見ていられるんだよね
少年を誘拐してきても「殺したりしないから安心しろ。食事も3度運ばせるし、
ベッドやトイレもあるよ」とステキな待遇。

骸骨人間てゆっても黒タイツに白く骨が描いてあるだけで、単に脱いだり着たりしてただけだし。
ラストはなぜかサーカスに戻って空中ブランコとかを披露して得意げになってるうちに
小林少年に見つかって、警官に囲まれ、クマになったり、馬で逃げたりした末、
明智の投げ縄にかかって観念してしまう。「首にこんな傷ができたよ」て愚痴ってちょっと情けない

それにしてもウィキに書いてあった、
「初代二十面相は『妖怪博士』で死に、戦後の『青銅の魔人』以降は遠藤平吉――すなわち『サーカスの怪人』で二十面相の正体として描かれている人物――が後を継ぐ。」ってゆう複数人説がずぅっと気にかかっている。
それから今作でもまた小林少年は可愛い女中さんに扮して、だれも気づかないところをみると
そうとう実際も可愛い少年なんだろうと想像させる。彼もまた謎だらけなんだよね。


江戸川乱歩の少年探偵団シリーズ(26)
26巻分のストーリー解説がある。ミステリーばっかり読んでるってスゴイ!


Recycle Gallery NEWS
先日ポストにリサイクルショップのチラシが入ってた。衣類も受け付けてるんだ~ちょっと気になる。



「今日のつぶやき」
黒ラブの写真が印象的な「探偵事務所AG」てチラシがよく入ってくる。
街中でも看板をよく見かけるけど、「気になるあのコを調べます」とかって、ストーカーじゃん!怖すぎるっ!!!
探偵犬クロって名前でほんとにいるんだ/驚 単なるモデル犬でもうこの世にはいらっしゃらないと思ってた。。
お客様をお出迎えしてくれるんだって!・・・・遊びに行きたいかも
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