メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

フィギュアフランス杯

2008-11-16 22:47:51 | フィギュアスケート
フィギュアフランス杯~浅田真央2位(演技の動画あり
久々テレビに張りついてフィギュアスケートを見た。
ルール改正や大会の仕組みはよく分からないけれども、スポーツであると同時に芸術でもあった
フィギュアがなんだか技術面にばかりプレッシャーがかかって、選手たちの表情も硬くなって、
見ているほうも以前のようにアートな眼で見られなくなった気がするな。

ショートプログラムのドビュッシー「月の光」では氷の妖精のような水色の衣装もステキだったけど、
「女王のためのプログラム」と名付けられたノンストップ、息を整えるスローテンポの部分がない
フリー演技「仮面舞踏会」でセクスィな黒の衣装に身を包んだ真央ちゃんは、すっかり大人の女性に成長して見えた。
それとは逆に子どもっぽかった頃の天真爛漫さが消えて、世界から注目され、追われる立場のプレッシャーが感じとれて、
本番前はこっちまで心臓が痛くなって、演技が終わっても苦悩の表情がなんだか痛々しかったな。

それにしてもなぜスケート選手って皆美女&イケメンだらけなんだろう???
それぞれのお国柄な特徴があって、衣装も趣向を凝らしていたりしてそれだけ見てても楽しい。


追記。
日本生命 大塚愛 CM 「愛」from「Love Letter」 アカペラ篇
番組の途中にはさまれたこのCMが流れた瞬間、思わず「えっ?!canaちゃん???!」て思ったら、大塚愛だった。
前から思ってたけど、すごい似てるんだよね。髪型のせいもあるだろうけど。
いつかcanaちゃんもCMに出たりするかもね♪

photo:
先週、図書館に行く途中の公園の木々。まだ紅葉はちらほらだけど、いろいろイベントが催されたりして
ビニルシートを敷いてランチを食べてたりする家族らでやけに賑わっていたな。

コメント

『へそくり社長』

2008-11-16 22:13:11 | 映画
『へそくり社長』(1956)
監督:千葉泰樹
出演:森繁久彌、越路吹雪、小林桂樹、八千草薫、三好栄子、三木のり平、古川緑波、司葉子 ほか

森繁久彌の大ヒットシリーズの記念すべき第1作目とのこと。
DVD特典として三木のり平の長男・小林のり一が見所解説をしていて、
後のシリーズと初回作との微妙な違い(配役やシチュエーション)がポイントとのこと。
宴会芸でどじょうすくいを演らなきゃならなくなった森繁が隣りのスタジオで撮影していた
三木のり平に教えてくれと頼み、寒い現場で「酒でも飲まないとやってられん」とゆったところ
監督が本当に酒を飲ませて撮った上、三木のり平はそれからレギュラーメンバーになったって秘話が面白い。

story
明和商事を継いだ社長・田代善之助は、毎日、妻の厚子の言いなりで気を遣う日々。
なにかと言うと先代社長のやり方重視で、社長室にも「仕事を愛し、会社を愛し、妻を愛せよ」みたいな言葉が掲げられてる。
ある日、先代社長の娘・未知子が株主総会会議に出席するのを口実に上京。
「男の世界が見てみたい!」と芸者遊びに付き合わされ、大好物のお寿司をドカ食いする田代。
厚子は実家の母親から「妻がちゃんと教育しなきゃいけない。泥鰌すくいなんて下品な芸はやめさせて、
社長たる者、小唄でも習わせなさい」と小言を言われたことから早速お師匠について稽古を始める。
そのお師匠から今度飲み屋を始めたいから出資して欲しいと頼まれ、座敷に呼ばれ初の浮気??!
・・・のはずが、師匠は途中で馴染み客が店に訪ねてきたため帰ってしまう。
待ちに待ったボーナス支給日。慰労会で社員におだてられ、田代はまた泥鰌すくいを披露しているところへ
なにやら慌てて上京してきた先代未亡人と妻、義妹が現れる。

やっぱり若い頃の森繁久彌って色気があってカワイイ!
恐妻家でちょっと頼りない実直だけが取り柄な婿入り社長で、同じサラリーマンの悲哀をネタにしてても
以前観た植木等の大ヒットシリーズのお気楽極楽な無責任男とは真逆なんだよね。
奥さん役の越路吹雪がちとコワイ(パンチのせいか?w
「米食はカラダに悪いってテレビドクターがゆってたから・・・」と毎日サンドイッチやら生のニンジンやらジューサーミキサーで作った野菜ジュースとかをイヤイヤ飲まされてる。
今じゃ欧米食がカラダに悪いってゆうのが定説だから、時代によって健康法も変わってるってことだね

