『日本橋』(1956)
監督:市川崑 脚色:和田夏十 原作:泉鏡花 助監督:増村保造
出演:淡島千景、山本富士子、若尾文子、品川隆二、柳永二郎、船越英二、浦辺粂子 他
▼GyaO[ギャオ]|昭和TV
放送時間:3/1(日)正午まで
▼story
芸者・お孝は、清葉をライバル視し、清葉に振られた男を拾っては関係を持っていた。
決まって言うセリフは「イヤになったら別れる約束だよ」。
海鮮問屋をやっていた赤熊(伝吉)もその一人だが、想いが断ち切れずに近辺をウロついている。
生き別れた姉にソックリな清葉に結婚を申し込み、「夫と子どもがある身」と断られた医学士の葛木は、
杯を交わして泣く泣く別れを告げた夜、川に姉に似た雛を流してたところを職務質問され困っていると
お孝が機転を利かせて助けてくれた。
葛木の妻のような気持ちで尽くすお孝に耐えられない赤熊は、葛木に別れてくれと嘆願する。
姉が芸者だったこともあり、対等に接することを信条としていたのに、お孝を女房と呼べなかったことで
自分で自分が許せず、お孝に別れを告げて葛木は姿を消し、お孝は狂ってしまう。
問屋はつぶれ、妻も死に、子どもは清葉の元に預けた赤熊は、火事で子どもを救った勢いでお孝を殺そうと家に押し入るが。。
ひさびさ動画サイトを覗いて、こんな邦画が家でタダで観れるなんてステキ。
男にフラれた女の霊が現れるという細い路地にカランコロンと下駄を鳴らして女が通るオドロオドロしい場面から始まる。
鼻っぱしの強いお孝と、慈悲深く控えめな清葉という対照的な芸者を巡って数奇な運命が展開する。
全編を通して、「江戸の粋」が小気味好く描かれているのが素晴らしい。
着物の着方とか、煙草などの小道具の使い方、ちょっとした動作、セリフ回しのここそこに
今は失われてしまった「型」や「粋」が息づいている。
淡島千景、山本富士子、若尾文子の3大女優を看板に、インテリ風のやさ男役の品川隆二、
いかにも真面目ながら人情もある警官役に船越英二、動物の皮をまとった強烈なインパクトの赤熊役に柳永二郎、
それから、一体いつからお婆さん役を演っていたんだろうってフシギになる名バイプレーヤーの浦辺粂子が欠かせないんだよね。
監督:市川崑 脚色:和田夏十 原作:泉鏡花 助監督:増村保造
出演:淡島千景、山本富士子、若尾文子、品川隆二、柳永二郎、船越英二、浦辺粂子 他
▼GyaO[ギャオ]|昭和TV
放送時間:3/1(日)正午まで
▼story
芸者・お孝は、清葉をライバル視し、清葉に振られた男を拾っては関係を持っていた。
決まって言うセリフは「イヤになったら別れる約束だよ」。
海鮮問屋をやっていた赤熊(伝吉)もその一人だが、想いが断ち切れずに近辺をウロついている。
生き別れた姉にソックリな清葉に結婚を申し込み、「夫と子どもがある身」と断られた医学士の葛木は、
杯を交わして泣く泣く別れを告げた夜、川に姉に似た雛を流してたところを職務質問され困っていると
お孝が機転を利かせて助けてくれた。
葛木の妻のような気持ちで尽くすお孝に耐えられない赤熊は、葛木に別れてくれと嘆願する。
姉が芸者だったこともあり、対等に接することを信条としていたのに、お孝を女房と呼べなかったことで
自分で自分が許せず、お孝に別れを告げて葛木は姿を消し、お孝は狂ってしまう。
問屋はつぶれ、妻も死に、子どもは清葉の元に預けた赤熊は、火事で子どもを救った勢いでお孝を殺そうと家に押し入るが。。
ひさびさ動画サイトを覗いて、こんな邦画が家でタダで観れるなんてステキ。
男にフラれた女の霊が現れるという細い路地にカランコロンと下駄を鳴らして女が通るオドロオドロしい場面から始まる。
鼻っぱしの強いお孝と、慈悲深く控えめな清葉という対照的な芸者を巡って数奇な運命が展開する。
全編を通して、「江戸の粋」が小気味好く描かれているのが素晴らしい。
着物の着方とか、煙草などの小道具の使い方、ちょっとした動作、セリフ回しのここそこに
今は失われてしまった「型」や「粋」が息づいている。
淡島千景、山本富士子、若尾文子の3大女優を看板に、インテリ風のやさ男役の品川隆二、
いかにも真面目ながら人情もある警官役に船越英二、動物の皮をまとった強烈なインパクトの赤熊役に柳永二郎、
それから、一体いつからお婆さん役を演っていたんだろうってフシギになる名バイプレーヤーの浦辺粂子が欠かせないんだよね。