『おや、翁さん、隣の本屋さんですか?、本がお好きなのですね、「一瞬で心が・・・・」難しそうですが、面白そうな本ですね。こういうジャンルがお好きですか?、手当たり次第に、ホホホ。メガネも掛けないで疲れないのですか?、この程度の文字は裸眼で?、お若いですね』
『ハハハハ、節子さん、スーパーに買い物かね、俺もこれから回り込もうと。本は乱読で斜め読み、活字の大きさにもよるが、100頁程度は1日で読んじゃうよ、ガハハハ。熟読はしなくても、何となく書かれていることは理解ができるわ。お盆の飾りも買い込んで、俺も買っていこうかな、来週だものね、ハハハハ』
『私は老眼鏡を掛けても、新聞の活字を追いかけるのが疲れまして、とても本までは。お墓の掃除は終わりました?、まあ、手回しがいいですね。盆棚を飾ったり、ご先祖を迎えるのも一仕事ですよね、ホホホホ。歌ではありませんが、盆と正月はてんてこ舞いで、今更離縁をして逃げ出すわけにも、ファファファ』
『いやね、今年から盆棚はやめて、仏壇の前をそれらしく飾り、位牌を並べることに、その程度でご先祖には勘弁をして貰って、ファハハハ。そう言えば、今日は旧の七夕だが、どこにも竹飾りがないね、風俗行事もだんだんと姿を消して寂しくなる』
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あとがき=仕事、遊び、教養?、自分では毎日が老いを避ける抜け道探しだがね、ガハハハハ==放念の翁