中国中央電視台で毎日夜7時に「新聞聯播」というニュース番組のアナウンサーを担当していた羅京さんが今朝亡くなった。48歳だった。
私が中国語を勉強し始めたとき、中国のテレビ、特にニュースが理解できるくらいになれれば、と思っていた。時折日本のニュースで流れる中国のニュース番組、そして北京に留学していたとき、毎夜7時にテレビに登場したのが彼だった。中国を旅行したことがある人ならば、ホテルなどでニュースを見たときに彼を見ている人も多いはずだ。私にとってはあの、おでこの広い顔がとても印象的で、ニュースの間はその内容を理解しようと耳を傾けたものである。
留学から帰ってきて暫くは、そうそう「新聞聯播」を見る機会もなかったが、スカパーで中央電視台(国際チャンネル)が見られるようになると、早速契約し、中国の鉄道映像が写らないか「新聞聯播」などを目を凝らして見ていた。その時、久しぶりに見る羅京さんは禿げてはいないものの、より一層広いおでことなっていた。「まだ担当していたんだ…」と嬉しくなった。中国のテレビは日本に比べてよほどヘマをしない限りキャスターを担当できるのかも知れない。定年になるまで続けるのでは、とさえ思っていた。それなのに…。
そんな彼を最近見かけないな、とは思っていた。まさか病気で入院していたなんて。彼は昨年2008年の8月31日の放送をもって「新聞聯播」を降板していた。リンパ癌だったのだ。北京腫瘤病院に入院していたが、2月7日に解放軍307医院に転院、その後造血幹細胞の移植を受けたことで「回復できるだろう」と言われていた。しかし、6月1日に容態が急変、全国から集まった専門医の治療もむなしく、今朝(6月5日)に亡くなった。4月1日(エイプリルフール)には彼が「死亡した」という噂まで流れた程だ。
中央電視台(CCTV)は勿論のこと、中国メディアは「政府のプロパガンダである」と言われている。確かにそういう面は否定しないが、そういうこととは別にして、私の中国語学習の一助であった羅京さんの放送に心から感謝したいと思う。
羅京さん、安らかに…。(合掌)
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