冒頭、社長夫人がダックスフンドを散歩させてるシーンがあって、今と違ってミニダックスじゃなくて
毛の短い大型タイプなのが時代を感じさせる。わんこにはゴハン(だけっ?!)を食べさせてるのが変w

タイトルには第一部って書いてあって、解説にもあった通り、この頃は2部作で創られていて
それぞれ独立しても観られるようにはなってるらしいんだけど、奥さんたちが宴会に乗り込んできて
「社長存続の一大事だ!」ってセリフがあったからやっぱりこの後の話が気になるハンパ感が残った。

社長秘書の小林桂樹とタイピスト司葉子の仲も気になるところ。
今でゆったらOAオペレータの元祖?昔のタイプライターみたいのを打ってるのが面白い。

TSUTAYAにこの社長シリーズがずらっと揃ってたから他も観てみたい。

コメント

『祇園の姉妹』

2008-11-16 10:15:43 | 映画
『祇園の姉妹』(1956)
監督: 野村 浩将
出演:小野道子、木暮実千代、中村玉緒、勝 新太郎、進藤英太郎、万代峰子、浪花千栄子 ほか

じぃーーんとするええ人情噺やなぁ~・・・
昔の女性は今みたいに自由に職業を選べなかったんだな。
芸者の娘は芸者になるしか道はなく、安定した生活を手に入れるには旦那を持つ、
つまり金を持ってるお客の愛人になるしかなかったってことだ。
前回の『夫婦善哉』の大阪と同様、京都の文化にもまた古い歴史があって、京都弁もステキ。
ただし、どちらも本当の意味で馴染むにはなかなか、ここで生まれ育った人間にしか分からない部分があるんだろうな。

story
美津次、美津ひろ、美津丸は京都の祇園で「三つ揃え」と言われて名の通っているる芸者美人三姉妹。
実は美津丸は美津次と旦那との間の娘なのだが、ある日10年も音沙汰なかった旦那・古沢が事業に失敗してやっかいになりに来た。
美津丸は「父ちゃんや!今日は何かいいことあると思ってた!ずっといてくれるんやろ?」と健気に大喜びするが、
美津ひろは自分の父もまた旦那で母と子をほったらかしにして、母の葬式にも来なかったことを恨み、
古沢と姉を二の舞にしまいと、自分を想ってくれてる呉服問屋の若番頭・木村に頼んで、
姉のために着物と帯を新調し、古沢の分家にあたる岡西に旦那になってもらうべく11万円を出させ、
古沢に渡して家を出ていってもらうが、姉と娘は怒って家を出て行ってしまう。
木村は主人に着物と帯の支払いがまだなワケがバレ、怒った主人は請求に行くがすっかり美津ひろが気に入ってしまい、彼女の旦那を申し受ける。
「自由になって、まともな家庭を作りたいとゆったのはウソだったのか?」と問い詰められ、
美津ひろは木村との口論の末に高尾の崖から落ちてしまう。。


中村玉緒って若い頃は(失礼)ほんとアイドルみたいに可愛かったんだ!驚×300
小顔でお人形さんみたい。家を出る時にぬいぐるみを叔母にとられ「これはくれるってゆったじゃない!バカ!」って本気でだだをこねる姿がまだ幼さが残っていてなんともいえない。
しかも共演してるのは、勝新太郎さん(若すぎてキャストを見るまで分からなかった!驚×3000

木暮実千代も艶っぽい女優さんで好き。どこか薄幸な役どころが多いな、いつも。
姉思いながらやりすぎてしまった妹に対して「わたしたちは涙とゆうものを知ってます。人間なんだから」(by京都弁で)ってセリフもイイ。
お櫃からゴハンをよそって、お茶をかけて、お新香をポリポリやりながらお茶漬けを流し込む。
こんな何気ない1シーンですら魅せる。畳文化、着物文化も改めていいなぁって思う。
足を捻挫した妹を背負うために下駄や足袋を脱ぐシーンもとっても丁寧に撮ってるんだよね。
フィルムの劣化によって画面がとっても暗いのがなんとも残念だけど。
溝口作品をもっと観てみたい。


コメント