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素振りブログ。

一般でスピーチできる話の素振りのはずなのに、無理な話がほとんどのブログ。

アニメ化されたなろう作品

2025年08月01日 08時56分18秒 | 日記
先日、アニメ化されたなろう作品の第1話を、原作小説と比較して見るという行為をしたんですけど。

……そのまんまアニメ化はしてないんですよね。
媒体が違うから当然だ、って言われるかもですが。

改変のレベルがさ
そんな言い訳で許して良い限度を超えているんですわ。

作品はごく一般的な追放もの。
実は超有能だけど、コミュ能力が低いせいで無能な勇者にクビ宣告されてパーティを追い出された白魔導士が、成り上がっていく話。(多分)

原作1話はテンプレであるクビ宣言から追放までを描いているんですが。
アニメの方は開幕クビ宣言で、次の瞬間いきなり回想に入り、指導方法がメチャクチャだけど実力だけはあるクソ師匠(美女)に虐待混じりの修行をつけられる話に突入。
その後ようやく追放される話に移行。

……ぶっちゃけ、原作小説は自分が好きな話では無いので、面白いとは思えなかったんですが。
この改変は悪手でしょ。

師匠キャラってのは、基本的に主人公をまず単独で描いて、その実力の凄さを読者や視聴者にワカらせてから、こんなすごい主人公の師匠なんだからもっとすごいに違いないという期待を背負わせて登場させるもんです。

例えば、東方不敗もシャララ隊長も登場したのは「ドモンやソラちゃんがスゴイ」ことを視聴者に伝えてから、つまりだいぶ後でしたよね。
例外はデク君の師匠のオールマイトですが、オールマイトは単独で凄さが伝わるように1話から書いていたし。
ほぼ準主人公みたいな扱いでもあった。

それが無いのにいきなり師匠を出されても「なんか高飛車でイキリ倒している変な女が居てウザいな」としか思われないんですわ。
だから、この改変は原作を不当に面白くなくさせるものでしかない。

ただでさえ回想は、受け手に物語への没入感を損なわせる危険行為なのに。
その回想が物語にとって悪影響しか残さないなんて、害悪以外ありませんわ。

だけど

原作者はアニメ化に関して感謝の言葉を書くしか無いんですよね。
素晴らしいアニメ化ありがとうございます、ってコメントしている。

……そこらへんが気の毒で。
そこで「クソみたいな改変ありがとうございます」なんて言えるのは、ヘルシングやドリフターズの作者のヒラコー先生だけですよ。
なろう作家みたいな、ほぼ無名の人にはそんなこと言えんよなぁ……

言って反感買ったら、もう自作を誰も読まなくなるかもしれない。
そう思うだろうし。


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