28日未明に起きた膠済線の列車事故に対し、まずは事故に遭われて亡くなった方、怪我をされた方にお悔やみ、お見舞いを申し上げます。
北京-上海間の高速鉄道が着工し、日本やドイツなどの力を借りつつも世界の高速鉄道国家にならんとする矢先の鉄道事故は今後の中国鉄道輸送の安全性に疑問を投げかけるものとなってしまいました。
かつて、日本でも大変大騒ぎとなった中国の列車事故がありました。88年の上海の列車事故です。高知学芸高校の修学旅行生が乗った列車が上海近郊で正面衝突を起こし、多くの犠牲者がでた事故でした。その時、私は中国におり、その事故が起きた日も錦州に鉄道撮影に向かっておりました。当時は列車事故などおおっぴらに報道していなかった中国ではその時も乗り合わせた留学生から上海で大きな列車事故が起きたらしいと聞いたことでそれを知ったものでした。その年は立て続けに3件の列車事故があり、その年の2月に上海から昆明まで列車で行ったときも、貴昆線(現滬昆線)で昆明発上海行き80列車が転覆、その数日後に79次を利用した私は、列車ダイヤが遅れたこともあって通常ダイヤだと夜に通過する現場で転覆の生々しい残骸を目の当たりにしたものです。
今回の脱線衝突事故はダイヤ修正当日で、現場が工事による速度制限もあったようで、それが機関士に伝わっていなかったのか、失念していたのか、眠っていたのか解りませんが、速度超過で脱線、対向列車が衝突ということだと私は推測しています。
中国では自動車が増えてきたとはいえ、まだまだ鉄道の旅客輸送の比率は低くありません。人民が、そして外国人観光客が安心して乗れる鉄道にすることが、先ずは第一目標であり、それなくして高速化は無いのではないでしょうか。
ニュースでは事故の不通区間を20時間余りで復旧させたと報道されています。メーデー休暇の時期でもあり、早期復旧は至上命題だったかも知れません。ただ、もう少し、その事故を重く見て、じっくり検証したほうが良かったのではないでしょうか。そうでないと事故に遭われた方を軽視しているような気がしてならないのです。
間もなくオリンピックも開かれます。CRHが全国を駆け回ることでしょう。くれぐれも安全運行をお願いしたいものです。
北京-上海間の高速鉄道が着工し、日本やドイツなどの力を借りつつも世界の高速鉄道国家にならんとする矢先の鉄道事故は今後の中国鉄道輸送の安全性に疑問を投げかけるものとなってしまいました。
かつて、日本でも大変大騒ぎとなった中国の列車事故がありました。88年の上海の列車事故です。高知学芸高校の修学旅行生が乗った列車が上海近郊で正面衝突を起こし、多くの犠牲者がでた事故でした。その時、私は中国におり、その事故が起きた日も錦州に鉄道撮影に向かっておりました。当時は列車事故などおおっぴらに報道していなかった中国ではその時も乗り合わせた留学生から上海で大きな列車事故が起きたらしいと聞いたことでそれを知ったものでした。その年は立て続けに3件の列車事故があり、その年の2月に上海から昆明まで列車で行ったときも、貴昆線(現滬昆線)で昆明発上海行き80列車が転覆、その数日後に79次を利用した私は、列車ダイヤが遅れたこともあって通常ダイヤだと夜に通過する現場で転覆の生々しい残骸を目の当たりにしたものです。
今回の脱線衝突事故はダイヤ修正当日で、現場が工事による速度制限もあったようで、それが機関士に伝わっていなかったのか、失念していたのか、眠っていたのか解りませんが、速度超過で脱線、対向列車が衝突ということだと私は推測しています。
中国では自動車が増えてきたとはいえ、まだまだ鉄道の旅客輸送の比率は低くありません。人民が、そして外国人観光客が安心して乗れる鉄道にすることが、先ずは第一目標であり、それなくして高速化は無いのではないでしょうか。
ニュースでは事故の不通区間を20時間余りで復旧させたと報道されています。メーデー休暇の時期でもあり、早期復旧は至上命題だったかも知れません。ただ、もう少し、その事故を重く見て、じっくり検証したほうが良かったのではないでしょうか。そうでないと事故に遭われた方を軽視しているような気がしてならないのです。
間もなくオリンピックも開かれます。CRHが全国を駆け回ることでしょう。くれぐれも安全運行をお願いしたいものです。