『祇園の姉妹』(1956)
監督: 野村 浩将
出演:小野道子、木暮実千代、中村玉緒、勝 新太郎、進藤英太郎、万代峰子、浪花千栄子 ほか
じぃーーんとするええ人情噺やなぁ~・・・
昔の女性は今みたいに自由に職業を選べなかったんだな。
芸者の娘は芸者になるしか道はなく、安定した生活を手に入れるには旦那を持つ、
つまり金を持ってるお客の愛人になるしかなかったってことだ。
前回の『夫婦善哉』の大阪と同様、京都の文化にもまた古い歴史があって、京都弁もステキ。
ただし、どちらも本当の意味で馴染むにはなかなか、ここで生まれ育った人間にしか分からない部分があるんだろうな。
▼story
美津次、美津ひろ、美津丸は京都の祇園で「三つ揃え」と言われて名の通っているる芸者美人三姉妹。
実は美津丸は美津次と旦那との間の娘なのだが、ある日10年も音沙汰なかった旦那・古沢が事業に失敗してやっかいになりに来た。
美津丸は「父ちゃんや!今日は何かいいことあると思ってた!ずっといてくれるんやろ?」と健気に大喜びするが、
美津ひろは自分の父もまた旦那で母と子をほったらかしにして、母の葬式にも来なかったことを恨み、
古沢と姉を二の舞にしまいと、自分を想ってくれてる呉服問屋の若番頭・木村に頼んで、
姉のために着物と帯を新調し、古沢の分家にあたる岡西に旦那になってもらうべく11万円を出させ、
古沢に渡して家を出ていってもらうが、姉と娘は怒って家を出て行ってしまう。
木村は主人に着物と帯の支払いがまだなワケがバレ、怒った主人は請求に行くがすっかり美津ひろが気に入ってしまい、彼女の旦那を申し受ける。
「自由になって、まともな家庭を作りたいとゆったのはウソだったのか?」と問い詰められ、
美津ひろは木村との口論の末に高尾の崖から落ちてしまう。。
中村玉緒って若い頃は(失礼)ほんとアイドルみたいに可愛かったんだ!驚×300
小顔でお人形さんみたい。家を出る時にぬいぐるみを叔母にとられ「これはくれるってゆったじゃない!バカ!」って本気でだだをこねる姿がまだ幼さが残っていてなんともいえない。
しかも共演してるのは、勝新太郎さん(若すぎてキャストを見るまで分からなかった!驚×3000
木暮実千代も艶っぽい女優さんで好き。どこか薄幸な役どころが多いな、いつも。
姉思いながらやりすぎてしまった妹に対して「わたしたちは涙とゆうものを知ってます。人間なんだから」(by京都弁で)ってセリフもイイ。
お櫃からゴハンをよそって、お茶をかけて、お新香をポリポリやりながらお茶漬けを流し込む。
こんな何気ない1シーンですら魅せる。畳文化、着物文化も改めていいなぁって思う。
足を捻挫した妹を背負うために下駄や足袋を脱ぐシーンもとっても丁寧に撮ってるんだよね。
フィルムの劣化によって画面がとっても暗いのがなんとも残念だけど。
溝口作品をもっと観てみたい。
監督: 野村 浩将
出演:小野道子、木暮実千代、中村玉緒、勝 新太郎、進藤英太郎、万代峰子、浪花千栄子 ほか
じぃーーんとするええ人情噺やなぁ~・・・
昔の女性は今みたいに自由に職業を選べなかったんだな。
芸者の娘は芸者になるしか道はなく、安定した生活を手に入れるには旦那を持つ、
つまり金を持ってるお客の愛人になるしかなかったってことだ。
前回の『夫婦善哉』の大阪と同様、京都の文化にもまた古い歴史があって、京都弁もステキ。
ただし、どちらも本当の意味で馴染むにはなかなか、ここで生まれ育った人間にしか分からない部分があるんだろうな。
▼story
美津次、美津ひろ、美津丸は京都の祇園で「三つ揃え」と言われて名の通っているる芸者美人三姉妹。
実は美津丸は美津次と旦那との間の娘なのだが、ある日10年も音沙汰なかった旦那・古沢が事業に失敗してやっかいになりに来た。
美津丸は「父ちゃんや!今日は何かいいことあると思ってた!ずっといてくれるんやろ?」と健気に大喜びするが、
美津ひろは自分の父もまた旦那で母と子をほったらかしにして、母の葬式にも来なかったことを恨み、
古沢と姉を二の舞にしまいと、自分を想ってくれてる呉服問屋の若番頭・木村に頼んで、
姉のために着物と帯を新調し、古沢の分家にあたる岡西に旦那になってもらうべく11万円を出させ、
古沢に渡して家を出ていってもらうが、姉と娘は怒って家を出て行ってしまう。
木村は主人に着物と帯の支払いがまだなワケがバレ、怒った主人は請求に行くがすっかり美津ひろが気に入ってしまい、彼女の旦那を申し受ける。
「自由になって、まともな家庭を作りたいとゆったのはウソだったのか?」と問い詰められ、
美津ひろは木村との口論の末に高尾の崖から落ちてしまう。。
中村玉緒って若い頃は(失礼)ほんとアイドルみたいに可愛かったんだ!驚×300
小顔でお人形さんみたい。家を出る時にぬいぐるみを叔母にとられ「これはくれるってゆったじゃない!バカ!」って本気でだだをこねる姿がまだ幼さが残っていてなんともいえない。
しかも共演してるのは、勝新太郎さん(若すぎてキャストを見るまで分からなかった!驚×3000
木暮実千代も艶っぽい女優さんで好き。どこか薄幸な役どころが多いな、いつも。
姉思いながらやりすぎてしまった妹に対して「わたしたちは涙とゆうものを知ってます。人間なんだから」(by京都弁で)ってセリフもイイ。
お櫃からゴハンをよそって、お茶をかけて、お新香をポリポリやりながらお茶漬けを流し込む。
こんな何気ない1シーンですら魅せる。畳文化、着物文化も改めていいなぁって思う。
足を捻挫した妹を背負うために下駄や足袋を脱ぐシーンもとっても丁寧に撮ってるんだよね。
フィルムの劣化によって画面がとっても暗いのがなんとも残念だけど。
溝口作品をもっと観てみたい。