素振りブログ。

一般でスピーチできる話の素振りのはずなのに、無理な話がほとんどのブログ。

「同じことをもっかいやれと言われても無理」それ、特許にならないよ!!

2014年11月28日 21時09分02秒 | 日記
今週のサイコパス2ですが。

サイコパス2の世界の日本では、医療技術で特許取れるのね。
アメリカナイズドされてるというか、愛の無い国になってんのね。

まぁ、犯罪係数が一定値を超えたら、容赦なく殺処分するような社会で何を今更、と言われるかもしれませんが。


現在の日本ではですね。
医療技術で特許取れないんですわ。

嘘吐け!医薬品の特許はあるじゃないか!と言われるかもですけど。
あれは薬の組成だから取れるんで。

具体的に言うと、今回のサイコパス2の作中で出てきた「フランケンシュタイン的に、人体を繋ぎ合わせて患者を救う方法」「安全に人間の脳を取り出して生きたまま保存する方法」みたいな。
「人の救い方」ですね。

これ、現在の特許法では保護対象にならんのですわ。

何故か?

こういうのはもし保護対象であった場合、どういう不都合が起きるかを考えると分かりやすい。



病院に担ぎ込まれる患者。
そこに医師と看護士が駆けつけた。
しかし。

医師「何てことだ。内臓が完全にグシャグシャ。これはもう助からん」

絶望的な声を漏らす医師。そこに、計器を睨みつけていた看護士が、諦めるな、とでも言うように声を張り上げる。

看護士「先生!脳だけはまだ大丈夫です!」

だが、医師は頭を振る。

医師「しかし、このままではすぐに脳もダメになる」

看護士「先生!この間発表されたあの新技術を使っては!?」

医師「ああ『脳摘出保存に関する医療技術』か。あれなら、確かに内臓を人工臓器に置き換えるまでの間、脳をガードすることが可能かもしれん」

看護士「ならば先生!すぐにでも!確か、この病院の機械でもあの技術を使用することは可能です!」

やりましょう!目の前の命を救うために。
看護士の声は希望に満ちていた。

しかし。

医師「無理だ」

看護士「え……?」

医師「この病院は、ライセンス契約をしていないんだ……」



……てなことが、起きることが考えられるわけなんですよね。
救う手段は手元にあるのに、ライセンス契約していないから、特許のせいで患者見殺し。

みたいな。

それって間違ってない?と日本の法は考えてて、だからこそ、日本では医療技術で特許取れないんですが。
サイコパス2の世界では取れるようになってるようで。

このあたり、現実と違って、この世界の日本は法に愛が無くなってることが象徴的に示されているように感じました。

……まぁ、脚本家がそこまで考えてこの設定を持ってきたとは到底思えませんけど(おい